見出し画像

MTGのカードを300枚売ったので領収書見て思い出語り①

カードを300枚ほど売った

昔はマジック・ザ・ギャザリング(MTG)をやっていたのですが、最近は統率者戦くらいしかやらないので、不要カードを売ろう……と思って4年ほど。
このまま一生売らずに終わるように思いましたが、いつかまた引っ越しする時とかに面倒くさいので、とりあえずストレージ1箱分売ることにしました。

売ったカードの一部です。全部で6ページありますが、1ページ目だけ。

秋葉原の晴れる屋さんで売りました。
査定は1時間ちょっとくらいで終わって、スピーディーに対応してもらえました。

300枚ちょっと売って11万4990円というのは買った時よりはだいぶ安いと思います。
特に、スタン落ちして価値がなくなったカードとか、モダン級でもカードパワーのインフレで価値が落ちたカードもあるので、その辺りはどうしても安くなってしまいますね。
とはいえ、遊んで一部が返ってきたと思えば十分かなと。

まぁ、このお金は統率者のFOILカードを買って消えたのですが……
カードとカードの等価交換です。
なんなら、光っている分アドバンテージがある交換です。

せっかくなので、これを見ながら思い出を書き散らしていこうと思います。
カードは私が競技プレイしていた頃(イクサランまで)のカードがほとんどです。
買取価格はレシートを見ればいいのですが、購入価格は記録が残ってないものが多いので、自分の記憶で書きます。

記事の形式として、カード毎に区切って、買取価格、当時の購入価格、現在の販売価格を併記した後に、カードの思い出を書いていきます。
現在の販売価格は、買取をしてもらったのと同じ晴れる屋さんの価格を参照します。

オパールのモックス/Mox Opal

買取価格:5,700円 (SP)
購入価格:5,000円
現在の販売価格:NM12,000円、SP10,200円

フレーバーテキストも元のモックスとの関係性をイメージさせて良いですよね

私の魂のデッキ、モダンの「親和」デッキのキーカードでした(過去形)。

私が競技プレイをしていた時期ですとプロツアー予選はまずPPTQがあり、PPTQで優勝するとRPTQの出場権を得て、そこで上位に入るとプロツアーに招待されるという形式でした。
そのPPTQで初めて優勝した時のデッキが「親和」でした。

優勝した帰りに当時よく行っていたミント横浜店でテンションが上がって《電結の荒廃者/Arcbound Ravager》のカラデシュ・インベンション版を買い、数か月後に気付いたらデッキの何割かがカラデシュ・インベンション版になって、知らない間にデッキがフルFOILになっていました。
親和は私にMTGで勝つ喜びを教えた魂のデッキであると同時に、FOIL沼に落とした罪深いデッキでもあります。
環境的な浮き沈みはありましたが、《オパールのモックス/Mox Opal》が禁止になるまでは大体のモダンの大会で使っていました。

絵が普通と違うので、対戦相手が「なにこれ?」って目で見てきて、説明することも……

私がモダンを始めた頃の環境は「双子」「ジャンド」「出産の殻」「親和」が"モダン四天王"と呼ばれていた時代でした。
今では四天王のほとんどが死に絶えましたが。

このカードが消えた後に召喚の調べで同じデッキを作ろうとする殻使いの残党もいましたね

四天王のうち双子、殻は禁止カードになってデッキが消滅し、親和も《オパールのモックス/Mox Opal》が禁止されてからは忘れた頃に浮上してはすぐ消えるという立ち位置になりました。
ジャンドは《夢の巣のルールス/Lurrus of the Dream-Den》が使えた時期とか、「モダンホライズン2」以降の「ジャンドサーガ」とか、パーツを色々変えてはなんとか生き残っているという感じですかね。
特に「モダンホライズン」の前後ではモダンの環境は根本的に別物になったと感じます。
《オパールのモックス/Mox Opal》も禁止されましたし……

《オパールのモックス/Mox Opal》を禁止にした男。
当時の私は「お前が禁止されろ〜!!!!」と暴れ回ったとか。

《オパールのモックス/Mox Opal》の値段が昔より上がっているのは、「8-Cast」などのレガシーで採用されていたり、統率者戦で使われていたりと言った部分の影響でしょうか。
モダンで禁止になっているせいで再録されづらいことも影響していそうですね。

ところで、カラデシュ・インベンション版を4枚持っているので通常版は全部売ろうと思ったのですが、売ったのは1枚だけ。
残り3枚は最近実家で発見しました。

尖塔断の運河/Spirebluff Canal

買取価格:NM2,000円、SP1,300円
購入価格:900円
現在の販売価格:NM3,000円、SP2,400円

カラデシュで登場した「対抗色ファストランド」ですね

パイオニア需要ですかね?使っていた頃より高くなっています。

私が使っていたのは主にカラデシュのスタンダードで《密輸人の回転翼機/Smuggler's Copter》(後の禁止カード)が使えた頃の「4色機体デッキ」と、破滅の刻の「黒タッチのティムールエネルギー」ですね。

通称「コプター」。私も使い倒しましたが、あまりにも強すぎた……

「4色機体」の青要素はサイドボードの《儀礼的拒否/Ceremonious Rejection》だけだった気がします。
青1マナで無色呪文をカウンターできる呪文で、機体デッキ対決になった時に後手でも相手の先行2Tコプターをカウンターできるっていうやつです。
霊気紛争で《致命的な一押し/Fatal Push》が入るまでは1マナの除去は2点火力しかなかったので、カラデシュ期は機体を1マナで処理するというのが難しかったのです。

当時のスタンダードは「いかに2アクションでテンポを取るか」が勝負の争点になることが多く、後手1マナで相手のコプターを止めて逆にコプターを展開する……という流れで後手からテンポを奪うのがデッキの狙いでした。

考えると理に適っていますが、このカードのためだけに色を足すのはそもそも環境が狂っていることに他ならないのですが……

なお、カラデシュ環境はライバルが
1.《密輸人の回転翼機/Smuggler's Copter》(後の禁止カード)のミラーマッチ
2.《霊気池の驚異/Aetherworks Marvel》(後の禁止カード)を使った「ティムール霊気池」
3.《墓後家蜘蛛、イシュカナ/Ishkanah, Grafwidow》で盤面を固めて《約束された終末、エムラクール/Emrakul, the Promised End》(後の禁止カード)でゲームを終わらせる「緑黒昂揚」
という形で、トップメタ3デッキが全て後に禁止カードを生み出すという地獄の環境でした。
3枚とも2017年1月20日に仲良く禁止カードに指定されました。
それまではスタンダードでの禁止カードは長らく存在せず、2011年7月11日(石鍛冶と神ジェイス)が最後だったのですが、ここから潮目が大きく変わりましたね。

※4/23追記:霊気池の禁止は1/20ではなく6/19でした

パチンコデッキと言われつつ、意外とロングゲームも強いという理不尽なやつ。
上振れると最速で4T目にウラモグやエムラクールが出てくる。

「破滅の刻」の時期の黒タッチ「ティムールエネルギー」はほぼ《スカラベの神/The Scarab God》のためだけに黒を入れていましたが、パワーカードをギュウギュウに詰め込んだ感じで割と好きでした。

「破滅の刻」を代表するパワーカード

当時は「ティムールエネルギー」一強に近い環境だったと思いますが、純正型はテンポに優れ、黒タッチはスカラベの能力でリソースがほぼ無限にある代わりにマナベースが不安定というところで一長一短でしたが、大会で上振れ狙いなら黒タッチの方が有利だったかなと思います。
そういえば、「ティムールエネルギー」も禁止カード出しましたね。

加減を考えろ!

瞬唱の魔道士/Snapcaster Mage

買取価格:NM1,200円
購入価格:4,500円
現在の販売価格:2,000円

一時期は親の顔よりコイツの顔を見た記憶があります

安い……

それもそのはず、私がやっていた頃は「双子」から「ブルームーン」「青赤フェニックス」「青白コントロール」など様々なデッキで使われていましたが、現代ではほとんどモダンで見ないカードです。
昔はモダンの“2マナ四天王”とか言われていましたが、《石鍛冶の神秘家/Stoneforge Mystic》以外はだいたい時代遅れになりましたね(残りは《タルモゴイフ/Tarmogoyf》と《闇の腹心/Dark Confidant》)。

タルモは2万円くらいで買いましたが、今では初版は8000円程度、再録版は2500円くらいで買えるらしいです。

古き良きモダンにおいては稲妻→瞬唱→FB稲妻のムーヴによってタフネス3以下の生物を焼き払いまくり、「双子」デッキのコントロールプランを支えるカードでした。
なんなら、コンボ食らうより普通に殴り切られて負ける方が多かったかも……?
デッキ内のシナジーも豊富で、ダブった《欠片の双子/Splinter Twin》が瞬唱にエンチャントされたらゲーム終了とほぼ同じだし、《謎めいた命令/Cryptic Command》のバウンスモードで瞬唱が手札に戻されると顔が引きつります。
使う側からしたら勝利貢献度が高くて気持ちよくなれるカードですが、相手からしたら最悪の存在です。
ちなみに双子は強すぎて禁止、謎めいた命令(クリコマ)は瞬唱以上に時代遅れです。

だいたい「カウンターとドロー」を選びますが、「瞬唱をバウンス」を選択した時の実質勝ち宣言の圧がすごかった……

最近では青の2マナクリーチャーと言えば《帳簿裂き/Ledger Shredder》でしょうか。
時代は変わったなぁ……

これが令和の2マナクリーチャー……

集合した中隊/Collected Company

買取価格:PLD1,100円
購入価格:1,800円
現在の販売価格:NM3,000円、SP2,400円

自分がめくると1体しか出ないけど、相手がめくると2枚出ることでお馴染み

「タルキール龍紀伝」で登場し、特に次の「マジック・オリジン」発売後からローテーション落ちまでスタンダードを支配し続けたカードですね。
この時期だけローテーションが年2回でしたが、不評過ぎてすぐ年1に戻りました

「アリストクラッツ」や「4色ラリー」はキーカードの《ナントゥーコの鞘虫/Nantuko Husk》や《ズーラポートの殺し屋/Zulaport Cutthroat》を呼び込むと同時に生贄を供給してくれるので完璧に噛み合ったカードでしたね。
こちらのエンドフェイズに中隊からハスク着地、そのまま相手のターンに超パワーのハスクに殴られて……

当初はこのカードを気に留めていませんでしたが、「ラリー」デッキが出てきてからは恐怖の対象に変わりました

「戦乱のゼンディカー」と「ゲートウォッチの誓い」の発売後は「バントカンパニー」で猛威を振るいました。《森の代言者/Sylvan Advocate》とか懐かしいですね。土地が6枚並ぶと《伐採地の滝/Lumbering Falls》と一緒にパワー4と5が殴りかかってくるやつです。
あと忘れもしない《反射魔道士/Reflector Mage》

MTGはハゲが強い

モダンでも中隊は強く、「バントスピリット」とかで良く見た気がします。
他の部族系デッキでもたまに見たりしましたね。

総括

まだ思い出深いカードは沢山あるのですが、キリがないのでこの辺りで終わりにしておきましょう。
タイトルに①と付けていますが、②は領収書の2ページ目以降か、別の日に売ったカードの話になるかも。
すぐ書くかはわかりませんが、気長に待って頂けるとありがたいです。

買取価格と販売価格はだいたい2倍くらいの差なのですが、《尖塔断の運河/Spirebluff Canal》は1.5倍くらいと、ものによって少し違いますね。
これはおそらく回転率や在庫数を反映しているのだと思います。
例えば人気フォーマットで良く使われる土地はすぐ買われるので買取価格と販売価格の差が小さく、需要供給ともに少ないニッチなカードは販売価格が高めになる。
理屈で考えれば当たり前ですが、こうして実際に比較してみると納得感がありますね。

現役のMTGプレイヤーではないのでMTGに関しては思い出話か統率者の話くらいですが、今後も引き続きゲーム周りの話は色々書くかと思います。

よろしければフォロー、スキ評価など頂けますと嬉しいです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?