3年目の6月13日

根尾の投手転向報道が流れたのはこの辺だったよな…と思って確認したら、NHK名古屋が報道したのが2022年6月13日であった。
私のドラゴンズファンとしての気持ちが切れた日だ。


最近はドラゴンズよりもタイガースのほうが面白い。
岡田彰布がタイガースの監督に復帰したのは私にとって大きな事件だった。
落合ドラゴンズの大きなライバルだった岡田が戻ってくるということで、俄然タイガースへの興味が高まった。

思ったとおり、タイガースの戦いぶり、及び岡田監督のコメントは大変興味深い。
去年は楽しかった。

今年も楽しい。
驚くほどの貧打で苦しんでいるが、今のところはまだタイガースが優勝するのではないかと考えている。
どうしたって今のタイガースには、2011ドラゴンズを重ねてしまう。

あの年のドラゴンズは、今年のタイガースどころの話ではない貧打だった。
借金生活も続いた。
それでも、私は「優勝が消えた」と思った瞬間は一度もなかった。
投手陣がとんでもなく盤石だったからだ。

打線の調子と投手陣の調子では、通常前者のほうが変動幅が大きい。
「仮にこのどん底の打線がちょっとでも上向いて、平均得点が少しでも上がれば(なんなら上昇幅は1点未満でもよい)、とんでもない勝敗になる」と信じていた。
結局ドラゴンズは最終盤でスワローズを差し切って、連覇を果たしたのだった。

それと比べれば、今のタイガースは圧倒的にましだ。
今後のタイガースからも目が離せない。

しかし私はタイガースファンにはなれない。別にタイガースが負けても優勝を逃しても、悔しがったりすることはない。
30年以上もドラゴンズを応援してきて、今更他チームのファンになることはあり得ない。

いつの日か、また何のわだかまりもなくドラゴンズを応援したいものだ。


今年の6月13日は、たまたまファイターズvsドラゴンズを見た。久しぶりにまともにドラゴンズ戦を見た。
アリエルや郡司が躍動して、ヤマタクが勝ち投手になったのも喜ばしかったが、それよりなにより印象に残ったのが河野vs大島の場面だった。
両監督、というか立浪監督の采配に震えた。
といっても「左対左」とか、「なぜ大島か」とか言う話ではない。
それ以前に、あの状況で大島が河野より先にコールされた点だ。
あの場面は、ファイターズはすでに投手交代に動いていた。そういうときは少し待って先にコールさせ、その上で代打を告げるのが常道だろう。仮に「絶対に大島で行く」と決心していたにしても(それはそれでどうかと思うが)。
敢えて機先を制する「負けん気」イズムだったのか。熱い。しびれた。
今年も面白い野球やってるなと感動した。

(これを書いていて、「スワローズが敬遠策をとったら代打にタイロンが出てきた事件」を思い出した。そもそも大島を見せておくメリットもなかった。)


ドラゴンズの試合が相変わらず面白いことを確認できたが、それでもしばらくは、野球が見れる日にはタイガース戦を見ることになるだろう。


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