高橋周平 復活のカギとは?【2023ドラゴンズ個人成績分析 - 01】
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今回から個人にスポットを当てて2023シーズンを振り返っていこうと思います。初回は全てのドラゴンズファンが復活を願っているであろう高橋周平選手です。個人的にも思い入れの深い選手で、ここ数年の成績にはもどかしい思いを感じています。
今回は高橋周平選手の2023シーズン成績を詳しく分析し、来シーズンに繋がる改善点を探っていこうと思います。ぜひ最後まで読んで頂けると嬉しいです。
2023シーズン成績まとめ
高橋周平選手の2023シーズン主要スタッツは以下の通りです。
OPSを筆頭に物足りない数字が多いと言ってしまえばそれまでなのですが、ここでは特にWhiff%(空振り率)とK%(三振率)に注目して掘り下げていこうと思います。
Whiff%とK%
Whiff%とK%について、リーグ平均の値と比較した表が以下です。
見てわかるとおり、いずれもリーグ平均より悪い値となっています。高橋周平選手は本来コンタクトが上手い選手のはずなので、このあたりの数値が良化してくることが復活への第一歩になるのではないかと思われます。
得意コースと苦手コース
続いて大まかな指標ではありますが、ゾーン別の打率をまとめました。
得意と苦手が明確に分かれており、特にアウトローとインハイの苦手が顕著です。確かにシーズン中は毎打席のようにインコースを攻められていた気がしますし、イメージと矛盾しない結果です。
一方でアウトハイはかなり得意にしているようです。確かにこの辺のボールを上手くレフトへヒットにしていることが多いような印象ですね。
対ストレートと対変化球
では、コースと打撃結果についてもう少し分解していきましょう。
ここでは、対ストレートと対変化球に分けて見てみることにします。
まずは対ストレート
インハイや真ん中低めでの三振が多いことが分かります。先ほどのゾーン別打率の結果と良く対応しています。
続いて対変化球
こちらは特にアウトローの三振がかなり多いことが分かります。
対ストレートよりも顕著な結果になっていますね。
対変化球のスイング率・Whiff%
対変化球について、さらに掘り下げていきます。
まずは、どのコースを特にスイングしているのか調べてみます。
リーグ平均と比較しているので、併せてご覧ください。
苦手にしているアウトローですが、リーグ平均に比べて高い確率で手を出してしまっているようです。
次は同様にWhiff%についてもリーグ平均と比較してみます。
低めのボールゾーンに対するWhiff%はリーグ平均とそれほど差はないようです。ボールゾーンなので振っても当たらない可能性はどうしても高くなってしまいます。
問題はストライクゾーンの真ん中低め。ここのWhiff%は32%とリーグ平均よりもかなり高い値になっています。
総じて高橋周平選手は、アウトローの変化球に手を出してしまっており、同時に空振りも多いため、結果としてゾーンの打率が悪くなっていると考えられます。
では、そもそも高橋周平選手に対する攻め方はどうなっているのでしょうか。変化球のゾーン別投球割合をリーグ平均と比較してみましょう。
予想通りと言うべきか、アウトローをかなり攻められているようです。やはりここを見極めもしくはカットできるようになることが成績向上のカギになってくるのではないでしょうか。
まとめ
ここまでご覧頂きありがとうございました。
高橋周平選手復活のカギはWhiff%、K%の改善であり、特に以下の2点が重要と考えられます。
インハイのストレートへの対処
アウトローの変化球の見極め・カット
ドラゴンズファンとして、高橋周平選手の復活を心から願っています。彼が代打・サードのバックアップとしてだけでなくセカンドのレギュラー等で計算できるようになると、チームのデプスが大幅に改善すると思います。周平が2024年どんな活躍を見せてくれるか、またその時に本記事で述べた指標はどのように変化しているか、今から楽しみです。
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