さくらんぼさん 4
朝から晩まで新人にいびり続ける年配社員。
すぐに新人が辞めていって、それがどうして何かわからない職場だった。あほか!!
給料をまともに払ってくれない会社が多かった。
仕方がないから、あたしから催促するはめに。
明らかに場違いな先輩がいて、どう考えても社長はこの先輩をカバン持ちにしたいだけなのだろうって。
その通りだった。
でも、働いていた仲間で、いい人たちもいたっけ。
結局、若いうちに職場環境での成功体験が少ないと、働く行為自体が嫌になってしまうのだ。
今の若者には、派遣切りという言葉はわからないだろう。
大企業がある日突然派遣社員を解雇した。そういう社会問題があった。
どこかの自動車メーカーがそれをして……今どうなっているのか?
日本とフランスを巻き込んでの主導権争いをしているのである。
トラウマが甦ってくるのだ。
ほぼ、いじめのような上司に我慢し続ける、あの職場を思い出してしまうのだ。
それが恐怖なのである。
――いてくれないと、みんなやっていけないから。それって畑の草むしりをしている人になんであんなことするのだろうと言っておいて、自分は畑で採れた野菜を収穫して食べている人と同じだ。
畑ってのはね、手入れが必要なんだから。
昔、就職氷河期の時に面接に行って、いろんな会社に面接に行った時、いろいろ言われたっけ。
あたしが大学では文芸誌を書いていました!
と、出版社にその原稿を持って行って見せた時に、
「こんなの、誰でも書けるんだよ」
……と、きつい一言で返答された。
また別の会社では、『あははっ、その歳でアルバイト? へえー』って嫌味ったらしく。
……新聞社の校正のアルバイトでは即不採用。
まあ、新聞社向きじゃないかあたしの文才は……、と書いておこうかな。
わずか10日間なんて最初に言ってくれなくて、雇う気がなければ雇うな!
って、本気で腹が立ったこともあったっけ?
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