見出し画像

利益の限界と語彙力の限界

2022年1月23日
AM7時



なんとなく起きて
なんとなくSNSをチェックする



This is 現代の若者の朝のルーチンワーク



普段であれば

・二度寝

・youtube

・radiotalk

へとシームレスに進んでいくわけだが

今日はそういかなかった


このインパクトである

黄色と紺色の目を引く広告


朝イチの空腹感にささるビジュアル


無料


かつて「グルメ気取り」と言われた血が騒いだ



こんなん美味しいに決まってるのである


チラッと調べると家からも近く


9時から整理券も配っているとか


最速で身支度をして自転車にまたがり


並びに向かう


現地に着いたのがちょうどAM8時


1時間待ちくらい余裕なのだよ


前を見ると20人くらい


朝8時に代官山に20人である


無料ってすごい


列は中目黒〜代官山間の上り坂を


上から下に並んでおり


ちょうど折り返し地点に陣取った


この時点で


列のスタート位置が変なところになければ


タダ飯…いや、GENKAIバーガー確定である



待つこと30分


運営側も想定外の並びっぷりだったらしく

30分前倒しで整理券が配られ始める




エントリーナンバー19の男です
手荒れはご愛嬌


時間まで2時間あるってことで
帰宅して優雅な午前中を過ごすのであった


代官山とハンバーガー

そもそも代官山や中目黒付近には


とんでもない数の飲食店がある



ハンバーガーに絞っても

有名店が多く大激戦区なのである


中でも気に入っているのは

HENRY'S BURGER

Blue Star Burger

どちらもリーズナブルに美味しく


小洒落た街並みも楽しめる


近くにきた時は是非とも行ってみてほしい



こんな激戦区で新店舗


かつ2日間無料で知名度をとりにいく


それなりの挑戦である


SNSで広告を流すのも


○00万単位でお金がかかるし
桁がまだ増えるのも珍しくない


そう

GENKAIバーガーは我々に…


いや、代官山エリアに挑戦しにきてるのだ



…受けて立とう


いざ


指定された時間になったので再度店舗に向かう



専門学校である。


そう。料理の専門学校なのである。


故に、人件費や家賃を考慮しなくて済むのである。



いや、人件費は考慮してくれ。


写真を撮って並び


順に入店する。




案内された席である。


なんか色々書いてある。


読みながら数分待つ。












きた。


トリュフが乗ってる


たまごが美しい


奥に見えるのはクラフトコーラ


ハンバーガー食べるならコーラだろ



、ということで



紙に挟んで


ガッシリ両手で持って


ひと口





。。。?


そう。


。。。?


なのだ。


マックのハンバーガーを食べると

「あ、マックのハンバーガーだな」


バーキンのハンバーガーを食べると

「あ、ワッパーだな。」

と、想像した味/知ってる味に対して


今日も美味いなー

今日もジャンクだなー


お、今日のチーズ調子いいなー


と言ったコメントを添えるだろう。


GENKAIバーガーに対しては
それができなかった。


とりあえず言えたことは


美味しい


だけだった。

それが何による美味しさなのか

どの食材に対する美味しさなのか


どのような美味しさなのか


それを言語化するほどの語彙を

自分は持ち合わせていなかった。


ただしっかりと美味しかった。


ここまでが第一印象。

初めてフレンチを食べた日本人が
「美味しいのかわかんない」
「味薄くない?」
と感じるように

なんかよくわかんないけど美味しい


3口目以降は打破すべく
GENKAIバーガーに挑む


まずわかったのは、

今までのハンバーガーになかった味がある

ということ。

このハンバーガーにはピクルスが入っていない


その代わりといえばアレだが、


茨城県産有機セルバチコ
が挟まれている。


こいつが明らかに異彩を放っているのだ。

もちろんいい意味で。


お肉とたまご、チーズとソースと

コッテリしているところにそっと香るセルバチコ


公式ページ上には「苦味担当」と書かれているが


それ以上の働きをしていた。


本来は強い酸味がいるところに
そっと生えてるセルバチコ。


こいつが本当に面白かった。


そう。ハンバーガーの感想として

正解かはわからないが、


面白くて美味しいのだ。


ハンバーガーを面白いと感じながら食べることは
なかなか経験しないだろう


故に第一印象が「わからない」だったのだ。


ここからは少しずつ「食」への理解へと進む


パティは超粗挽き。
ゴロゴロとした食感と旨味。最高


チーズはパルミジャーノの風味も残しつつ
モッツァレラの甘み/塩味を感じる。最高


たまごは黄身が半熟で、
どんどんパティなどに絡みついていく。最高

トリュフ。わからん。


トリュフだけわからなかった。悔しい。


諸々含めて原価合計981円。
販売額990円。

ドリンク、ポテトをつければ1300円弱。


正直全然アリ。


1点補足をするのであれば、

ガッツリ系を食べたい時には
物足りないかもしれない。

裏を返せば、
ハンバーガーなのに客層を選ばない点は
大きく評価できるのではないか。


東急東横線中目黒駅から徒歩5分。
3月末までの土日限定オープンなので
期間中に近くまで来た方は是非に。


ダーツ投げに行きます。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?