風説の流布とは

風説の流布とは、株価などの有価証券の価格を変動させる目的で、虚偽の情報を流すことです。
これは金融商品取引法で規制されている行為であり、違反すると懲役の可能性もあります。

ホリエモンは、証券取引法違反でしたが、風説の流布で逮捕されていますね。

実は、株価というのは、勢いがあれば簡単に上下する可能性があるものです。

例えば、社内で検討中だけど、

今度、テレビ番組のスポンサーになるんだ!

というだけならまだしも、具体的な番組名や1社提供などの具体的な内容まで言ってしまうと、スポンサーになることによる影響力がある程度計算できるため、期待値を込めて、株価が上がる可能性があります。

「適正な市場」を運営するためには、このような曖昧な情報によって、株価が変動されては困るため、社内で決定した段階で直ちに公表しなければならないという「適時開示」というルールがあります。

考えてみればすぐに分かると思いますが、社内で検討中という段階で公表してよければ、みんな自由に突飛なことを言って、期待値を上げて、株価を上げることができてしまいます。

でも、結果的にそれを実行しないのであれば、虚偽の事実に基づいて印象操作をした、と当局に判断されても仕方ないことになります。

もちろんSNSで発信したのが、従業員何万人もいる会社の工場の作業員なら影響力はないため問題ないと思いますが、これが社長や営業担当部長であれば大変なことになります!

私は弁護士でも、お役人でもないため、あまり詳しくはないですが、ネットで読む限り、マズイ行為ではないかと思います。

前澤元社長も、お年玉企画とかやっていますが、あれは個人の資産だと思います。

いくら、前澤社長イコールZOZOTOWNというイメージがあっても形式的には個人のお金でやるのであればいいんでしょう。

例えスポンサーになるにしても、個人の資産で個人の名前でやるのであれば、SNSでいくら発信してもいいと思います。
表現の自由ですしね。

あくまで、会社の名前と会社の資産を使うのが問題だと思います。

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