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【観戦記】大晦日の統一戦で井岡一翔が薄氷の引き分け。Sフライ戦線で生き残る!


〜各ラウンド解説〜

1R
フランコのジャブ、ワンツーにスピードがあり伸びる。
井岡はいつも通り様子見モードだが、ガードの上からでもリズムを取らせたくない。

2R
フランコの回転が上がってくる。ワンツーに加えて、左フックやアッパーの角度も怖い。
井岡のボディや右にも合わせてくる。井岡はブロッキングでうまく防ぐが、あまり守勢の時間を増やしたくないところ。

3R
井岡がフランコのパターンを読み始め、ガードの合間やカウンターを当て始める。
井岡がロープ側で右をもらい珍しく顔が跳ね上がる。フランコの連打を調子づかせなくないところ。

4R
井岡の右アッパーが連打の中でカウンターで当たり始めるが、威力が今ひとつ。
中盤から頭をつけての接近戦になるが、手数でフランコが有利か。
両者ガードが良いのでクリーンヒットはないが、手数と勢いでフランコが押す展開が続く。

5R
フランコの連打がガードごとヒットし始める。ポイントもダメージもつきそうだ。
合間で井岡の右フックと左ボディを要所で入れるが、比率的には7:3でフランコのアクションが多い。

6R
井岡の左ボディが角度を変えて入り、フランコがやや効いた様子だが、負けじと連打で返す。
井岡も、単発ではなく連打で返したいところ。

7R
フランコの連打からの左ボディがやや効いたか。
井岡がガード一辺倒になる場面が増える。終盤に顔を下げて打ち合うが、井岡にとっては怖い場面。

8R
終盤に差し掛かり、両者の体格差、スタミナ、勢いに差が出てきた。
井岡は要所でカウンターで迎えるが、手数は増やせない。フランコは倒しに来ているように勢いを増す。

9R
井岡が居合斬りのようなカウンターを当て始める。
有効打で井岡、手数でフランコ。ジャッジはどう見ているだろうか…。

10R
井岡のコンビネーションが増えるが、フランコを止めるほどの威力がない。
フランコの左ボディがよく入り、井岡がややキツそうな表情。
これまでの経験を活かし、この局面をどう対応できるか?

11R
井岡は1Rからガードの上を打たせているうちにフランコを勢いに乗せてしまった。
プレッシャーも捌ききれず、横への動きも、縦への動きも少なかった。
ブロッキング技術で何とか捌いてきたが、攻防分離傾向のままラウンドを重ねてしまった。

12R
フランコのボディが効き、井岡が下がる。
井岡が根性とプライドで迎え打つが、フランコも手数を止めない。そのままゴング。
これだけの手数とカウンターが交錯しても、12ラウンドを通じてお互いダメージングブロ-がないのは、両者ディフェンスが良い証拠だ。

個人的には僅差でフランコだが、判定結果の引き分けはホームタウンの許容範囲だろう。

両者の体格差と勢いは歴然。

フランコの連打が止まらず、井岡は守勢にまわり続け、打ち終わりを狙えなかった。

再戦すればフランコ有利だろう。

ただ、引き分けということで、中谷とエストラーダを含んだマッチメイクは混迷になるか?

個人的には、最後にvsロマゴンの因縁マッチが見たい!

#井岡一翔 #ボクシング #フランコ

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