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ゴジラ Fainal Wars

最近ちょっと気になったんで、2004年に公開になった「ゴジラ FINAL WARS」を観てみた。
ゴジラは好きではあったけど、映画館で見た事はない。
子供時分にTVで「金曜ロードショウ」的な番組で何本か観た程度。
だってね、結果的に人間救ったのに攻撃されるとか、メルトダウンしそうだから自ら人間に迷惑かけない様に海に消えるシーンとか(子どもの記憶なんでうろ覚え)ゴジラのあの悲しそうな声が耳にこびり付いていて、泣いた覚えがある。
兎に角、身勝手な人間に言い様に使われてたり攻撃されたりするゴジラが可哀想で仕方がなかった自分は、観たいけど胸が痛いので劇場に行く事はなかった訳だ。
ま、どうしても動物よりになるというか、味方になるというか。 幼少期から、VS人間の場合でも動物が殺される方が悲しかったりして、「ジェヴォーダンの獣」を観に行った時も、人間達がどんなにやられても平気だったのに、獣が死んでしまった時には思わず泣いてしまった程。
完全に動物に感情移入してしまう。 うん、感情移入というか、言語でコミュニケーションを取れない彼等であるが故にその分感情補填が凄いというか。
そもそも、人間にもて遊ばられる動物…というのが、どうにもいけない。 人の傲慢さ、身勝手さ、浅はかさ、狡猾さが見えて失望してしまうので、幼少の頃から嫌だった。 
とは言え、人でありながら、「人間なんて滅びればいい」なんて頭の端にでも湧いてくる自分は、相当ヤバいサイコパスかも知れないな(笑)

この作品は、ゴジラファンから「黒歴史」みたいな扱いされているらしいが、いや、面白かったよ。 個人的には地球人がウザかったくらいw
色んな怪獣出てたし、ガイガンとモンスターXはカッコ良かったし、ゴジラの顔が超不機嫌な猫みたいで好みだったしね。
X星人のカイザー統制官はカッコいいし(←それか!)

要するに、世界に現れた怪獣から救ってやったと見せ掛けて、上手く騙して地球を支配しようとしたX星人に対抗すべく、結局南極に封印されていたゴジラを復活させて敵を倒して貰おう…って話なんだが。
厄介払いで南極に閉じ込めてたゴジラを、自分達の危機を回避する為に都合よく利用しようとする人間達に、先ずムカついた。
いや、ゴジラが目覚めないと話が始まらないし、「バケモノにはバケモノをぶつけンだよ!」というのも判る訳だけど(笑)


X星人の正体がバレて、前面抗争になるのだが、地球側の精鋭部隊がほぼ壊滅して最後の切り札のゴジラを起こしに行った「轟天号」に見事に叩き起こされ、安眠妨害されたゴジラは超不機嫌だったのか、X星人が寄越したガイガンを割に軽く倒す。 絡まった鎖を「ふんっ」って感じで取り去るゴジラの様子が、憤慨度合いを表しているよう。
で、次に出してきたのは、「ジラ」。彼は1998年公開のハリウッドリメイクの、ゴジラと認めて貰えていない可哀想な、ファンに「アメゴジ」と呼ばれているゴジラ。 マニアじゃない自分でも、これには激怒した記憶があるw
ただのダイナソーなジラは、ゴジラに瞬殺される訳だけど、FW関連を検索していた時「マグロ食ってるヤツは」という文言が出てきて「?」と思っていたら。 ああ、これか。

「やっぱり、マグロ食ってる様なのはダメだな」


ちょ、そんなに恨みをかっていたのか?(←w)
X星人は次々に怪獣を送りだすが、尽くゴジラに倒され、呼び寄せていた切り札のモンスターXが遂に飛来。 改良されたガイガンと2対1の戦いを強いられたゴジラだったが、現れたモスラとガイガンの戦闘が始まったので、実質モンスターXとのタイマン勝負に。
…それにしても、ガイガーーーン!何でそんな負け方するんだー!

で、カイザーが死んでしまった事で起動したXギドラとゴジラの死闘が繰り広げられるが、地球人チームの助力で見事勝利するゴジラ。
ゴジラはその憤りをそのままに、地球人(+ミュータント)の乗る轟天号を攻撃、追撃しようとするゴジラを、彼の息子ミニラが身を挺して止める…という大団円で終わる訳だ。
ミニラはゴジラ登場の直後辺りに唐突に登場するが、ラストでその意味を知った。
成程、伏線だったのか。 あの子どもも。

個人的に好きな所は、改良ガイガンとモンスターXの登場シーン。
観乍ら「カッケーーー!!」と叫んだくらい(笑)
特にゴジラの背後で、するすると舞い降りてくるモンスターX!

カッコいい!!そしてこのゴジラさん、可愛い!

それと、振り向きざまに放つ、ゴジラさんの放射熱線(火炎?)!
もう「カッコいい」しか言葉が出ない。語彙力0w

そして、何といってもX星人。 いや、正直言うとそれが見たくてFWをチョイスしたw
人間のTV番組出演時に正体がバラされ、以前から意見が合わなかった統制官を射殺して新たな統制官としてやんちゃしまくる、北村一輝演じるカイザーさん。
人間の皮を被って擬態しているX星人の正体を暴いて「お前も正体を現したらどうだ?」という防衛軍(?)の大佐に、サングラスを取り乍ら「生憎、この顔が気に入っているのでね。…家畜にしては、悪くない…」と、不敵に笑みを浮かべて頬を撫でるカイザーさんを、何回見た事か(爆)
「ぐぅ」と言葉を詰まらせた大佐は、カイザーさんの美しさを認めたって事か?(そうなんだろ、え?)
感情の起伏が激しいのは、少なからず人間の遺伝子が入ってるからなのかな?
FWのレビュー見てたら、あの役は北村一輝しか出来ない…と書いてあったが、全く同意。 飄々として無感情な感じなのに突如として感情爆発させる様が、何というか凄い。
北村さんの為に作られたキャラなんじゃないかと思うくらい。
ほんと、この人凄いなぁ、どんな役柄だってやれる演技も凄いし、エキストラからコツコツ積み上げた苦労人だし、アクションも出来るし、凄く男らしい顔なのに造形がとても美しい。 ゲーム「龍が如く」の桐生さんと同じ部類。 桐生さんも男らしいのに綺麗なんだよね~。
一見矛盾してる事が共存する、不思議な人だな。

…という訳で、最近よく観てる動画。Backstreet Boysの曲が非常にマッチしてて、凄くいい編集だ。


今回Amazonプライムで観たんで、DVD借りてじっくり観るか、購入したいな。 他のゴジラ映画も観たいが、タイトルが滅茶苦茶あるので追いきれないw 取り敢えずは、VSメカゴジラの1,2、VSデストロイヤーは観たい。
(因みに、シン・ゴジラとハリウッドゴジラの1本は、プライムで観た)

ふと思い出したんだが、まだモールで仕事してた時、ゴジラさんが映画のPRにきてて、多分、FWのゴジラさんだったのでは?と。
まだ肌寒い時期だったのに、その時は気温が高かった上に館内は暖房が効いてて暑いくらい。 トレーナー一枚の自分が汗を掻く程だった。
その日何回目だったか知らないが、あるコーナーでゴジラさんが子ども達相手に、質疑応答みたいな事をしてたんだけど、ただでさえ暑かったのに運悪くそこは送風口の真下で、どえらい熱風がゴジラさんを直撃していた。
その時間は子ども達が少なかったので、偶然通り掛かった自分を見付けたモールの職員に呼び止められ、ちょっと盛り上げる様にいて欲しいと頼まれたんで、イベントが終わるまで見届ける事に。
積極的に拍手とかしてたが、如何せん暑い。 だだでさえあんな分厚いスーツ…いや外皮を纏ったゴジラさんだ、熱風地獄にその前傾姿勢を保てなくなり、重力に負ける様に徐々に首をうなだれていく。 動きも緩慢になっていく。
司会の人も苦し紛れに「ほら、みんなの拍手が少ないから、ゴジラも元気がなくなっちゃったよ」と子供らを煽ってその場を凌いでいた。
いやもう、自分は気が気じゃなかった。ゴジラさん、大丈夫なのか?!
「いや、暑過ぎです。これ、冷房入れても良いレベルじゃないですか」と職員と話つつ、時折思い出した様に気力を振り絞って頭をもたげ、体を動かすゴジラさんが無事に任務を果たすのを、盛大な拍手で励ましつつ見守った。
職場に戻ってゴジラさんが可哀想だったと話して仕事をし、所用で従業員通路を通った時、台車に乗った、ゴジラさんの抜け殻を発見した。
イメージより小さ目な顔は、思い返すと矢張りFWのだったのだろうな。
尻尾が外されたゴジラさんの外皮は、プロモーション用といえど、かなり分厚かった。
改めて、中の人は大丈夫だったろうかと心配したものだ。

余談だが、従業員通路で控室から出たばかりのキティさんに出食した事がある。 彼女はバックステージにも関わらず目敏く自分を見付け、手を振ってくれた。顔を傾げる事も忘れない。横にいたお姉さんも満面の笑みだ。
流石はプロだな、と感心した。

そんなこんなで、FW面白かった。
ガイガンの活躍が、もうちょっと見たかったけどw
エンディングで流れる曲、なんか幻魔大戦っぽい曲だったけど、何か関係あるのかな? 作曲者が同じとか?
教えて、偉い人!

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