★読書愛好会(58)

今朝も早起きして父の弁当を作りました。卵焼き、ソーセージ、ほうれん草のおひたし、ピーマンと豚肉炒め、プチトマト、梅干し、白米に海苔を乗せて振りかけパラパラ、以上です。

父を送り出して、台所、部屋、トイレ、風呂場の掃除、ゴミ出しをし、大学に行きました。

午前中は日本文学近代史、経済学概論、午後はフランス語の授業を受けて夕刻、自宅に戻りました。父の夕飯の準備をしてから大学に提出するレポートをパソコンで作成し、午後九時四十五分、自宅を出てバー「はやし」に出勤します。

制服は黒いズボン、白いワイシャツ、ネクタイ。着替えが終わるとさっそく接客です。

午後十時の時点ではカウンターに三名だったのですが、その後減ったり増えたりして十二時過ぎには満席になりました。林マスターはかなり忙しくなり次々カクテルを作っていました。

店には大型のテレビがあり、白黒映画を延々と上映しています。音量はゼロに設定しているため無声映画みたいな感じです。カサブランカ、ローマの休日などを頻繁に上映しています。

最近僕もすこしだけお酒に強くなったんです。ジントニックとかソルティードックを飲んでいます。たまにお客さんから「あなたも一杯、何か飲みなさいよ」と言われるんですよ。つまりお客さんが僕にご馳走してくれるわけです。

そのとき、「僕、お酒、飲めません」と言うのは簡単ですがお客さんとの間に若干微妙な空気が生じるじゃないですか。なのでジンとかウォッカをたくさん買って家でお酒を飲む練習をしたんです。そしたらグラス一杯は難無く、確実に飲めるようになりました。

お店ではマスターが気を遣い、僕のカクテルはアルコール少なめにしてくれます。老若男女、様々な年齢層の、様々な職業の人々と自由に雑談できるって、けっこうすごい環境ですよね。大人たちの話はたいへん面白いです。ファミレスとは明らかに客層が違います。

僕は合いの手を100通り覚えました。「ええ、そうですねー」「なるほど」「え?そうなんですか!」「あー、そうなんですねー、よく分かります」「え?初めて聞きました!」「あはは、勉強になりました」「すばらしいですね」

これらの合いの手を巧みにやると、お客さんのテンションが上がり、カクテルの売上が増えます。(笑)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?