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【詩】冬眠

体が動かなくても心は動くんだね
無にはなれないから生きてるみたい
むずかしい事はもう考えられない

美味しかったものが喉を通らなくて
今までできていた事がろくにできなくて
情けないね
少しずつでいいって言い聞かせても
ゆっくりでいいって言い聞かせても
もどかしいね

あばらが浮き出た体をスウェットで隠して
青白い顔にパックする
心配顔のあなたに笑って「おかえり」
ほらいつもの私でしょう

大丈夫 春まで眠ろう
大丈夫 春まで眠ろう

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