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プレゼン発表時に不要なオーディオノイズの低減

これまでの学会発表とは異なり、オンラインでの学会発表で気になるようになったのがオーディオノイズです。オンラインで配信を専門にしている方は少ないので、整った環境があるわけではありません。
そのため、原稿を捲る音や、キーボードを叩く音だけでなく、外部環境音がノイズとなる場合があります。
このノイズが、発表の間中続くと聴講者はかなりストレスとなります。
また、発表者からは気付きにくいところもあり、終わった後に自分の発表を聴いて気付く事もあります。

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PC付属のマイクを利用するのではなく、別途USB接続の様々なマイクを準備したとしても、環境ノイズを拾う場合があるので、これらのノイズを如何に少なくするかが重要です。
オンライン会議ソフトウェアの設定の中に,「ノイズ低減」の設定があるものもあります.また,別途ノイズキャセリングアプリケーションを追加する事も可能です.

背景雑音設定01

Zoomには,「背景雑音の抑制」といった外部環境音を抑制する機能があります.

背景雑音設定02

現在の設定がどのようになっているか確認してみましょう.

今回、ZOOMの利用を想定して、環境ノイズ低減について試してみました。
(尚、発表時に声だけでなく,音を使う場合には,必要な音がオリジナルで表現されない場合があるので注意が必要です.)
ノイズキャセリングアプリケーションは「Krisp」を利用してみました.

検証には,PCマイクではなくマランツプロ USB コンデンサーマイク Umpireを用いました.今回はあえてキーボードの真横にマイクをマイク置いて,紙を捲るのもマイクの前で実施しました.

はじめに,Zoomの「背景雑音の抑制」”低”の設定でノイズキャセリングアプリケーション「Krisp」の比較です.
音声,キーボード打音,紙を捲る,扇風機音を入れています.
どの程度抑制されるかを確認してみて下さい.

背景雑音の抑制:低 ノイズキャセリングアプリケーション:off

かなりオーディオノイズが目立つのが分かるかと思います.

背景雑音の抑制:低 ノイズキャセリングアプリケーション:on

ノイズキャセリングアプリケーションによってかなりオーディオノイズが低減されています.

次にZoomの「背景雑音の抑制」”自動”に設定を変更して,ノイズキャセリングアプリケーションon,offの比較です.

Zoomの「背景雑音の抑制」を自動に設定するだけでも,オーディオノイズが低減されている事がわかるかと思いますが,さらにノイズキャセリングアプリケーションを追加する事でより,ノイズを低減しています.

Zoomの背景雑音の抑制を”自動”にするだけでも,かなり環境音が低減されるのが分かります.実際に設定を決定する際には,一度録音した音声を確認して,決定して下さい.
※「マイク音量の自動調整」も今回はONにしています.プレゼンテーションで声の大きさ,トーンも大事にする必要がありますが,本検証では省いています.

今回ノイズキャセリングアプリケーションは「Krisp」を利用しました.
利用するには,無料プランと有料プランがあります.
オンライン会議が多い方ではなく,発表の際のオーディオノイズを少なくするだけの方なら”無料”プランでも良いかと思いますが,一度本アプリケーションを通してスピーカーから聞こえる音を聞いてしまうと,オンライン会議でも使いづけたくなり,”有料”プランを検討したくなります.
https://jp.vcube.com/service/krisp


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