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192DAY -2022奥多摩見聞録 其の4 -

 気温30度、クーラーなどない古民家で、未来ある若者が(自分含め)筆を走らせる。集中していて、会話をするときも、わからないところを互いに教え合っている。そして少し疲れたと思って、横を見れば、青い空と一面の緑が見え渡る。何人かの生徒も、大自然に酔いしれて外を眺める。

 先生方は、食事を作ったり、買い出しに行ったり、生徒を指導したりと事務作業に没頭している。生徒たちの集中も、先生方の尽力の上に成り立っている。先生方がいなければ、生徒らのこうした学習環境も無い。本当に感謝しかないところだ。

 一方で、当然集中というものも永久には続かない。たまには勉強から手を退けたいと思う人たちもいる。実際自分の周りでは、たまに集中が切れた生徒達が先生に注意されている。そんな時は、靴を履いて外を散歩する。都心の公園を散歩するのとは訳が違う。周りには自然しかない。美味しい空気を感じつつ、緑を視界に飽きるまで詰め込む。

 勉強の合間に、松永先生による音読教室が行われた。カタカムナの音が森林に響き渡る。そして日本の古典を音読し、古の音を感じる。自分は庭で作業をしていたが、建物を一つ隔てた向こうの広場での生徒達の音読は、余裕で自分の耳に聞こえてくる。

 キッチンは、食材の匂いが時間が経つにつれて大きくなっている。皆平常心を装っているが、心の中ではさぞ昼ごはんを心待ちにしているのだろう。実際自分もそうだし。

 奥多摩合宿は濃密すぎて、書くことが尽きない。滞在2日目午前中。dragon-etは書き続ける。

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