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77DAY ‐奥多摩日記3‐

 朝四時半。すこぶる早い時間に目が覚めた。外はもう夜が明け始めている。朝の冷え込んだ冷気が体をさする。自分はこの冷気を求めて奥多摩に泊まりに来たと言ってもいい。さわやかに目を覚まし、昨日一昨日の暑さを忘れさせてくれる。

 合宿の朝は早く、大体四時から五時半の間に起床が完了する。しかし昨日の夜に八時か九時くらいに寝るので、八時間か七時間くらいの十分な睡眠をもって朝を迎えることができる。そして朝の目覚ましは、高らかなテロップと共にウルトラマンの目覚まし時計を鳴らすのが決まりだ。このウルトラマンで起きない人はいない。ウルトラマンの後に箒などで軽く室内を掃除し、果物やパン、ヨーグルトやおにぎり、漬物などで構成されたシンプルな朝食をいただく。これから勉強をするのだから朝食はとても重要な時間だ。三十分の朝食を終えたらその勢いそのままに勉強スタイルに入る、朝食で得たエネルギーと早起きのスッキリさを無駄にしてはいけない。

 九時くらいに改めて休息をとる。休息といってもあくまで次の勉強の準備だ。休息中は全員で十分ほどの瞑想を行う。姿勢をよく、目を閉じて安らかにするが、寝てはいけない。あくまで心を落ち着かせる行為だ。そして瞑想で頭を落ち着かせスッキリさせ、正午まで再び自分の作業をする。そして昼食を食べ、二時間くらい休み、また二時間勉強し夕食をいただいて就寝する。合宿のスケジュールはこんなかんじだ。

 自分の奥多摩における生活はひとまず今日で終わりである。次は8月8日に改めて行く。毎回行くと分かるが、奥多摩の空気に慣れた後に都会などに行くと、若干の息苦しさを感じるのだ。車の排ガスなど有毒ガスも同然。こんな感じだから、家に帰るたびに自然のありがたさを感じる。またこの自然に還りたいと思ってしまうのだ。

 

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