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189DAY -2022奥多摩見聞録 其の1 -

 猛暑の日は何をするか。自分は奥多摩へ行く。川がながれ、鳥が囀り、虫が音を奏で、澄み切った空気が肺を満たす。川や木々からの水蒸気で、都心よりは遥かに快適である。新宿から中央線で最速一時間半ほどで着け、青梅街道によるアクセスも簡単だ。

 珊瑚荘では、5日ほど前から学生たちが泊まり込み、勉強合宿という名の楽園を享受している。楽園とは決して過言ではない。大自然に囲まれ、教師兼スタッフらの作る料理に舌鼓を打ち、暑くなったら川で水遊びを楽しむ。これらを楽園と呼ばずしてなんと呼べばいいだろうか。

 この楽園で彼らは、自分自身の学習に対する課題をこなし、問題を解決している。自分の経験上、この奥多摩勉強合宿で「解決しない」ということはほとんど起こらないと言って差し支えない。

 奥多摩合宿の朝は早い。夏の朝は外が白け始めるのが早く、午前4時にはもう明るくなり始める。合宿参加者は、その頃にはもう目覚める。

 合宿で最も大事なことは、自主的な行動だ。自分で目覚め、自分で体を整え、自分で今日学ぶことをまとめ、自分でそれを実行していく。合宿におけるそうした習慣が、将来自立した時に、自主的に活動する経験となって生きてくる。

 生物はいつか親元を離れる。そして混沌とした社会に自分の身のみで出ていかねばならない。どうやって明日過ごそう?こんな時どうする?暇だが何しよう?そんな時に無条件で手を差し伸べてくれる存在はどこにもない。

 ならば自分で動かなければならない。自分でそうした壁を乗り越えるヒントを見つけ、そして自分の力で突き進む。

 奥多摩合宿では、そうした自主的な行動こそを最たるものとする。教えてくれる先生はいる。だがそれはあくまでも自身に対する手段でしかない。そうした手段をいかに活かし、自分が今直面する問題を乗り越えるのか。

 自主的な行動で物事を解決する。そんな意欲に奥多摩合宿は必ず答えてくれる。


追伸 

画像を貼るようにします。だってこの方がわかりやすいし!

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