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194DAY -2022奥多摩見聞録 其の6 -

 

(昨日出す予定が忘れてました。すんません。今日はもう一本出すので見てください!)

 14日の今日。再び奥多摩に舞い戻る。昨日の台風8号も含め、自分がいない二日間、奥多摩はあまり天候に恵まれていなかったらしい。しかし、連日三十℃超えで蒸し暑かった珊瑚荘は雨のおかげで涼しくなり、参加者や先生方も快適そうな趣だった。

 始発の電車で奥多摩に向かう。片道800円くらいかかり、2時間ほどかかる電車旅だ。「たかが奥多摩に一日だけ行くためにそんなことすんのかよ」と思うかもしれない。だが何度も言っている通り、自分はこの大自然に身を置けることが本当に幸せだと思っている。普段味わえない空気を吸い、東京とは思えない大自然を体験し、谷間に浮かぶ霧を見ながら人生を謳歌する。この経験には金をいくら払おうが十分すぎる価値がある。自分は今日は、合宿最終日の大掃除のサポート役で来た。そして自分自身におけるこの夏おそらく最後の奥多摩を拝むために来たのだ。

 まずは庭の手入れをする。こう見えても自分農業系学生なので、こう言った面で役立たないといけない。大規模なものは前来た時やったので、今回は軽くである。剪定は散髪に似ている。少しでも深く切り込んだり、浅くしすぎるだけでも、植木の形は簡単に変わる。そうした繊細な工程でいかに見栄えを良くするか、そこが剪定の妙味だ。

 参加生徒達はもう合宿最終日ということで、奥多摩に対してなのかはわからないが、どことなく寂しいような顔をしていた。過去を懐かしむような、哀愁漂う顔をしていた。年に一度の貴重な機回が終わろうとしているのだからそうなるのも当然かと思うが、その奥に何か他の理由があるような気がした。

 夏休みは8月30日までがほとんどだろうが、彼らにとっては今日終わるような感覚だろう。こんな経験を超える休みはおそらくないからだ。そんな彼らは「自然中毒」にかかっている。そして自然と触れ合わないとやってられないようになる。そしてこの合宿を楽しいと思った時、来年もまた来たいと思うようになっている。

 ところで先生達は、なんと揚げパンを作っていた。自分も四年間連続で奥多摩合宿に来たが、揚げパンは初めてだった。揚げたパンに砂糖をまぶす。およそ30個くらい作っていたが、ものの5分くらいで全てなくなった。勉強にエネルギーを使う彼らの食欲は留まるところを知らない。改めて、先生方には感謝しかない。十日間、一癖二癖ある生徒達の面倒を見るのは大変などという騒ぎじゃない。本当にありがとうございます。

 奥多摩における活動報告もここらで終わる。ご既読ありがとうございました。


 奥多摩見聞録の最後に、メッセージをここに記す。


 この環境でかれこれ数日、または十日間宿泊し、勉強をする彼らは、十分すぎる価値を持っている人間達だ。

 「数日間奥多摩のような大自然環境で勉強合宿した」という経験を持つ人間が、全国津々浦々にどれだけいるかと言われたら、ほとんどいないだろう。(ネットでも聞いたことないし、少なくとも我々以外で奥多摩でそんなことしているのは聞いたことない。)仮にいたとしても、貴重な経験であるのはいうまでもない。そんな経験をした参加生徒達は、十分な価値があると言って差し支えないだろう。

 彼らはこの合宿を通じて、集団で生活することの大変さ、親がいないという環境がどういうものか、自主的にどんなことができるか、大自然と触れ合うことの楽しさ、今羅列したこと以外にも、火の起こし方、川での泳ぎ方飛び込み方、音読の仕方、多くのことを学んだ。そしてそれらはどれも、社会における根幹をなす重要な要素である。彼らは、普通の学生が経験しえない多くのものを持っている。

 彼らがこれからどんな人生を送るかはわからない。だがこの経験を活かしきって人生を謳歌してほしいと自分は切に願う。人生を奥多摩合宿に変えられた人間より。

 と、まだ高二の若造が申します。だけど上に書いたことは全て真実であり、そして事実です。彼らがいい人生を送ることを願ってます。ここに、2022奥多摩見聞録を終わります。

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