音楽関係の本ではありませんが音楽家の方にオススメの本を紹介します。
■実はこれは、
私が尊敬する楠木先生の著作群の中で、最も強烈に影響を受けた本です。
411ページもある極厚の本。
内容は楠木先生が一般読者から50個もの相談を受け、とりあえず「好きなようにしてください」と答えて、その行動基軸にアドバイスを与えるもので、
(「好き勝手にすれば?」ではなく「君の衝動や展望に忠実に行動したまえ」という意味)
分厚さの割にはすごく読みやすいパッケージです。
この本の中で、
「column2 仕事の原則(僕バージョン)」
(154〜166ページ)
という書き下ろしコーナーがあるのですが、これが本当に楠木先生を理解する上で必読の、素晴らしすぎる内容。
先述のとおり、私の価値観の元となったもので、実はあまりあけすけに教えたくない。
ですが、
コロナ禍・緊急事態の最中だからこそ大切にしたい基礎的な考え方だと心の底から思うので、自戒の意味も込め、ごっそり引用させていただきます。
仕事をしている方はそのまま仕事論として読んでも良いし、
音楽や絵画その他の芸事をしている方は、その創作や活動の心構えとして当てはめて良いと思います。
(引用終わり)
■天才でない僕ら凡人は、
すでに「才能というのは結局、たゆまぬ努力の賜物」ということを知っています。
しかし「それができないのが凡人」というのもまた真実。
どないせぇっちゅうねん。
努力は、インセンティブ(外発的動機)がないとなかなか続きません。
分かりやすくいえば報酬(富・名声・地位・権力)の獲得かな。
卑近な例でいうなら「誰かが認めてくれること」も含まれる。
しかし困ったことにそれらを獲得しても、獲得そのものに慣れてしまった頃には刺激がなくなって、いつしか努力のし甲斐がなくなって、やはり長期的に続かない。
ひたすら続けるには、ドライバー(内発的動機)が必要になります。
内発的な、努力を努力と思わせない、ツラい状況でも強く自分を保てる、人を自己実現に向かわせる、無限大の達成動機、心のガソリン。
それが、
「好き」という力。
「好きなようにしてください」の真の意味を、考えておくべき本です。
※楠木先生はbluedogsというバンドで
↓ベースを弾いてらっしゃいます。
https://ameblo.jp/bluedogsweb/
(バンド公式ブログ)