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No.15 模擬戦

挿絵は46巻より引用。

No.14では戦いの間にすべきことに触れていった。

今日はもう一歩踏み込んでみたい。

コロナ自粛体制が解除されつつある中、クラスターの再発生は誰もが予感するところであり、他国が今まさにそのような状況である。

キングダムは、次の戦いを計画するときや、作戦を練り直すときに盤上で模擬戦を行う。木駒と地図を使い、いわゆるシミュレーションを行うのだ。

これをするのは大体、昌平君や昌文君、河了貂をはじめとした軍師が行う。敵も同じである。大体大変な模擬戦のあとは全員汗だくになっている。

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(挿絵 45巻より引用)

コロナ対策でも、今、模擬戦を徹底的に行えるかが問われている。拠点である病院内での発生を含む、地域の中のあらゆる場所でのクラスターを想定して、収束までのシナリオを描けるか否か。

今回、全国で多種多様のクラスター発生と収束の戦いが繰り広げられた。

大きな問題は、クラスターが発生してから収束するまでの経過を現場の指揮官レベルでまだイメージしきれないことだろう。

院内発生、福祉施設内発生、学校発生などのシミュレーショントレーニングの指針などが出ると、各地で次流行した場合の課題にいち早く気付くことができる。

裏を返すと、模擬戦なしに次の戦に突入することは、間違いなく自殺行為なのだ。1回目の戦いは仕方なかった。あまりにも経験のない敵の強さと性質に圧倒されてしまった。ただ、次は違う。敵が攻めてくる経路や守り方もある程度わかっている。

戦略は、地域単位、都道府県単位、国としてたてるものである。もちろん連動しなくてはならないが、地域単位での軍師が模擬戦をすることが今求められている。


Dr.RISHIN



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