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インドや中国で鳥インフルエンザウイルスH9N2の感染がニュースになりました。注意することは?
こんにちは。都内救急医のSukuna先生の投稿をご覧ください
今日のテーマはこのニュースで注意するポイントです
インドで鳥インフルエンザH9N2に4歳の小児が感染したと。家禽との接触あり。2回入院するも現在は退院。
— Sukuna (@SukunaBikona7) June 11, 2024
中国でも同様に3歳の小児のH9N2感染の報告。 https://t.co/ImRYJX0Ps3
ヒトヒト感染能は低く、散発的な感染例は続いても流行のリスクは低いだろうと
H9N2 は初登場ですね。軽く復習すると
A型インフルエンザウイルスは“H”と“N”で分類されています。
インフルエンザウイルスの外側はエンベロープで覆われています。このエンベロープの表面に“ヘマグルチニン(H)”と“ノイラミニターゼ(N)”というタンパク質があります。両方とも血清学的に区別できるグループに分類され、番号表示されます。「H9N2型」は“ヘマグルチニン”は"H9型"、“ノイラミニターゼ”は"N2型" を持っているA型インフルエンザウイルスです
🔵 “H”と“N”は、それぞれH1-H16とN1-N9の亜型に分類されています。
“ヘマグルチニン(H)”と“ノイラミニターゼ(N)” は働きが異なります。
🔵 “ヘマグルチニン(H)” はインフルエンザウイルスが宿主細胞に付着するために使うタンパク質です。
🔵 宿主細胞の中に作られたインフルエンザウイルスを宿主細胞の外へと出すために働くのが“ノイラミニターゼ(N)” です。
さて、ニュースに戻ります。(ニュース翻訳はこの記事の最後に掲載)
インドや中国で鳥インフルエンザ H9N2 の感染例が報道されました。これはあってはならない非常に珍しいことなのでしょうか?
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高病原性鳥インフルエンザ
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