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高病原性鳥インフルエンザ

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こんにちは。高病原性鳥インフルエンザに関連する記事をこちらのマガジンに入れることにしました
収録記事は現在8つです。☆๓(.•᎑•.)๓''☆ヨロシクNe
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記事一覧

インフルエンザAウイルスのバイオインフォマティクスパイプラインのご紹介

こんにちは。2023年10月1日に創基151年開学50周年を迎えた某大学には、私の尊敬している先生が多数いらっしゃいます。そこにご在籍の某准教授の方がSNS で荒川 央先生を評価する人たちが無学であると投稿されていました。(注:あの大学ご所属と思ってましたが記載時点で確認していません) これは無学ではないことを主張するための記事です。なんてくだらない涙。 とりあえず本日はマガジン購読者の皆様に、インフルエンザAウイルスのバイオインフォマティクスパイプラインをご紹介します。お待

米国の牛にインフルエンザウイルス A/ H5N1 続報

こんばんは。土曜日です、今週もお疲れ様でした さて、米国の牛にインフルエンザウイルス A/ H5N1 の感染が広がっている事件はどこまで進んだでしょうか? まず、WHO による2024年6月7日から6月13日までの週刊レポートによると、A(H5) に関連する全体的なパンデミックリスクは、過去数年と比較して大幅に変化していないと考えられています。リスクは低いままです 最近騒がれているこの H5N1 型 鳥インフルエンザ は、少なくとも 30 年間存在しているのです 注:

腹痛、高度な嘔吐、意識障害のケース

こんにちは。気の毒なニュースを見かけたので臨時記事です。 中日新聞ニュース CBCニュース 上腸間膜動脈症候群とは?上腸間膜動脈症候群は,十二指腸水平部が上腸間膜 動脈と大動脈や脊椎の間で圧迫され通過障害をきた し,十二指腸の閉塞症状をきたす疾患です 上腸間膜動脈の位置 上腸間膜動脈症候群の解剖図示 裁判になるのでしょうか? 病院の報告書はこちらに開いてあります。誰かを非難する意図はないので、高病原性鳥インフルエンザのマガジンに入れます 非難したくはないけ

1週間で新型コロナウイルスを人工合成する新しい技術

こんばんは。土曜日の記事とは別の新型コロナウイルスを人工合成する方法の説明です。これもセキュリティが必要なので高病原性鳥インフルエンザのマガジンに収録します 新しいウイルスによる感染症が発生した時には、診断ツールの作成、抗ウイルス薬やワクチンの開発と評価、適切な in vivo モデルの確立に新ウイルスが緊急に必要になりますが、入手は容易ではありません。そこで人工ウイルスを作ることが考えられます しかしコロナウイルス由来のもののような大きなRNAウイルスのゲノムは、ゲノム

2週間で新型コロナウイルスを人工合成する新しい技術を確立しました

こんにちは。この記事は全く鳥インフルエンザと関係ありませんが、申し訳ありませんがセキュリティのハードルのため、鳥インフルエンザのマガジンに入れます。まだマガジン会員ではない方は100円のうちにぜひご参加を

インドや中国で鳥インフルエンザウイルスH9N2の感染がニュースになりました。注意することは?

こんにちは。都内救急医のSukuna先生の投稿をご覧ください 今日のテーマはこのニュースで注意するポイントです 🔵 “H”と“N”は、それぞれH1-H16とN1-N9の亜型に分類されています。 “ヘマグルチニン(H)”と“ノイラミニターゼ(N)” は働きが異なります。 🔵 “ヘマグルチニン(H)” はインフルエンザウイルスが宿主細胞に付着するために使うタンパク質です。 🔵 宿主細胞の中に作られたインフルエンザウイルスを宿主細胞の外へと出すために働くのが“ノイラミニター

WHO「H5N2型鳥インフルエンザのヒト感染、メキシコで初確認」....プランデミックの始まりですか?

こんにちは。世界保健機関(WHO)は6日、鳥インフルエンザウイルス「H5N2型」のヒトへの感染ケースが初めて確認されたと発表しました。この方は死亡されました。これはメキシコで報告されたヒトの鳥H5ウイルス感染の初めての症例です 人類史上初の「H5N2型」感染による初の死亡はプランデミックの始まりでしょうか?

米国でマウスがH5N1陽性になったニュースを見ました。人に爆発的な感染が広がりますか?

こんばんは。「米国で、その辺にいるマウスがH5N1陽性になったから、いよいよ人間の生活圏に近づいてきた」と報道がありました。もう中世のヨーロッパの黒死病ペストのように疫病が流行し始めるのでしょうか?

(1) 新型インフルエンザとは? (2) インフルエンザの型について

新型インフルエンザとは? こんにちは。購読者様へご連絡です。可能なかぎりインフルエンザ関連の記事を、「高病原性鳥インフルエンザ」のマガジンに収録します、100円は月額ではありません。期限はありません。牛インフルエンザの記事をご購入済みの方は不利なので、別途ご連絡を差し上げています 購読していないフォロワーさんをどうしようか、まだ決めれてません

米国の牛乳&乳製品に含まれるH5N1ウイルス@論文2つの総括 後半

こんばんは。お疲れ様です 事件:米国の乳牛にインフルエンザA/H5N1 が流行中です 前半で A/H5N1 インフルエンザウイルス に感染している牛の生乳には感染性ウイルスが存在することを東大の河岡義裕先生がウイスコンシンのラボのメンバーと証明した実験の説明でした 後半は、(1) 乳製品に感染性ウイルスが存在しますか? (2) 加熱処理を少し変えてもウイルスは死にますか?

米国の牛乳&乳製品に含まれるH5N1ウイルス@論文2つの総括 前半

こんばんは。前半と後半に分けました。今日は前半です 事件:米国の乳牛にインフルエンザA/H5N1 が流行中です 問題となるテーマ:(1) 米国の牛乳と乳製品にA/H5N1 インフルエンザウイルスは存在しますか? (2) ウイルスが存在する場合に感染性はありますか? 皆様にお伝えできることは、 (1) 米国の低温殺菌された市販の牛乳と、市販の乳製品には感染力のあるA/H5N1 インフルエンザウイルスは検出されていません (2) 生乳には感染力のあるA/H5N1 インフル

オーストラリア 高病原性鳥インフルエンザ H7型系感染@養鶏場

こんにちは。 6月4日に3番めの感染事例が判明しました。末尾に追加します オーストラリア ビクトリア州の 2 つの養鶏場で高病原性鳥インフルエンザ A/H7型が検出されました メレディス近くの最初の感染物件では鳥インフルエンザの H7N3 型が確認され、テラン近郊の 2 番目の感染物件では H7N9 型が確認されました これを受け、日本の農林水産省は、令和6年5月22日(水曜日)、オーストラリア連邦からの生きた家きん、家きん肉等の一時輸入停止措置を講じました。問い合わ

鳥インフルエンザA(H5N1)ウイルスを含む牛乳

こんにちは。米国の市販の牛乳および乳製品297品目を、高病原性鳥インフルエンザウイルス A/H5N1 の 定量的リアルタイム RT-PCR および 胚化鶏卵中のウイルス検出と定量化が実施されました。USDA Agricultural Research Service とFDA からの論文です。こちらはまだプレプリントです。前回の記事の論文との相違については次回をお待ちください。 この内容は牛インフルエンザの記事にも追加します

鳥 H10N8 および H7N9 インフルエンザ ウイルスに対する最初の mRNA ワクチンの安全性と免疫原性の評価

こんにちは。鳥 H10N8 および H7N9 インフルエンザ ウイルスに対する最初の mRNA ワクチンの安全性と免疫原性を評価した論文のご紹介です。全訳ですが方法, 結果を先にしました。まだこの論文を真剣に読む時期ではありませんが、ご参考にどうぞ。図4 に経過時間による抗体価が示されています 来週末にH10N8とか、H5N1 とかそもそも何かな?を説明します