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#0 秋学期中村哲記念講座 開講:彼は何を見て何を感じ何を考えたのか (2023)



1.はじめに

はじめまして、中村哲記念講座のTeaching Assistant(TA)に携わらせていただきますS.Sです。本ブログでは中村哲記念講座「中村哲先生の想いを繋ぐ」 の内容について発信していきます。


2.授業の目的

九州大学医学部OBであり、長年にわたりアフガニスタンやパキスタンで医療や灌漑事業などの現地支援活動に尽力されてきた中村哲先生の人生と思想について学びます。講義やグループワークを通じて、中村先生が行ってきた活動の意味を理解し、私たちにできることは何かを考えてみたいと思います。
(シラバスより抜粋)


3.授業概要

2019年12月に凶弾に倒れた中村先生の志や想いを次世代に伝えることを目的に、本学では2021年から「中村哲先生の志を次世代に継承する九大プロジェクト」を開始しました。中村哲記念講座は本プロジェクトの一つで、2021年より開講され、今年度で3回目を迎えます。本年度は「彼は何を見て何を感じ何を考えたのか」をキャッチコピーに開講されています。

※本学の他の取り組みとしては、中央図書館に設置された展示空間「中村哲医師メモリアルアーカイブ」と中村先生が書き著した言葉等をデジタルデータで収集・保存しインターネット公開した「中村哲著述アーカイブ」があります。ぜひ、興味をお持ちになった方は下記より詳細をご確認ください。

4.授業形態

授業科目区分:基幹教育科目の総合科目

開催場所:伊都キャンパスの中央図書館4階きゅうとコモンズ(メモリアルアーカイブ近く)

曜日時限:秋学期 水曜日 4時限

対象学年:全学年


5.授業の予定

講義序盤では、入口として中村哲医師のドキュメンタリー「良心の実弾ー医師・中村哲が遺したものー」視聴や担当教員の鏑木政彦先生(共創学部長)のレクチャーを受けます。講義中盤ではグループワークを重ねていく中で、中村先生の経験、事業の意味について考えていきます。終盤では中村医師を長年近くで支えたお二人をお招きし、氏の活動・思想について学びます。1人目はペシャワール会PMS支援室長である藤田千代子先生、2人目はペシャワール会会長/PMS総院長の村上優先生です。これらの講義セッションを踏まえて最後の講義では最終発表が行われます。授業の予定、登壇される方の詳細については下記ポスターからも確認できます。ぜひご覧ください。

6.ポスターの工夫


私も所属する中村哲医師の志を継承する団体「哲縁会」のメンバーがポスターを作成してくれました。ポスターや本年度のテーマ「彼は何を見て何を感じ何を考えたのか」でこだわった点を聴いてみました。1つ目は”偉業”だけでなく”過程”を大切にしたことです。中村先生の”偉業”にだけ注目するのではなく、どうしてそのような事業に至ったのかを強調するためこのキャッチコピーにしたそうです。その事業に至るまでの”過程”(≒心や考えの変容)を大切にしたいという想いが込められています。2つ目は、中村先生の視点を学生に持つ姿勢を期待していることです。中村先生の目線を考えることはそれぞれの”現地”視点で考えることと近い関係にあります。そんな中村先生が見た先には何があるのか想像してもらう事を期待して下の写真を選んでくれました。

7.TAについて

本講義では、5名のTAが参加しています。TA(Teaching Assistant)とは、授業担当教員の教育補助業務に取り組む学部生や大学院生のことです。本講義ではグループワークを円滑に行われるための補助、本ブログでの投稿、講義運営補助などを担当します。


8.最後に

今後も講義内容についてnoteにて投稿していく予定なのでぜひご覧ください。TAを含め本講義に関わる全ての人が、中村先生の生き方から自分や社会の在り方について考えるきっかけづくりを努めてまいりますので、応援の方よろしくお願いします。



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