札幌すすきの殺人事件。探偵気どりの洞察

※この記事は2023年8月22日時点で報道ベースでの情報を基にしている。

札幌すすきのでの殺人事件。頭部切断の猟奇性もあり、関心を集めている。
考察したこと、気づいたことをとりとめもなく書き連ねていこうと思う。

まず、実行犯とされる田村瑠奈容疑者が一人でホテルを出たという点について。
ラブホテルを一人で退出するときは、連れの人の声をフロントスタッフが内線などで聞かせるように要求することも多い。これはまさに今回のように、密室性や匿名性が高い状況にあるラブホテルで、連れの安否を確認して無用のトラブルをホテル側が回避するのが目的であろう。
瑠奈容疑者は一人で部屋を退出することをフロントに伝えているということだ。もちろんその時には被害者は殺害されている。

このことから何が言えるかというと、このホテルのフロントは、利用者が一人だけ退出する場合にも連れの安否確認をしないホテルであるということを瑠奈容疑者が知っていたということになる。
被害者と落ち合ってすぐに現場ホテルに入室したということであれば、当該ホテルを利用することが予め決まっていたのだろう。連れの安否確認をしないホテルなことを知っていて、そこを選んだのであろう。ここにも計画性が伺われる。

もう一つ気になった点は、被害者は後ろ手に拘束されて、今回の場合手錠をかけられて、首を刺される時には抵抗する際の防御創がないということだ。このことから二つのことを考えた。
一つは逮捕当初言われていた、性被害への復讐というセンは薄そうだということだ。女性が男性に手錠をかける状況はよほどの技術がない限りは、強制ではなく、「お楽しみ」ということで双方合意でのプレーということになろうから、瑠奈容疑者が性被害時の動画などを撮られて脅されてホテルに行くことはあっても、お楽しみでの手錠プレーというのは考えにくい。むしろ和やかな雰囲気でそのようなプレーを楽しもうとして手錠が使われたのだろう。つまり性被害への復讐というのは考えにくい。

そしてもう一つは、被害者が遊びなれているとすれば、殺気だった雰囲気の女に手錠をかけられるのを許したというのもやや違和感を感じた。5月末が初対面で事件当時会うのが2、3回目だとすると「話がうますぎる」、「瑠奈容疑者が魅力的すぎる」のような点に被害者が警戒しなかったのだろうかということに疑問をもった。何かのきっかけで慣れてない人がそのようなうますぎる場面で浮かれてしまい、瑠奈容疑者の殺意に気づかないことはあるかもしれないが、遊びなれている人なら「何かがおかしい」という勘が働いていてもよさそうなものだ。そのような雰囲気を察知されないような、経験者の嗅覚をかいくぐる技を瑠奈容疑者はもっていたのだろうか。これは殺意を消せばよいというだけではなく、相手の警戒アンテナのレベルを適切に読み取らなければできない所業だ。
ただ一部報道にあるように、被害者がトラブルをよく起こしていたというのが事実だとすれば、殺意をもった容疑者に、面白味や魅力を感じて、冒険心で危ういところに踏み込んでしまった可能性はある。

また瑠奈容疑者が男嫌いなはずなのに、クラブで初対面の被害者と抱き合ってるという点に疑問を持つ人も多いようだが、これは特に違和感はない。
学校という、多くは健全な同年代とのコミュニケーションの中で、男子とコンタクトを取るのに違和感があり、学校という周りの目があったり、噂されやすい空間では男子と全く接触はしないが、クラブなどの空間で人称性が乏しく匿名的な出会いや、学校とは違う人種、もしくは歳の離れた人とのコミュニケーションなら開放的になれるということはよくあることだ。つまり別に男嫌いなどというわけではなく、学校などのいわゆる「日常」場面で常識的な他者から「裏の顔」として見えていたというだけなのだ。

今回はほんの数点だが、とりとめもなく気がついたことを書いてみた。皆さんはどう思うだろうか。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?