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週報Vol10「本当の意味での平等とは?」「いかにコントロールを減らすか?」「能力が評価される時代」

ついにこの週報も10回を迎えました。もう一年の半分も過ぎ、あっという間に後半戦が始まっています。記念すべき10回目の週報はこれまでの一年とこれから先の「評価」に起こることを予想し皆さんに伝えていけたらと思います。私が丸岡医院の組織に常勤として入り、約一年が経ちました。その間に様々な変化が起こっているのはご存知の通りかと思います。
遡ること3年前に健康増進施設であるフィットネスジムを立ち上げることを提案し、見事に医療法人丸岡医院にその提案は却下されることになりました。その理由は「健康増進施設では採算が見込めないから」という理由です。健康増進施設は医療法人でも行なって良い業務の一つですが、全国にあるほとんどの施設では赤字になっているこから、その反論も頷けるものだと思います。しかし、結果的には年間1200万円以上の売り上げと利益も残すことに成功しており、2店舗目の出店を今年行うことになりました。

毎月100万円の赤字を出していた給食事業も、おにぎり事業の発展と、スタッフの数の見直し(14人→10人)を行い、かつてよりも一人一人の生産量は増えているにもかかわらず、残業時間は増えていない状況かつ毎月黒字がでるまでに成長と改善をすることができました。その二つの事例からわかることは医療法人丸岡医院が抱える欠点の象徴だと思っています。正直僕は「不公平だな」と感じています。休日を返上し、自分のお金を使って誰に頼まれたわけでもなく「これは丸岡医院のためになるはず」という提案をしたのにもかかわず、それを却下され、さらに結果的には「収益を出したり、サービスの利用者を増やす」という結果を出したのにも関わらず「その事業を止めた人間にはなんのペナルティもなければ、結果をだした自分に何のご褒美もない」状況だからです。

新しい事には「危険が伴う」と言い、より収益あがる可能性には「損する可能性がある」と言い、地域にとってメリットがある事でも「自分たちの仕事ではない」と言い。「変化させない」ことによって「失敗も起こさない」状況を作っているのです。

こういった環境で一番得をしていくのは誰でしょうか?それは「仕事を増やさない人」です。現場でいくら業務改善を図って、仕事を効率化したとしても「何もやらない人とボーナスは一緒」です。果たしてそれは「本当の意味での平等」なのでしょうか?僕は知っています。丁寧に患者さんや入居者さんの対応をして、人知れず満足度を上げてくれている方。辛い夜勤や呼び出しにも嫌な顔を見せずに頑張ってくれれている方。初めての介護や医療職に触れて大変な思いをしながら成長している人々。言いたくもない事でもきっちりと役割を果たして部下に伝えるべきことを伝えてくれる方々。そういった「組織のために努力してくれている方」がいる一方で「少しでも自分の仕事を減らして他人にそれを押し付けたり」「立場を利用して理不尽なことを言ったり」「入居者さんへの対応が丁寧じゃない人たち」がいることもわかっています。「ここは金がいいから適当にやり過ごしていく方がいいぞ」と言った言葉も僕の耳には入ってきています。

そんな「細かいコントロール」をいつまでやるのでしょうか?果たしてそれでいいのでしょうか?そこにはみなさんの倫理観や行動理念が非常に重要になってきます。そのコントロールを「上から」されるのではなく、組織の全員が一致させることが一番効率が良いのは間違いないわけです。

すでに始まっている「能力が評価される時代」はある意味では非常に厳しい時代です。しかし、能力は単純な「テストができる」能力でも、ただ「事務作業ができる」能力でもありません、「いかに良好なコミニケーションをとり」「相手の気持ちを理解する努力を怠らず」「組織の成長を一緒に促せる人」です。その前提の中でそれぞれの役割を果たしていくことが丸岡医院がこの先の30年間も優良企業として存在し、地域に必要とされていく組織になれるかの鍵となります。この数年で支給されるボーナスの総額を減らすつもりは全くありません。ただし「差がつく」ことは確実に起こります。繰り返しますが、なによりも評価されるのは単純に仕事ができるできないよりも「周囲と良好なコミニケーションをとり」「相手の気持ちを理解する努力を怠らず」「組織の成長を一緒に促せる人」です。

少し厳しい言い方になりましたが、人口も減り、必要人数は確実に減ります。地方で暮らす以上は「働く場所が小さくなる」のは必須です。だからこそ、僕は今地域の外にもどんどん目を向けて動いています。みなさんがいるおかげで、こうやって新規事業を探せる環境を作っていただけるとに感謝しかありません。本当にありがとうございます。医療法人丸岡医院という組織は一つのチームです。チームで勝つこと。これが何よりも重要です。チームメイトを大切にすることは必然であり、僕は一人勝ちすることに興味は全くないので、どうにかしてこのチームで勝ちたいと

思っています。この言葉が少しうざったく聞こえることもわかっています。それでも30年後笑って過ごせるように今行動を取らないといけないと思うので、皆さん是非ともよろしくお願いします。

医療法人丸岡医院 丸岡悠

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