
【本当の意味での健康対策とは】
こんにちは、Dr.K(ドクターコージ)です。
「足のアーチが大切なので、そこをサポートするソールが良いらしい」
「腹圧が大切なので、ベルトで締め上げると良いらしい」
などと言う情報が結構出回っています。
どうなんでしょう?と聞かれることも多いのですが、根本が間違っているんですよね。
足指を良く使う人は足底筋群が発達するので、自然と足底のアーチが綺麗になります。下から支えてアーチを作れば良い訳ではありません。
運動動作をする際に、腹圧を高めることで体が安定して高いパフォーマンスが出せますが、自力で腹筋群や横隔膜を動かして腹圧を高めることに意味がある訳で、外から締め上げるのは腰を傷めにくくはなりますが、それでパフォーマンスは上がりません。
色々と学んだり調べて来た結果、健康や長寿は「〇〇でサポートしてもらう」と言う発想では実現できません。自分で姿勢を正したり体を動かしたり、呼吸を意識的に変えたり、と言う自主的な改善が必要だと言うことです。
日本でも最近様々なサプリメントが流行してますが、「サプリメントで◯◯を予防する」と言う意識では意味がありません。「食事内容を意識して改善する」とか「意識して食べない時間を作る」と言うことが出来ていないと、サプリメントは無駄にお金を使うだけです。
日本で手に入らない様な希少なスーパーフードは、現地の人達が使えば良いだけです。日本人は日本国内で手に入る物を活用すれば良いんです。
運動についても、無理やりやらされる様な運動習慣や、電気刺激で筋肉を収縮させる様な器具は、健康目的と言う意味では効果的ではありません。
と言うよりも、健康長寿の為にはジムでの筋トレや長距離走は不要です。
自分に必要な範囲で全身の関節を動かせる様に日頃から動かすことや、深呼吸を意識的にしたり、息止めを意識的にする様な呼吸トレーニングで、血液中の二酸化炭素濃度を変化させたり、自律神経バランスを整える、と言う方が、よほど健康長寿に役立ちます。
もちろん、趣味や仕事のために、筋肉量を増やし瞬発力を高めたり、長距離をより速く移動することが必要なのであれば、トレーニングすることは否定しませんが、健康長寿には繋がりませんよ、と言うことです。むしろ、関節や腱を傷めたり、循環器系の異常で突然死したりするリスクが高まります。
無理ない範囲で良いので、「自分の体を自分で動かしたり、整えたりする」と言うことが、究極の健康法であり、長生きの秘訣なんだと思います。
肩、肘、背中、股関節、膝などが痛いと言う人は、不自然な運動習慣が原因のことが多いです。痛み止めを使ったり、手術で人工関節などに置き換えたり固定しても、根本的な解決にならないんですよね。
どう言う姿勢なら痛くなく楽なのか、を意識して寝たり座ったり立ったり歩いたり、をしていくと、自然にその人の骨格に最適な姿勢や動きが身についてきて、軟骨のすり減りや骨の変形などは変わらないのに、痛みが軽減したり気にならなくなってきます。
「心身の健康は自分自身の自主的な意識改革や行動でしか手に入らない」
ぜひ、心の片隅に置いておいて頂けると幸いです。