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徒然なる健康思索

こんにちは、Dr.K(ドクターコージ)です。
連休中の「ノート割引」お問い合わせ頂きありがとうございます。ひとりでも多くの人にご活用頂けたら幸いです。

日頃から感じている「全人的健康」について、気のおもむくままに書いてみたいと思います。
一応ですが、生成AIは利用していません(笑)

今のままの生活を続けていたら病気になり死にますよ!加工食品の添加物は毒ですよ!農薬を使った農産品を食べたら将来病気になりますよ!
と言う様な健康情報がたくさんあります。

これらは真実であることは間違いありません。今どの様な生活をしていても、100年後200年後には死んでいるでしょうし、添加物や農薬に限らず、ほぼ全ての物質には毒性があります。酸素や水と言う生きる為に必須の物質ですら毒性はあるんです。適正量が大切と言うことです。逆に言えば摂らなくても良い物質はなるべく避けた方が、リスクは減ると言うことでもあります。

では、生活習慣を変えたら、添加物や農薬を避けたら、なるはずの病気にならないのか、或いはならなかったはずの病気になるのか、何も変わらないのかは、並列するパラレルワールドを俯瞰視でもして比較しない限り、確認や証明は不可能です。

じゃあ何も気にせず好き放題に生活するのが正解なのでしょうか?そう言う考え方もアリだと思います。しかし、健康を喪った時に「好き放題生きてきたのだから心底後悔は無い」と言い切れる人を見たことがありません。もちろん口ではその様にうそぶく人はいますけどね。

健康を意識して、日々体をメンテナンスする意識を持っていると、軽い不調は自分で対処出来る様になります。そうすることで無用な病気は避けられますが、不意の感染症や怪我は避けられないこともあります。そして健康を意識していても、不調を感じたり病気になることはよくあります。

生きていれば、常に不安定で心身に歪みが起きるのは自然なことです。そして心身には生まれつき強いところと弱いところがあり、そのバランスは人により違いますし、積み重ねてきた生活習慣や環境によっても変化します。

同じ食事や環境で生活していても、血糖調節力が弱ければ糖尿病になりやすいですし、腸内環境が悪くなりやすければ、アレルギーや自己免疫性疾患などの免疫機能異常を起こしやすいですし、毛髪に異常が起きやすければ、白髪や薄毛に悩むことになります。

それらの違いが診察や検査であらかじめ特定することが出来れば、何に重点をおいて食事をしたり、検診をして早期発見に努めてば良いのか、と言うところが明確になります。
人類は、遺伝子の全配列を解明すれば、その様な世界が実現出来るとして1990年から2003年にかけて、膨大な費用をかけて「ヒトゲノム計画」を行いました。

そのおかげで、遺伝子配列解析技術は劇的に進歩し、今では1日あれば全配列を安価に(とは言っても10万円ほど。ヒトゲノム計画では3000億円以上かけて13年かかりました。)解析出来る様になりましたし、人間の外見的な特徴や病気と遺伝子配列の関係性の解明も進んできました。それを活用したテーラーメイド医療と言うのも行われたりしています。

しかし科学を学んだ人にとっては当たり前ですが、遺伝子は常に全情報を発現させている訳ではありません。親から受け継いだ塩基配列は維持しつつ、発現を変化させる調節機構があります。環境が変化すれば、遺伝子発現も変化すると言うことです。その調節機構は極めて複雑であり、エピジェネティクスとしてひとつの研究分野になっています。研究が進みDNAのメチル化やアセチル化の関与など判明したことも多いですが、更に未解明の複雑なことも確認される様になっています。

そしてゲノム配列を書き換えるのは遺伝子治療でもしない限り不可能ですが、エピゲノムは薬や食事、環境などの生活習慣を変えることで変化することも分かってきました。そうすることで、不調や病気にかかったとしても、被害を最小限に出来るはずです。

ところが、その人にとって最適な生活習慣を知ることが出来る検査は現時点では存在しませんし、外からの働きかけだけで、体の潜在能力を最大化させる様な物質や処置も存在しません。

人の波動を読み取り調整してくれる様な装置が、不調のある臓器を教えてくれたり、適切な食事内容まで教えてくれたりするではないか!と言う方もいるでしょうが、科学的な正確性は確認できていません。採用している医師も、正確かどうかよりも、目に見える検査結果を求める患者との会話の糸口として使っていたりします。

数滴の血液を顕微鏡で観察した所見から、全身の不調を読み解く検査もありますが、超音波検査、X線検査、MRIなどの画像検査や血液分析技術が確立する前の手法であり、これも科学的正確性は確認されていません。

結局のところ、エピゲノムを最適化する為には、自分で体調を感じながら、より良い体調になれる様な生活習慣を模索するしかないんですよね。
もちろん先天性の遺伝子異常による代謝異常症の様な場合には、医療の介入が必要になりますし、今後遺伝子治療が確立すれば、根本的な解決策となり得るでしょうけれども。

とは言え、何もない状態で暗中模索するのは、労力も時間も相当かかります。健康や病気に向き合い何千年もかけて積み上げられてきた知識体系である、アーユルヴェーダや中国伝統医学、漢方医学などの体質分類などを参考にするのも良いでしょう。とは言えこれらは科学技術が発展する前に体系化された理論なので、科学的知見と相容れないところもあるのは、仕方ないと思いますが、参考として活用するには良いと思います。

呼吸法も古くから探求されており、様々な技術が伝えられています。ストレスケアとしての呼吸法は、科学的にも効果が確認されていますので、日常生活で活用されると良いと思います。

「健康の為の食事法」や「サプリメント」も多々ありますが、古くから伝えられている食養生は、個々の体質や症状により個別化されている、と言うところからも、唯一無二の完全栄養バランスと言うのは存在しないことが分かります。

純粋な塩化ナトリウムとしての食塩や、旨味調味料(特にグルタミン酸)の毒性を指摘する人達もいますが、適量を利用する限りは害は無いのかな、と感じています。
そう言う意味では、果糖も同じです。フルーツや野菜のジュース、或いは甘味料を使った清涼飲料水は、簡単に適量を超えてしまうことが問題なんです。
本来塩味を感じる食材にはナトリウム以外のミネラルが含まれますし、旨味を感じる食材にはグルタミン酸以外のアミノ酸やビタミン・ミネラルなどの栄養素が含まれてますし、甘味を感じる食材も同じことです。
科学が発達して、味覚は「甘味」「酸味」「塩味」「苦味」「うま味」に分けられ、それぞれの感覚を刺激する主な物質が特定されたので、物質を組み合わせることで様々な味を再現出来ますが、本来その味を感じる際に摂れる栄養素が含まれていない場合が問題なんですよね。

そして最近、定期的に食べない時間を意図的に作ることの健康効果が、科学的研究がされたことで話題になっています。
宗教的、思想的な断食は月単位の長期であることもありますが、その様な断食は骨や歯を弱くしたり、体調を悪くするので、やめた方が良いですけどね。

少なくとも、1日3食炭水化物をしっかり摂る、と言うここ100年ほどの食習慣は、多くの医師や栄養士が主張するほど健康的では無いので、ひとりひとりが自分の体に合う様な形で「定期的に食べない時間を作る」と言うことが、健康習慣としては大事だと思います。
また、常に必要最小限の7-8割程度の食事をすることで、1日3食の様な生活習慣でも健康効果がある、と言うことも言われていますが、精神的にかなり辛いので、「定期的に食べない時間を作る」方が続けやすいと思います。

体に負担がかからない様な身体操作も、実は古くから追求され、伝統芸能や武術の中に受け継がれていたりします。その様な身体操作を理解し活用することで、体を傷めにくく最期まで動ける体を手に入れることが出来ます。
また、体を傷めた場合の対処法も活法などとして受け継がれており、整体技術として活用されていたりします。ひとりの医師が整体関連技術を統合して創始した「操体法」もメンテナンス法として有効だと個人的には感じています。科学的な理論づけがされた技術ではありませんけどね。

精神を落ち着かせる手法も、宗教的な修行の一部として長い年月をかけて瞑想として体系化されています。現在ではその一部を取り出したマインドフルネスなどが注目されることが多いですが、自分の内面と向き合う瞑想を行う際の注意点も古くから伝えられており、そこを意識しないと、予期しない(と言うか古くから言い伝えられてはいるのですが)トラブルを起こしてしまうので、気をつけましょう。

身体操作や瞑想を理解し高める為に有効なのが、コレも長年の試行錯誤をかけて体系化されている「気功」です。未解明なこともまだまだ多いので、似非科学として扱う人もいますが、気功や瞑想、催眠などは科学的研究が長年行われているので、似非科学とは違います。
自分もまだまだ修練中の身ではあるのですが、一緒に体感して頂き、修練することで、理解と体得の手助けは出来るかと思います。

以上の様な、呼吸、食事、運動、精神、そして環境の改善を総合的に行うことを、「全人的健康改善」と呼ぶことにしました。

最後までお読み頂きありがとうございます。
この様な生活改善をして、自分のエピゲノムをより最適化したい、と言う方は、ぜひ本日までの「ノート割引」でお気軽にご相談下さい。

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