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Creedence Clearwater Revival – Live At Woodstock (2019)

 開催から50余年を経てもウッドストック・フェスティバルで生まれた数々の名演は、偉大な熱量を湛えてファンを刺激し続けている。Creedence Clearwater Revivalの公式ライブ音源が発表されたことは多くの人を驚かせる出来事だったが、それがウッドストックの公演ならばなおさらだ。かつては劣悪なサウンドながらブートレグで断片的に耳にすることはできたものの、フェスティバルの記録映画でも注目されていなかった彼らのステージが、改めて一貫して聴くと非常に素晴らしい演奏であることが分かる。
 時期としては『Green River』が発表されて間もない頃の演奏であるため、レパートリーはまだ古典の割合が高く、John Fogertyの歌唱もかなり強烈だ。「Ninety-Nine And A Half (Won't Do)」や「I Put a Spell On You」はRay Charlesを凌ぐ熱量を持った歌を聴かせる。「The Night Time Is The Right Time」のギターソロについても同様だ。また、目をひくのはライブ終盤で10分を超える長い演奏となった2曲で、特に「Suzie Q.」はサイケデリック時代の面影を残すジャム演奏が印象的である。全体的にオリジナルよりもカバー曲に興味がひかれるセットリストだ。
 なにはともあれ、ヨーロッパツアーとオークランドの録音のみであったCreedence Clearwater Revivalの公式音源に、素晴らしい演奏がまた加わった。これだけのものが50年も人目を忍んでくすぶっていたのは何かの間違いではないだろうか?