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専門医なし(フリーランス医師、泥医、ドロッポ医)がとるべき7つの資格【2024年版】

専門医をとらないでバイトのみで生計を立てる医師はフリーランス医師や泥医、ドロッポ医と呼ばれます。私もその1人です。

医療業界の賃金構造には歪みがありました。高度な医療を提供する大学病院は薄給で、軽症患者の多いクリニックは高給でした。また、AGAや医療脱毛、健診などの自費診療も、要求される医療レベルは比較的低いですが、給料は高めでした。

これは、専門医を取得して、大学医局内で出世し、教授を目指すか基幹病院の責任者をするという王道があって、そこから外れる人が少なかったためです。AGAや医療脱毛、健診などは、「プライドを捨てた医師」や「メンタル不調など訳アリの医師」がやることだったので、人気がなく、給与が高めに設定されていました。

しかし、インターネットやSNSの発達した現代では、情報が浸透しやすくなり、歪んだ賃金構造も若手医師の中では周知の事実となりました。

「コロナワクチンのバイトがいいみたいだ」や「夜間の訪問診療は診療報酬改定でうまみがなくなった」、「フランチャイズの脱毛の院長はハイリスクみたいだ」などとうわさ話も頻繁に飛び交っています。

医師数の増加や医療費を削減したい国の方針が重なり、医師の給与が下がりつつある現代では、若手医師が給与に関心を寄せるのは当然でしょう。コスパやタイパというのが一般的に重要視されていると聞きますが、若手医師も同様にコスパやタイパを意識しています。

そして、近年では、美容外科に行く、美容外科ではないが美容系自費診療に行くというルートも流行しています。2年間の初期研修の後に美容系に進む人を「チョクビ」と言うみたいです。また、専門医の取得は諦めて、当分は非常勤やスポットバイトでつなぐという生き方を選択する医師も増えています。本当に医師人生は多様化したと思います。

そして、医師を対象とした人材派遣会社は乱立しています。医局だけだった以前とは異なり、人材派遣会社を使うフリーランスも多いという、新しい時代が訪れています。

専門医を取得するのは、どの年齢でも構いません。プログラムのある大学病院医局か基幹病院医局に入ればよいのです。しかし、研修中は当直などの時間外労働も多く、薄給で、研究会や勉強会などの参加も必須であり、果たしてペイするのかという疑問があります。

数年の研修で、数百万円から一千万円くらいの損失があると考えると、専門医にそれだけの価値があるのか私には分かりません。居住地が強制されたりする場合もあります。

私には、メンタルヘルスの問題があり、医局を辞めた過去があります。人間関係のしがらみや、過重労働が自分には合わないと考えていて、現在はフリーランス医師として生活しています。このまま専門医を持っていないのは不安ですが、再び専門医を目指して研修を始める自信がないというのも正直なところです。

私は「このままで大丈夫か」という不安と闘いながら、社会情勢や医療業界の情勢、国の方針(診療報酬改定)、自由診療の流行り廃りなどを見極めつつ立ち回ろうと努力しています。「人生はサバイバル」というのが最近の私のテーマとなっています。

私は、現在、定期非常勤と嘱託産業医業務と健診スポットアルバイトを組み合わせて、月に16~19日働き、年収が1750~1850万円になるように調整しています。なんとかうまくやっているほうだと思います。

フリーランス医師として生きるにあたり、自分の印象を分析してみました。医局は専門医を取らずに辞めているわけですから、印象が悪くて当然です。「根性なし」と思われても仕方がありません。

しかし、家族を養う私が、よい仕事にありつけないのは避けなければなりません。そこで、自分の印象をよくするために、専門医資格以外の資格を片っ端から取っていくことにしました。

本noteの有料部分には、私が自分の印象をよくするために取得した7つの資格(またはそれに類似するもの)を具体的に記載しています。ライバルが増えて私の市場価値が下がる可能性もあるので、それなりの値段にさせていただきました。ご容赦頂ければ幸いです。

それでは、さっそく始めていきます。

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