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やまなみハイウェイ・サイクリング1日目:大分空港→別府→湯布院

湯布院と阿蘇を結ぶ「やまなみハイウェイ」にサイクリングに行ってきた.九州では一番,日本でもトップクラスの絶景ロードとして大人気の道だ.由布岳,九重連山,阿蘇山と坂道山盛りのコースで,九重夢大吊橋,長者原,大観望,草千里ヶ浜などの景観に期待して走る.もちろん温泉も楽しむ.

今回,5月19〜21日の2泊3日で,湯布院温泉「四季彩ホテル」と内牧温泉「蘇山郷」に宿泊して,大分空港から熊本空港までを走破した.まずはサイクリング1日目,大分空港から別府を経由して湯布院温泉までの自転車旅を紹介する.

飛行機輪行で伊丹空港から大分空港へ

ANA(実際はIBEXエアラインズ)の朝一番のフライトで,伊丹空港から大分空港まで輪行する.荷物検査では,CO2ボンベ(CO2インフレーター)を取り出して見せるように言われた.50ml以下のCO2ボンベは4つまで機内に持ち込んでも預けてもよいとされているが,どこまで検査するかは担当者次第のようだ.預けるなら,取り出しやすいところにCO2ボンベを入れておこう.

輪行については,以下のメモにまとめてある.

伊丹空港から飛行機輪行
自転車が運ばれている
上空から眺めるしまなみ海道
大分空港からサイクリング開始

杵築の城下町

大分空港でロードバイクを組み立てて,まずは15km先の杵築の城下町を目指す.北台武家屋敷と南台武家屋敷が残り,良い感じの町だ.酢屋の坂,志保屋の坂など風情のある坂も多い.

北台武家屋敷
酢屋の坂
志保屋の坂(塩屋の坂)と御菓子処 松山堂
杵築城

御菓子処 松山堂の味噌饅頭

御菓子処 松山堂の味噌饅頭が美味しいと聞いて立ち寄ったが,味噌饅頭はまだ蒸しているところで出来上がるまでに時間がかかるとのことだ.それでも,みそまんじゅう(味噌の餡),やぶれまんじゅう(普通の餡),しそこのみ(紫蘇を練り込んだ餡)が2つずつ入った三色まんじゅうならあるとのことで,それを買い求めた.

饅頭はお腹が空いてきたときのために残しておく.湯布院へのヒルクライムが待っているのだから.ここでは,スフレケーキも買って,それを食べた.

松山堂の三色まんじゅう
松山堂のスフレケーキ

八幡竈門神社

大分空港から37kmほど走ると八幡竈門神社に着く.創建727年の八幡竈門神社には鬼伝説が残り,竈門という名称のため,鬼滅の刃の聖地として人気らしい.小さい神社だ.

鳥居をくぐって進むと,声を掛けられ,神社の地図を渡していただいた.見所や撮影スポットが記されていて,とても便利だ.有り難い.

八幡竈門神社の鳥居
八幡竈門神社は狛犬の代わりに機雷が!

鬼伝説よりも興味深いのは,正面の鳥居の左右に,狛犬ではなく(狐でもなく),機雷(機械水雷)が鎮座していることだ.旧海軍有志から奉納されたとのことだが,狛犬を押し退けたのはどうしてだろう.

振り向くと,別府市街が一望できる.ここから朝日が昇るらしい.

八幡竈門神社から別府を一望する
天井に描かれた龍

別府温泉

まず,みはらし坂に向かい,湯煙が立ちのぼる鉄輪温泉の町並みを眺める.時間もないので,今回は地獄めぐりはなし.みゆき坂の「五穀屋」で,もろみソフトクリームを食べる.その後,いでゆ坂を通って,別府市街へ.平日だからだろうが,人がとても少ない.

みはらし坂から望む鉄輪温泉と湯煙
五穀屋のもろみソフトクリーム
いでゆ坂:人影がない

大分名物と言えば「とり天」ということで,とり天発祥の店「レストラン東洋軒」でとり天を食べるはずが,この日を含めて3日間,臨時休業していた.酷い仕打ちだが仕方ない.他の店に行こうかとも考えたが,ロングライドでは店で食事しないことが多いので,とり天を食べるのは諦めて,湯布院を目指すことにした.由布岳へのヒルクライムが待っているから.

とり天発祥の店「レストラン東洋軒」は臨時休店
鯉のぼり

別府から湯布院へのヒルクライム

とり天を食べることなく,松山堂の饅頭を携えて,いよいよ湯布院を目指してヒルクライムへ.阿蘇くじゅう国立公園の道に入る.緑に包まれて,森林浴をしながら,気持ちよく坂を登る.

なんて余裕はない.もう必死.登坂きつい.つらい.斜度10%を越えるような急坂はないものの,6-7%くらい上り坂が続く.

阿蘇くじゅう国立公園へ
由布岳を目指して登坂
きつい登坂を終えて遂に湯布院町へ

運動不足が露呈したのだろうが,想像を絶するきつさだった.もう少し楽に登れると予想していたのに...

それでもどうにか湯布院町に辿り着いた.右手に由布岳が見える.由布岳展望所には登らなかったが,展望所へ続く道との分岐点から,美しい草原と由布岳を眺めることができた.素晴らしい景観だ.

大分空港から64kmほど走ったところにある狭霧台からは,由布院の町並みが一望できる.標高はおよそ680mだ.ここから湯布院まで快感ダウンヒル.

由布岳を望む
狭霧台から湯布院を望む

湯布院温泉

湯布院の町で最初に向かったのが金鱗湖だ.明治初期の儒学者である毛利空桑が湖で泳ぐ魚の鱗が夕日で金色に輝くのを見て「金鱗湖」と名付けたらしい.湖に浮かぶ鳥居があり,湖面に新緑の山並みが映り,とても良い感じだ.湯布院に滞在する人はとりあえずここに来るのだろう.

金鱗湖
湯布院昭和館

金鱗湖を後にして,湯布院で最も賑やかな「湯の坪街道」へ.旅館に行く前に,目当てのスイーツを食べる.

まずは,「御菓子司 花麹菊家」のぷりどら(プリンを挟んだどら焼き)を購入した.これは持ち帰れるので旅館で食べることにして,お腹も空いている(とり天を食べ損ねた)ので,豊後牛の牛すきまんを食べた.美味しかった.

花麹菊家:豊後牛の牛すきまん

さらに,「由布院ミルヒ」でケーゼクーヘンを食べた.その場で食べるなら,HOTとCOLDのいずれかを選べる.どちらがお勧めかを尋ねたところ,HOTはその場で食べないとならないとのことで,HOTを選んだ.

本来冷たいはずのチーズケーキを出来立ての
まだ中がとろとろの状態で提供する。
チーズは三層になっているという贅沢さ。

という謳い文句の通り,とろとろで美味しかった.

さらに,「銀の彩」で由布クリーム棒を食べるはずが,これは全種類が売り切れていた.残念.

由布院ミルヒ:ケーゼクーヘン

ふゆいん駅まで行ってから,スーパーで飲み物など買い物をして,「湯布院別荘 四季彩ホテル」に向かう.

ゆふいん駅
ゆふいん駅前の手湯

サイクリング1日目のまとめ

大分空港から湯布院の「湯布院別荘 四季彩ホテル」まで.走行距離73.5km,獲得標高1191m.登坂はきつかったが,杵築,別府,由布岳,湯布院を満喫したサイクリングだった.

1日目走行データ

© 2022 Manabu KANO.

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