見出し画像

「動き」の天才になる!身体感覚を磨く!

アートマイム演者(パントマイムを舞台芸術として演じる)として国際的に活躍している著者によるトレーニング方法の解説だが,従来の筋トレやストレッチでなく,全身にエネルギーを通し,神経や動きの精度を高め,全身を連動させることの重要性を説いている.

JIDAI,「「動き」の天才になる!: 筋トレ・ストレッチ以前の運動センスを高める方法」,BABジャパン,2020

本書の内容は,かなり「骨ストレッチ」に近い.紹介されているメソッドも考え方もよく似ている.骨に着目して全身を連動させて素早く力強く動けるようになる,心と体は一体である,身体感覚を重視して脳に騙されるな!と指摘する,など実に共通点が多い.

そして,呼吸方法.本書では,いわゆる腹式呼吸ではなく,ヘソの下(丹田)を息を吸うときはもちろん吐くときも膨らませたままにする方法が推奨されているが,これは「スタンフォード式 疲れない体」で紹介されているIAP呼吸法と同じだろう.そして恐らく全集中の呼吸とも.

自分の体を使って表現することのプロが書いていることは,とても参考になる.自分のまわりの空気を動かす,小さい動きも大きく表現するといった内容は主に表現に携わる人達向けの教えだろうが,そういうところで我々は演技の良し悪しを感じ取っているのかと参考になる.

とりあえず,2021年は立ち方と呼吸法に意識を向けて生活するつもりだ.

JIDAI,「「動き」の天才になる!: 筋トレ・ストレッチ以前の運動センスを高める方法」,BABジャパン,2020

© 2020 Manabu KANO.

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?