飲食する姿で関係性が見える。無防備になるんだ
台北市初日。せんべろ街風のエリア。牛肉麺(にゅうろうめん)のお店。どきどきキョドッて外から伺っていると、宮崎アニメに登場しそうな気の強そうな20代くらいの女子と目があう。肉感的で逞しい身体が白いTシャツをピシッと纏っている。こちらに気づいてピース ✌️して「2人だね、こっちへ」ってジェスチャーで入店を促された。
あっち行ってこっち行って、ぎゃあぎゃーうるさい常連客をテキパキいなしサバいていく彼女の姿にやっぱり宮崎アニメっぽさを覚える。わかるよね?
隣のテーブルにカップルが座った。(テーブルは接して連なっている)
あのザーサイ自由にとっていいですと。片言の日本語でお店のルールを教えてくれた。
その後2人は静かに会話を交わしながら、アルミのどんぶりに並々と盛られた刀削麺をズルズルすすっている。
瞬時に理解した。この2人の関係性は一線を超えてる(変な意味なし)と。お互いの着飾らない距離感。ぬくぬくする距離感(台湾暑かったけど)。
飲食する姿って人間関係を如実に表すよなああって。
なぜだろう…?
そうか、無防備になるんか。
重い武器をどっしり下ろしてごっつい鎧を脱ぎ、腹を割って素を曝け出す。カッコつけたまま(重装備のまま)だと疲れちゃうし、向こうも腹を割ってくれない。
装備を下さないとしたらそういう関係ということだね。
そうか、韓国映画の定食屋さんのアットホームで緩い感じ。いいなあと思って観てた。同僚とも家族みたいな距離感で食事してるもん。
そうか。無防備になるから隙だらけになるから、一歩踏み込んで関係性を育むチャンスも生まれるんだ。
おっと。無防備な人々をズケズケ観察したら失礼だね。对不起🙇
追伸
飲食自体、人間関係を創発するし、育むし、深めるようだ。
コロナ自粛でその機会を失った私たち。職場の人間関係も浅くなった。
ぼっちで食べるのも実は気が楽と気づいてしまった側面もある。だって自宅でボッチが一番無防備でいられるもの。
果たして食を通した交流文化は戻るでしょうかね。あなたはどう思いますか?
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