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医師会パーティの時効秘話 挨拶は永遠に

今は時効だから告発しますわ。(閲覧注意)

挨拶長すぎ事件が勃発したのです。
もうずっとずっと何年も前の話。某医師会のパーティで。

司会の女性が開会を宣言。某地区医師会の会長(それなりのご年齢)が壇上に登りつめ、マイクの前に立ちます。同時に各テーブルのグラスにスパークリングワインがトロトロと注がれました。

予定では彼の挨拶の後に乾杯の唱和。そして新入会員の紹介などが控えています。

たしか六時半ころに開会しました。

でね。察しました?

話がおわらないのです…話がクライマックスに来たカナ?よし終わるかな?からの「ま、そんなこんながありましたが…ところで…」で我々はせっかく伸ばした背筋をまた緩め、椅子に深く沈み込みます。

そして…ついに7時半。
はじめは杯の炭酸の泡を目で追っていましたが、もうその飲み物は息途切れ、クラシカルで成熟したミイラの佇まいを匂わせています。固まった首を起動してぐるりと見渡すとみんなセミの抜け殻になっています。

ふう。司会者の配慮で新入会員の紹介はスキップ…

裸のなんとやらのおぞましさたるや。

トップに君臨すると助言する人がおらんのでしょう。
何が正しくて何が正しくないかわからんのでしょう。彼は正しいと信じて行っている所業なんですよ。

恐怖戦慄で全米が泣きました。

長生きはしたくない?いや、してもいいでしょう。

ただね。老いて組織の上層部に残るべからずという教訓です。トロトロ豚骨スープ並みに濃厚な、価値あるメッセージをいただいたわけ。

ありがとうございました。(身を以て教えてくれて本当に感謝してます)

ああ、言っちゃった。おうさまのロバは耳のロバ。スッキリした〜。


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