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『ポンペイ展』2000年前の暮らしを見る。水道管に外科器械…

イタリアはポンペイ。ナポリの近く。

2000年前にヴェスヴィオの噴火。軽石(火山灰)が降り注ぎ、その後怒涛の火砕流によって埋もれた街。
図らずもその時の文化や生活様式が保存されたまま現在に至る貴重な資料となりました。

ポンペイの文明

水道のバルブ

水道管が発達していたこと。

外科器械

医学も発達していました。外科器械に腟鏡。

膣鏡

科学技術も相当進んでいたようです。日本で言えば卑弥呼時代よりも昔のことですよ。占いで政治をしていたんでしたっけ?日本は。

モザイク画(石やガラスを細くして並べる絵)からも当時の豊かさが連想されます。ワイン、魚介、パン、肉…

躍動感あふれるモザイク画

色彩のバリエーションも素晴らしいですし、何より劣化せずに残っていることも驚き。

そして炭化したパンが。超高温にさらされつつも無酸素環境に置かれたということでしょうか。そのままの輪郭で保存されています。

炭化したパン

ポンペイの犠牲者

ポンペイといえば石膏で型取りされた犠牲者。遺体が火山灰に覆われた後に分解され空洞として地中に残りました。そこへ石膏を流し込むと輪郭が現れるのです。そのヒトの肉付き、身につけているものそして死ぬ直前の体勢(コレが痛々しい)が露わになったのです。

火砕流に飲み込まれ、逃げ場もない。悲鳴が聞こえそうです。怖かっただろうなあ。

テルマエ・ロマエの表紙のモデルさん

コミックの表紙になった、「左手にタオル、右手に桶をもったローマ人」。これがモデルになったとのこと。

ポリュクレイトス 槍を持つ人

『古代ローマ・ポンペイ遺跡が日本にやってきた! ~史上最大のポンペイ展 徹底紹介~』『テルマエ・ロマエ』の作者ヤマザキマリさんがお話してました(NHKオンデマンド配信終了)。

ポンペイ展

東京国立博物館(上野)にて、2022.4.3(日)まで開催中。事前予約制。

ポンペイ展に足を運ぶ前に

NHKアーカイブスで事前に予習すると理解と共感が深まります。ビジュアルでイメージを捉えておくことができます。

参考

ポンペイ展の内容については、この記事に写真とともに詳しく解説されています。

あとがき

もしタイムトラベルができるとして、「未来行きのタイムマシン」と「過去行きのタイムマシン」どちらかひとつ選べと言われたらあなたはどちらを選びますか?
私は「過去」を選びます。思い描いたポンペイの暮らしがどの程度あたっているか見てみたいからです。それと、美男美女の価値観の、現代との違いを見てみたい🤗

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