禁煙に成功しにくい人

いろいろと論文を読んでいくと、禁煙補助薬の有用性について検討しているものはいくつかある。パッチが良いだの内服はどうだの。その中でも「禁煙に成功しにくい条件」についての論文があった。

ニコチンパッチによる治療反応性に独立した因子としては様々な報告がある。ニコチン依存度:TDS(Tobacco Dependence Screener)や精神疾患の有無、男女比などがある。ニコチン依存度が高ければ禁煙が失敗するリスクも上がる(TDS:8点以上で禁煙失敗のリスク)し、精神疾患があれば精神状態の不安定さや不規則な生活習慣など、治療のハードルがあることは予想できる。
興味深いのは男性の方が治療反応性が高いという事。一般的に男性の方が意志が弱いんじゃない?って思うけど、女性がドロップアウトしてしまう原因の多くは女性の方が家庭内喫煙率が高いということ。女性が禁煙しようとしても家庭内に喫煙者がいることが多いという事だ。

禁煙するためには家族のサポートも必要なんだな。

TDSニコチン依存度テスト 厚生労働省HPより

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