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ChatGPTで内科専門医サマリーが悪い例から良い例になるか挑戦してみた

日本内科学会の病歴要約 作成サンプル が公表されており、良い例と悪い例があげられています。

プロンプトを作成。無料でできたほうがよいのでGPT3.5で検討。GPT4も試しました。

目標

内科学会のサマリの悪い例が良い例になるプロンプトを作る

細かい目標

サマリーは減点方式の評価が大きいので体裁が重要で、以下のポイントをおさえましょう

  • 誤字脱字、表記揺れをなくす

  • 検査値の数字と単位前の半角スペース

  • 句読点→カンマとピリオドの統一

  • 考察はひとまず、ガイドラインとガイドラインに書いてある原著引用のみおこなう。

  • 陽性所見と陰性所見は症例の典型的なものをカバーする


以下は
日本内科学会 病歴要約作成と評価の手引き 

POS(Problem Oriented System)方式の病歴要約を作成する
その内容を端的に表したタイトルを記載する.
例: るいそうと発作性の股関節痛から想起できた閉鎖孔ヘルニアの一例
確定診断名について
◆略語は用いない.
◆入院中(あるいは外来通院中)の重症度・重要性に従い、主病名を1
に記載する.
◆2以下に副病名、合併症を主要なものに限り記載する.
病歴について
◆主病名について記載する.
◆その他の主・副病名や合併症などすべての病気の経緯も簡潔に言及す
る.
◆既往歴、家族歴、生活歴等は全てを記載する必要はない.
◆プロフィールや職業が重要な場合は記載する.
入院時現症(外来診察時現症)
不必要なものは減らして、要領よくまとめる.
プロブレムリスト
プロブレムリストに挙げられるプロブレムとは、診断名ではなく患
者を診察していく上で問題となる項目のリスト
である.
従って、初診時に得られる、問診での問題点、臨床症状、診察所
見、検査値の異常などからリストアップされるべきものである.

入院後経過(外来診療中の経過)と考察
特殊検査等を含む診断とその根拠、治療とそのエビデンスおよび転帰
について記載する.
考察は主病名を中心にその重症度、診断および治療法選択における妥
当性を簡潔に議論
する.
※【入院後経過】と【考察】はそれぞれをプロブレム、病名毎に独立し
て記載するか、あるいは併せて記載するか、いずれの様式でも構わな
い.
※ 外科紹介症例については手術所見を含めて考察すること.また、剖検
症例については剖検所見を含めて考察すること
総合考察 主病名を中心にその重症度、副病名との関連について言及
診断プロセスは適切か
現病歴に関する聴取は陰性所見も含めて十分記載されているか.
経過,身体診察の記載は充分であるか.
診断に必要な検査の記載は充分であるか.
診断に必要な画像所見の記載は充分であるか
鑑別診断については十分記載されているか
治療法は適切か
主病名の治療について記載が充分であるか.
倫理的妥当性(倫理的配慮)
患者を全人的視野で診療しているか.

日本内科学会 病歴要約作成と評価の手引き より引用

以上のように要件が公表されていますので、これをクリアすれば良いということになります。

プロンプトの作戦

ChatGPTの場合、トークンの制限があるので全てをお願いするにはエラーが生じやすいため段階的に攻めます。

検査所見 数値と単位は半角スペースをあける。単位のあとはカンマ、最後の単位はピリオドにする。

校正作業

検査値と単位の調整 減点ポイントになるところですのでクリアしておきます。学会のサンプルデータを半角スペースやカンマを入れ忘れたという設定に変えています。

血液所見:赤血球494万/μLHb16g/dL,Ht47%,白血球6,700/μL,
血小板22万/μL.血液生化学所見:TP 6.5 g/dL,総ビリルビン 0.89 mg/dL,AST 26
U/L,ALT36U/L,LD233U/L γ-GT120U/L,BUN17.4mg/dL Cr1.1mg/dL,
尿酸7.2mg/dL 血糖 104 mg/dL HbA1c 5.3%,総コレステロール 219 mg/dL トリ
グリセリド262mg/dL,Na145mEq/L,K4.2mEq/L,Cl106mEq/L,BNP650pg/
mL,CRP0.22mg/dL.

プロンプト

以下の検査所見を校正してください。数値 単位, というように並んでいます。数値の前後に半角スペースをいれてください。続いて、単位のあとに,をいれてください。最後の単位にピリオドをいれて下さい。 血液所見:赤血球 494万/μL,Hb 16 g/dL,Ht 47%,白血球 6,700/μL,
血小板 22万/μL.血液生化学所見:TP 6.5 g/dL,総ビリルビン 0.89 mg/dL,AST 26
U/L,ALT 36 U/L,LD 233 U/L,γ-GT 120 U/L,BUN 17.4 mg/dL,Cr 1.1 mg/dL,
尿酸 7.2 mg/dL,血糖 104 mg/dL,HbA1c 5.3%,総コレステロール 219 mg/dL,トリ
グリセリド 262 mg/dL,Na 145 mEq/L,K 4.2 mEq/L,Cl 106 mEq/L, BNP 650 pg/
mL, CRP 0.22 mg/dL.

ChatGPTの結果

血液所見:赤血球 494 万/μL, Hb 16 g/dL, Ht 47 %, 白血球 6,700/μL, 血小板 22 万/μL.

血液生化学所見:TP 6.5 g/dL, 総ビリルビン 0.89 mg/dL, AST 26 U/L, ALT 36 U/L, LD 233 U/L, γ-GT 120 U/L, BUN 17.4 mg/dL, Cr 1.1 mg/dL, 尿酸 7.2 mg/dL, 血糖 104 mg/dL, HbA1c 5.3 %, 総コレステロール 219 mg/dL, トリグリセリド 262 mg/dL, Na 145 mEq/L, K 4.2 mEq/L, Cl 106 mEq/L, BNP 650 pg/mL, CRP 0.22 mg/dL.

だいたいOKですが、赤血球、白血球、血小板は数値と/µlにスペースがつかないので手でスペースを消してなおしてください。これらはテンプレートを使うか、Wordやテキストエディタの校正を使うなどやっておくと良いです。

サマリをプロンプトで作る

内科学会の病歴要約の手引きに準じたサマリーができるようにプロンプトを入力します

内科サマリーの作成を手伝って下さい。ルールは以下になります。POS(Problem Oriented System)方式の病歴要約を作成するその内容を端的に表したタイトルを記載する.例: るいそうと発作性の股関節痛から想起できた閉鎖孔ヘルニアの一例確定診断名について◆略語は用いない.◆入院中(あるいは外来通院中)の重症度・重要性に従い、主病名を1に記載する.◆2以下に副病名、合併症を主要なものに限り記載する.病歴について◆主病名について記載する.◆その他の主・副病名や合併症などすべての病気の経緯も簡潔に言及する.◆既往歴、家族歴、生活歴等は全てを記載する必要はない.◆プロフィールや職業が重要な場合は記載する.入院時現症(外来診察時現症)不必要なものは減らして、要領よくまとめる.プロブレムリストプロブレムリストに挙げられるプロブレムとは、診断名ではなく患者を診察していく上で問題となる項目のリストである.従って、初診時に得られる、問診での問題点、臨床症状、診察所見、検査値の異常などからリストアップされるべきものである.入院後経過(外来診療中の経過)と考察特殊検査等を含む診断とその根拠、治療とそのエビデンスおよび転帰について記載する.考察は主病名を中心にその重症度、診断および治療法選択における妥当性を簡潔に議論する.※【入院後経過】と【考察】はそれぞれをプロブレム、病名毎に独立して記載するか、あるいは併せて記載するか、いずれの様式でも構わない.※ 外科紹介症例については手術所見を含めて考察すること.また、剖検症例については剖検所見を含めて考察すること総合考察 主病名を中心にその重症度、副病名との関連について言及診断プロセスは適切か 現病歴に関する聴取は陰性所見も含めて十分記載されているか. 経過,身体診察の記載は充分であるか.  診断に必要な検査の記載は充分であるか. 診断に必要な画像所見の記載は充分であるか 鑑別診断については十分記載されているか 治療法は適切か主病名の治療について記載が充分であるか. 倫理的妥当性(倫理的配慮)患者を全人的視野で診療しているか.【現病歴】【既往歴】【家族歴】【生活歴】【主な入院時現症】【主要な検査所見】【プロブレムリスト】【入院後経過と考察】を入力するので内科サマリーを完成させて下さい。

続いて、症例を入力

今回は病歴要約の例を用いていますが、
個人情報部分はわからないようにしてください。日時は抜いておくのが良いでしょう。

病歴要約の悪い例を入力します

【主訴】 息切れ・食欲不振.
【現病歴】
平成284月,両下肢痛および全身倦怠感が出現.5月下旬頃より,息切れが出現.6月
中旬,咳嗽を伴うようになり,72日○×医院にて受診.胸部X線写真で肺うっ血を認
め,心不全の診断で74日当科紹介入院となった.
【既往歴】 30歳:胃潰瘍
【家族歴】 父:胃癌
【生活歴】 喫煙:3050本/日,アルコール:ビール 12本/日.
【主な入院時現症】
身長 164 cm,体重 62 kg.体温 36.9℃.BP 88/58 mmHg.胸眼瞼結膜に貧血なし,眼
球結膜に黄疸なし.心音:Ⅰ,Ⅱ音は清,心尖部収縮期雑音(LevineⅢ/Ⅵ).両肺野:湿
性ラ音を聴取.
【主要な検査所見】 BNP 650 pg/mL
<動脈血ガス分析>PH:7.484,PaCO2:34Torr,PaO2:99.1Torr,HCO3−:25.3 mEq/L,
SatO2:98.0%.
胸部Xp:心拡大(CTR 58%),肺うっ血,両側胸水
安静時心電図:心房細動
<ホルター心電図>総心拍数 111,730/24hrs,心房細動
 平均心拍数 77/分(最高107/最低51)
 心室性期外収縮:3,480個,最大7連発の心室頻拍【プロブレムリスト】
 #1.うっ血性心不全
 #2.僧帽弁閉鎖不全
 #3.心房細動
 #4.心室頻拍症
【入院後経過と考察】
#1.うっ血性心不全は,酸素投与およびフロセミド静注による利尿効果が得られ,速や
かに改善した.心不全の原因は,心臓カテーテル検査で冠動脈病変は認めず,左室全周性
に壁運動低下を認めたことから,心筋疾患が考えられた.左室心筋生検で,心筋細胞の変
性所見が認められ,拡張型心筋症と診断した.内服療法は,ループおよび抗アルドステロ
ン性利尿薬,ACE阻害薬およびβ遮断薬の併用療法を開始した.
#2,#3.また僧帽弁閉鎖不全は,心不全改善後にはⅡ度までに改善したので,当面保存
的に経過観察することとした.心房細動に関しては,電気的除細動を試み一旦は除細動さ
れたが,洞調律を維持できず,心拍数コントロールと血栓塞栓予防療法を主に内服治療を
開始した.
#4.心室頻拍症VTは非持続性であったが,左室収縮不全例であり,早速アミオダロンの
投与を開始した.投与後からは3連以上の心室頻拍は認められず,電気生理学的検査での
VT誘発刺激試験にても,VT出現がないことを確認した.今後は埋め込み型除細動器の
適応の検討が必要と思われる.

結果

【主訴】

    息切れと食欲不振

【現病歴】

    平成284月:両下肢痛と全身倦怠感出現
    5月下旬:息切れ出現
    6月中旬:咳嗽を伴うようになる
    72日:胸部X線写真で肺うっ血を認め,心不全と診断される
    74日:当科紹介入院

【既往歴】

    胃潰瘍(30歳)

【家族歴】

    父:胃癌

【生活歴】

    喫煙:3050本/日
    アルコール:ビール 12本/日

【主な入院時現症】

    身長 164 cm,体重 62 kg.体温 36.9℃.BP 88/58 mmHg.
    胸眼瞼結膜に貧血なし,眼球結膜に黄疸なし.
    心音:Ⅰ,Ⅱ音は清,心尖部収縮期雑音(LevineⅢ/Ⅵ).
    両肺野:湿性ラ音を聴取.

【主要な検査所見】

    BNP 650 pg/mL
    動脈血ガス分析:
        PH:7.484,PaCO2:34Torr,PaO2:99.1Torr,HCO3−:25.3 mEq/L,SatO2:98.0%.
    胸部Xp:心拡大(CTR 58%),肺うっ血,両側胸水
    安静時心電図:心房細動
    ホルター心電図:
        総心拍数 111,730/24hrs,心房細動
        平均心拍数 77/分(最高107/最低51)
        心室性期外収縮:3,480個,最大7連発の心室頻拍

【プロブレムリスト】

    #1. うっ血性心不全
    #2. 僧帽弁閉鎖不全
    #3. 心房細動
    #4. 心室頻拍症

【入院後経過と考察】

#1. うっ血性心不全については、酸素投与とフロセミド静注による利尿効果により速やかに改善が見られました。心不全の原因は、心臓カテーテル検査で冠動脈病変は認められず、左室全周性に壁運動低下が認められたことから、心筋疾患が疑われました。左室心筋生検で心筋細胞の変性所見が認められ、拡張型心筋症と診断されました。内服療法として、ループおよび抗アルドステロン性利尿薬、ACE阻害薬およびβ遮断薬の併用療法を開始し、症状の改善が見られています。

#2. 僧帽弁閉鎖不全については、心不全改善後にはⅡ度までに改善し、保存的に経過観察することとしました。

#3. 心房細動については、電気的除細動を試み一旦は除細動されたが、洞調律を維持できず、心拍数コントロールと血栓塞栓予防療法を主に内服治療を開始しました。

#4. 心室頻拍症VTについては、左室収縮不全例であり、アミオダロンの投与により心室頻拍の改善が見られ、VT誘発刺激試験にてもVT出現がないことが確認されました。今後は埋め込み型除細動器の適応の検討が必要とされています。

【総合考察】
本患者は、左室拡張型心筋症によるうっ血性心不全を主病名とし、僧帽弁閉鎖不全、心房細動、心室頻拍症を併発している。心臓カテーテル検査で冠動脈病変は認められず、左室全周性に壁運動低下を認めたことから、心筋疾患が疑われ、左室心筋生検で拡張型心筋症が確定診断された。治療としては、ループおよび抗アルドステロン性利尿薬、ACE阻害薬およびβ遮断薬の併用療法が開始された。

また、心房細動に関しては、電気的除細動を試みたが、洞調律を維持できず、心拍数コントロールと血栓塞栓予防療法を主に内服治療を開始した。さらに、心室頻拍症に対しては、アミオダロンの投与により心室頻拍は改善された。

今後は、定期的な心臓検査を行い、埋め込み型除細動器の適応の検討が必要である。また、禁煙および減酒の指導も必要である。

さて、良いサマリ例と比較するとChatGPTが作ってくれたサマリーですが以下の理由でダメです。

  • 心不全事態の評価が甘い

  • 診断と治療根拠に乏しい

そのため、項目が足りない場合サマリー自体苦しいです。
改善については、いろんな方法がありますが

改善プロンプト

現在のサマリでは専門医試験には不合格となることがわかりました。診断と治療根拠が乏しいようです。改善ポイントをあげて下さい。

いろいろ試しましたが、これが改善にはよかったです

現在のサマリーにおいて、以下の点が改善の必要があります。

    診断と治療根拠の不足
    サマリーには診断や治療の根拠が明確に示されておらず、専門医試験で不合格とされる理由となります。検査や治療法について、より詳細な説明や根拠を示すことが求められます。

    プロブレムリストの整理
    プロブレムリストは、診断や治療に関する問題点を整理するためのものであり、必要最小限のプロブレムを列挙することが望ましいです。現在のサマリーには、必要以上に多くのプロブレムが列挙されており、整理することが求められます。

    入院後経過と考察の不足
    現在のサマリーには、入院後の治療経過や治療方針に対する考察が不十分です。治療の経過や考察について、より詳細に記述することが求められます。

    患者の背景情報の不足
    患者の背景情報(既往歴、家族歴、生活歴等)について、より詳細に記述することが求められます。これらの情報は、診断や治療の判断に大きな影響を与えることがあるため、重要な情報を適切に記載することが必要です。

    表現方法の統一性
    現在のサマリーには、表現方法が統一されていない箇所があります。数値の単位や、検査結果の記載方法など、表現方法を統一することが必要です。また、略語の使用を避け、専門用語を適切に使用することが重要です。

この改善ポイントを反映してくださいとすると良くなりますが、サマリの内容が問題になっているのでサマリは改善しませんでした。
結論として、サマリの足りない項目を直していく作業が必要になります。

GPT-4を投入

有料のGPT-4で試してみます。似たり寄ったりですが、改善ポイントの指摘は3.5よりもすぐれていました。

専門医のサマリーとして、改善ポイントをあげて下さい。

専門医のサマリーとして、以下の改善ポイントを挙げます。

    現病歴の記載:
    現病歴の聴取において、陰性所見も含めて詳細な情報を収集し、より綿密な記載を行うことが望ましいです。

    鑑別診断の展開:
    鑑別診断について、さらに幅広い可能性を検討し、それぞれの疾患に対する検査や治療の選択肢を考慮することが重要です。

    治療方針の説明:
    治療法が適切である理由をより具体的に説明し、患者や家族に対しても理解しやすい形で伝えることが望ましいです。

    エビデンスに基づいた治療選択:
    治療法選択において、最新のエビデンスやガイドラインを参照し、最適な治療法を選択することが重要です。

    フォローアップ計画の明確化:
    患者の今後のフォローアップ計画を明確に記載し、適切な治療や検査の実施を確実に行うことが必要です。

    患者とのコミュニケーション:
    患者とのコミュニケーションを重視し、患者の意見や希望を治療計画に反映させることが大切です。

    総合的なアプローチ:
    病態の把握や治療方針の決定において、患者の全人的視野を考慮した総合的なアプローチが重要です。

これらの改善ポイントを踏まえて、より質の高いサマリー作成を目指すことが求められます。

GPT3.5 x English

GPTといえば英語で使用すると性能が上がります。

Please help me prepare an internal medicine summary for senior doctor. The rules are as follows: - Prepare a POS (Problem Oriented System) summary of the patient's medical history. Do not use abbreviations for the definitive diagnosis of hernia of foramen magnum that can be recalled from the symptoms and paroxysmal hip pain. The main disease should be listed as 1, according to the severity and importance of the patient's hospitalization (or outpatient hospitalization). List the secondary illnesses and complications below 2. List the main illnesses. Briefly mention the history of all other major and secondary illnesses and complications. It is not necessary to give a complete history of previous illnesses, family history, and life history. Profile and occupation should be included if important. ◆Present symptoms at admission (present symptoms at outpatient consultation): Reduce unnecessary information and summarize to the point. Problem listProblems listed in the problem list are not diagnostic names, but a list of items that may be problematic in the course of examining the patient. Therefore, they should be listed based on the problems, clinical symptoms, examination findings, and abnormal laboratory values obtained at the time of the initial visit. The course of the patient after admission (during outpatient care) and discussionThe diagnosis and its rationale, including special tests, and the treatment, its evidence, and outcome should be described. The discussion should focus on the main disease and briefly discuss its severity, diagnosis, and appropriateness in the selection of treatment. The "Progress after admission" and "Discussion" can be written independently for each problem or disease, or they can be written together. For cases referred to the Department of Surgery, surgical findings should be included in the discussion. The diagnosis process should be described with reference to the severity of the main disease and its relationship to the secondary diseases. Is the history and physical examination adequately described?  Is the description of the examination necessary for the diagnosis sufficient? Is the differential diagnosis adequately described? Is the treatment method appropriate and is the treatment of the main disease adequately described? Please complete the Internal Medicine Summary by entering the following information: [Current Medical History], [Previous Medical History], [Family History], [Life History], [Major Present Illnesses on Admission], [Major Laboratory Findings], [Problem List], and [Post-admission Progress and Discussion].

入力

DeepLに日本語を突っ込むだけで、英訳になります。

Confirmed diagnoses (primary and secondary disease)
Congestive heart failure
#2. dilated cardiomyopathy
#3. atrial fibrillation
#Ventricular tachycardia
Shortness of breath and anorexia.
Current medical history
In April 2008, pain in both lower limbs and general malaise appeared.
In mid-June, he began coughing, and was examined at XXX clinic on July 2. A chest X-ray showed pulmonary congestion.
He was admitted to our hospital on July 4 with a diagnosis of heart failure.
Family history] 30 years old: gastric ulcer
Family history] Father: gastric cancer
Smoking: 30-50 cigarettes/day, Alcohol: 1-2 beers/day.
Main symptoms at the time of admission
Height 164 cm, weight 62 kg, body temperature 36.9°C, BP 88/58 mmHg, no anemia in thoracic eyelid conjunctiva, no jaundice in ocular conjunctiva.
No anemia in thoracic eyelid conjunctiva, no jaundice in ocular conjunctiva. Heart sounds: I and II clear, apex systolic murmur (Levine III/Ⅵ). Both lung fields: wet La sound heard.
Both lungs: Wet La sound was heard.
BNP 650 pg/mL.
<Arterial blood gas analysis: PH: 7.484, PaCO2: 34 Torr, PaO2: 99.1 Torr, HCO3-: 25.3 mEq/L, SatO2: 98.0%.
SatO2: 98.0%.
Chest Xp: enlarged heart (CTR 58%), pulmonary congestion, bilateral pleural effusion.
Resting ECG: atrial fibrillation
<Total heart rate 111,730/24hrs, atrial fibrillation
 Mean heart rate 77/min (max 107/min 51)
 Ventricular extrasystoles: 3,480, max 7 consecutive ventricular tachycardia [Problem list] #1.
 #1. congestive heart failure
 #2. mitral regurgitation
 #3. atrial fibrillation
 #4. ventricular tachycardia
Post-hospitalization course and discussion
#1. Congestive heart failure was quickly improved by oxygenation and diuretic effect of intravenous furosemide.
The cause of the heart failure was a cardiac catheterization. The cause of the heart failure was due to the fact that cardiac catheterization revealed no coronary artery lesions and left ventricular circumferential hypokinesia.
The cause of heart failure was considered to be myocardial disease. A biopsy of the left ventricular myocardium showed evidence of myocyte degeneration.
A left ventricular myocardial biopsy showed evidence of myocyte degeneration, and a diagnosis of dilated cardiomyopathy was made. The patient was treated with loop and anti-aldosterone diuretics, ACE
The patient was started on a combination of loop and anti-aldosteron diuretics, ACE inhibitors, and beta-blockers.
#The patient's mitral regurgitation improved to grade II after improvement of heart failure, and he was followed conservatively for the time being.
The patient was followed up conservatively for the time being. The patient was defibrillated by electrical cardioversion, but was unable to maintain sinus rhythm.
The patient was started on medical therapy mainly for heart rate control and thromboembolic prophylaxis.
The patient was started on medical therapy mainly for heart rate control and thromboembolic prophylaxis.
#The patient was started on medical therapy mainly for rate control and thromboembolic prophylaxis. 4.
The patient was started on amiodarone immediately. After administration, no more than three series of ventricular tachycardia were observed, and the VT-evoked stimulation test on electrophysiological examination was also performed.
The patient did not have any VT in the VT-evoked stimulation test. In the future, it is necessary to consider the indication for implantable cardioverter defibrillator.
The indication of implantable cardioverter defibrillator should be considered in the future.

結果

Confirmed diagnoses:

    Congestive heart failure
    Dilated cardiomyopathy
    Atrial fibrillation
    Ventricular tachycardia

Current medical history:
In April 2008, the patient experienced pain in both lower limbs and general malaise. In mid-June, he began coughing and was diagnosed with pulmonary congestion via chest X-ray at XXX clinic on July 2. The patient was admitted to the hospital on July 4 with a diagnosis of heart failure. The patient has a history of heavy smoking (30-50 cigarettes/day) and alcohol consumption (1-2 beers/day).

Family history:
The patient's younger sibling had gastric ulcer at the age of 30. The patient's father had gastric cancer.

Main symptoms at the time of admission:
The patient had a height of 164 cm, weight of 62 kg, body temperature of 36.9°C, and BP of 88/58 mmHg. Heart sounds I and II were clear, and an apex systolic murmur (Levine III/Ⅵ) was heard. Wet La sound was heard in both lung fields. The patient had a BNP of 650 pg/mL, and a chest X-ray showed an enlarged heart (CTR 58%), pulmonary congestion, and bilateral pleural effusion. The patient was also diagnosed with atrial fibrillation via resting ECG.

Problem list:

    Congestive heart failure
    Mitral regurgitation
    Atrial fibrillation
    Ventricular tachycardia

Post-hospitalization course and discussion:
The patient's congestive heart failure was quickly improved by oxygenation and diuretic effect of intravenous furosemide. The cause of the heart failure was determined to be due to left ventricular circumferential hypokinesia, which was diagnosed as dilated cardiomyopathy via a left ventricular myocardial biopsy. The patient was started on a combination of loop and anti-aldosterone diuretics, ACE inhibitors, and beta-blockers. The patient's mitral regurgitation improved to grade II after improvement of heart failure, and was followed conservatively for the time being. The patient was started on medical therapy mainly for heart rate control and thromboembolic prophylaxis for atrial fibrillation. The patient was also started on amiodarone for ventricular tachycardia and had no VT in the VT-evoked stimulation test. The indication of implantable cardioverter defibrillator should be considered in the future.

In summary, the patient has a confirmed diagnosis of congestive heart failure, dilated cardiomyopathy, atrial fibrillation, and ventricular tachycardia. The patient's congestive heart failure and atrial fibrillation were managed with diuretics and medical therapy for rate control and thromboembolic prophylaxis. The patient was also started on amiodarone for ventricular tachycardia and will be considered for implantable cardioverter defibrillator in the future.

結論から言うと、これも診断根拠が甘く、薄いサマリーになっています。
おそらく合格レベルにはありません。

良いサマリーからエッセンスを抽出する

良いサマリーと悪いサマリーを比較して、悪いサマリーに必要なポイントをあげてもらいました。


主訴や現病歴、既往歴、家族歴、生活歴、主な入院時現症、主要な検査所見、プロブレムリストを明確に記載する。

  • 患者の診断や治療方針を明確に述べる。

  • 治療効果や経過観察の結果を記載する。

  • 治療方針について今後の検討事項を示す。

  • 適切な文法や表現を用いる。

これをもとにサマリーを直そうとしても、ChatGPT自体の医学知識が足りないためサマリは改善しませんでした。

項目を追加して再トライ

指導医に直してもらったという設定で、以下を追加してみます。

以下の情報を追加してサマリを改善させて下さい。 現病歴: これまでに定期健診等において心疾患を指摘された事はなかった.労作時の息切れが出現、夜間の咳嗽 家族歴:心疾患の家族歴はありません 主要な検査所見: <心エコー図> 左室の拡大とびまん性の壁運動低下を認める.LVDd 66 mm,LVDs 57
mm,IVS 9 mm, LVPW 10 mm,LVEF 29%,LAD 49 mm,MR中等度(ERO:0.15),
推定PA収縮期圧 30 mmHg 入院後経過と考察:#1 入院時にはNYHA Ⅲ度、虚血性心筋症は否定
されて心筋疾患が考えられた. また,高血圧の既往もなく,毎年の健診でも強い心雑音を
指摘されていない事より,高血圧性心臓病や一次性の弁膜症の可能性は低い.さらに,右
室心筋生検で,心筋細胞の変性所見が認められる一方で,アミロイド沈着やサルコイド
結節および炎症細胞浸潤なども認められないことより 拡張型心筋症と診断した(Roberts
WC. Am J Cardiol 1989;63:893).なお,病状が安定してから実施した右心カテーテル検
査では肺動脈楔入圧 16 mmHg,心係数 2.8 L/min/m2であった.カルベジロールは2.5 mgより開始し,病状の悪化のない事を確認して5 mgまで増
量しているが,血圧は90/60 mmHgと入院時から明らかな低下はなく,退院時の体重も
59 kgであった.

結果は、ChatGPTでは途切れがちなので、適宜続けてなどと入力する必要がありますが作ってくれます

【主訴】 息切れ・食欲不振.
【現病歴】
平成284月,両下肢痛および全身倦怠感が出現.5月下旬頃より,労作時の息切れが出現、夜間の咳嗽もあり、6月中旬、咳嗽を伴うようになり、72日○×医院にて受診。胸部X線写真で肺うっ血を認め、心不全の診断で74日当科紹介入院となった。
【既往歴】 30歳:胃潰瘍
【家族歴】 心疾患の家族歴はありません
【生活歴】 喫煙:3050本/日,アルコール:ビール 12本/日.
【主な入院時現症】
身長 164 cm,体重 62 kg.体温 36.9℃.BP 88/58 mmHg.胸眼瞼結膜に貧血なし,眼
球結膜に黄疸なし.心音:Ⅰ,Ⅱ音は清,心尖部収縮期雑音(LevineⅢ/Ⅵ).両肺野:湿
性ラ音を聴取.
【主要な検査所見】 BNP 650 pg/mL
<動脈血ガス分析>PH:7.484,PaCO2:34Torr,PaO2:99.1Torr,HCO3−:25.3 mEq/L,
SatO2:98.0%.
<心エコー図>左室の拡大とびまん性の壁運動低下を認める.LVDd 66 mm,LVDs 57
mm,IVS 9 mm, LVPW 10 mm,LVEF 29%,LAD 49 mm,MR中等度(ERO:0.15),
推定PA収縮期圧 30 mmHg
胸部Xp:心拡大(CTR 58%),肺うっ血,両側胸水
安静時心電図:心房細動
<ホルター心電図>総心拍数 111,730/24hrs,心房細動
 平均心拍数 77/分(最高107/最低51)
 心室性期外収縮:3,480個,最大7連発の心室頻拍

#1 うっ血性心不全は、酸素投与およびフロセミド静注による利尿効果が得られ、速やかに改善した。心不全の原因は、左室全周性に壁運動低下を認めたことから、心筋疾患が考えられた。心臓カテーテル検査では冠動脈病変は認めず、左室心筋生検で拡張型心筋症と診断した。内服療法は、ループおよび抗アルドステロン性利尿薬、ACE阻害薬およびβ遮断薬の併用療法を開始した。

#2, #3 僧帽弁閉鎖不全は、心不全改善後にはⅡ度までに改善したので、当面保存的に経過観察することとした。心房細動に関しては、電気的除細動を試み一旦は除細動されたが、洞調律を維持できず、心拍数コントロールと血栓塞栓予防療法を主に内服治療を開始した。

#4 心室頻拍症VTは非持続性であったが、左室収縮不全例であり、アミオダロンの投与を開始した。投与後からは3連以上の心室頻拍は認められず、電気生理学的検査でのVT誘発刺激試験にても、VT出現がないことを確認した。今後は埋め込み型除細動器の適応の検討が必要と思われる。

 #5 拡張型心筋症は、心不全原因として考えられた。右室心筋生検ではアミロイド沈着やサルコイド結節および炎症細胞浸潤なども認められなかった。カルベジロールは病状の悪化のないことを確認し、2.5 mgから5 mgまで増量した。病状は安定しており、退院時の体重は59 kgであった。
今後は経過観察を継続し、必要に応じて内服薬の調整や埋め込み型除細動器の適応の検討を行うことが必要である 

総合考察
この患者さんは、心不全、僧帽弁閉鎖不全、心房細動、心室頻拍症の診断がされ、拡張型心筋症が疑われたため入院治療を行いました。心不全に対しては、ループおよび抗アルドステロン性利尿薬、ACE阻害薬およびβ遮断薬の併用療法を行い、うっ血性心不全は速やかに改善されました。僧帽弁閉鎖不全に関しては、保存的に経過観察することとしました。心房細動に関しては、電気的除細動を試み、一旦は除細動されましたが、洞調律を維持できず、心拍数コントロールと血栓塞栓予防療法を主に内服治療を開始しました。心室頻拍症に関しては、アミオダロンの投与を開始し、投与後からは3連以上の心室頻拍は認められず、埋め込み型除細動器の適応の検討が必要とされました。

入院後に行われた心エコー図では、左室の拡大とびまん性の壁運動低下を認め、LVDd 66 mm、LVDs 57 mm、IVS 9 mm、LVPW 10 mm、LVEF 29%、LAD 49 mm、MR中等度、推定PA収縮期圧30 mmHgが認められました。右室心筋生検で、心筋細胞の変性所見が認められる一方で、アミロイド沈着やサルコイド結節および炎症細胞浸潤なども認められず、拡張型心筋症が診断されました。カルベジロールは2.5 mgより開始し、病状の悪化のないことを確認して5 mgまで増量していましたが、血圧は90/60 mmHgと入院時から明らかな低下はなく、退院時の体重も59 kgであった。

総合的に考えると、この患者さんは拡張型心筋症による心不全、心房細動、心室頻拍症、僧帽弁閉鎖不全を有する高齢の男性で、既往歴に

たたき台としては十分ではないでしょうか?あとは文献をいれて言い回しなどを統一すればOKでしょう。ChatGPT3.5と無料で対応可能なので実践レベルで良さそうに思いました。

検討を終えて

現状では、ChatGPTを用いて完璧なサマリーを一発で作成することはできません。紹介状程度であればゆるしてもらえそうなクオリティーではありますが、専門医で使用するサマリレベルだと主病名に対する記載が必要です。

特に、主病名に特化した記載が必要です。
そのために、陽性、陰性所見、発症経過、増悪、改善、経過中、経過後のフォローアップ、治療根拠(要文献)が必要になります。

逆に言えば主病名について項目が足りている場合はChatGPTで文章の体裁を整えることが可能でものの数分でサマリが完成します。使い方については、上記を意識してみて下さい。症例の選定にあたり、上記を意識してみて下さい。

サマリーのクオリティーを上げるには内容を良くする必要があります。

結論

指導医に常日頃から、サマリをチェックしてもらいます。
その中から選定しましょう。典型的なケースがよいですね。難しいケースの場合、正解が無い場合があるので評価が割れる危険性があります。完成度に自信があれば使用して良いでしょう。

サマリの体裁を整えたり、校正はGPTでOKです

いかがでしょうか?実際は、受け持ち症例の退院サマリーが手元にある状況なのでサマリーを失点しにくい形に変形するというのがオススメです。前半で示したポイントは指導医目線のところなので、最低限クリアしておけば評価も高くなると思います。



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