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ChatGPTで内科専門医サマリーが悪い例から良い例になるか挑戦してみたーChatGPT4o編

ChatGPTは最新版4oではマルチモダールに対応しており
画像取り込みなどでも可能です

今回も内科専門医悪い例をとりこんで良くなるかシリーズの
最新版トライです
ChatGPT4oは現在無料でも少ない回数ですが試すことはできます
また、将来的にiPhoneに搭載されることも先日アナウンスされましたね

比較のため前回と同じプロンプトで対応しました
前回の記事はこちら

結論からいうと、たたき台としては十分に感じました

内科サマリー作成プロンプト

内科サマリーの作成を手伝って下さい。ルールは以下になります。POS(Problem Oriented System)方式の病歴要約を作成するその内容を端的に表したタイトルを記載する.例: るいそうと発作性の股関節痛から想起できた閉鎖孔ヘルニアの一例確定診断名について◆略語は用いない.◆入院中(あるいは外来通院中)の重症度・重要性に従い、主病名を1に記載する.◆2以下に副病名、合併症を主要なものに限り記載する.病歴について◆主病名について記載する.◆その他の主・副病名や合併症などすべての病気の経緯も簡潔に言及する.◆既往歴、家族歴、生活歴等は全てを記載する必要はない.◆プロフィールや職業が重要な場合は記載する.入院時現症(外来診察時現症)不必要なものは減らして、要領よくまとめる.プロブレムリストプロブレムリストに挙げられるプロブレムとは、診断名ではなく患者を診察していく上で問題となる項目のリストである.従って、初診時に得られる、問診での問題点、臨床症状、診察所見、検査値の異常などからリストアップされるべきものである.入院後経過(外来診療中の経過)と考察特殊検査等を含む診断とその根拠、治療とそのエビデンスおよび転帰について記載する.考察は主病名を中心にその重症度、診断および治療法選択における妥当性を簡潔に議論する.※【入院後経過】と【考察】はそれぞれをプロブレム、病名毎に独立して記載するか、あるいは併せて記載するか、いずれの様式でも構わない.※ 外科紹介症例については手術所見を含めて考察すること.また、剖検症例については剖検所見を含めて考察すること総合考察 主病名を中心にその重症度、副病名との関連について言及診断プロセスは適切か 現病歴に関する聴取は陰性所見も含めて十分記載されているか. 経過,身体診察の記載は充分であるか. 診断に必要な検査の記載は充分であるか. 診断に必要な画像所見の記載は充分であるか 鑑別診断については十分記載されているか 治療法は適切か主病名の治療について記載が充分であるか. 倫理的妥当性(倫理的配慮)患者を全人的視野で診療しているか.【現病歴】【既往歴】【家族歴】【生活歴】【主な入院時現症】【主要な検査所見】【プロブレムリスト】【入院後経過と考察】を入力するので内科サマリーを完成させて下さい。

悪い例プロンプト

今回も心不全症例のやつを使います

【主訴】 息切れ・食欲不振.
【現病歴】
平成284月,両下肢痛および全身倦怠感が出現.5月下旬頃より,息切れが出現.6月
中旬,咳嗽を伴うようになり,72日○×医院にて受診.胸部X線写真で肺うっ血を認
め,心不全の診断で74日当科紹介入院となった.
【既往歴】 30歳:胃潰瘍
【家族歴】 父:胃癌
【生活歴】 喫煙:3050本/日,アルコール:ビール 12本/日.
【主な入院時現症】
身長 164 cm,体重 62 kg.体温 36.9℃.BP 88/58 mmHg.胸眼瞼結膜に貧血なし,眼
球結膜に黄疸なし.心音:Ⅰ,Ⅱ音は清,心尖部収縮期雑音(LevineⅢ/Ⅵ).両肺野:湿
性ラ音を聴取.
【主要な検査所見】 BNP 650 pg/mL
<動脈血ガス分析>PH:7.484,PaCO2:34Torr,PaO2:99.1Torr,HCO3−:25.3 mEq/L,
SatO2:98.0%.
胸部Xp:心拡大(CTR 58%),肺うっ血,両側胸水
安静時心電図:心房細動
<ホルター心電図>総心拍数 111,730/24hrs,心房細動
 平均心拍数 77/分(最高107/最低51)
 心室性期外収縮:3,480個,最大7連発の心室頻拍【プロブレムリスト】
 #1.うっ血性心不全
 #2.僧帽弁閉鎖不全
 #3.心房細動
 #4.心室頻拍症
【入院後経過と考察】
#1.うっ血性心不全は,酸素投与およびフロセミド静注による利尿効果が得られ,速や
かに改善した.心不全の原因は,心臓カテーテル検査で冠動脈病変は認めず,左室全周性
に壁運動低下を認めたことから,心筋疾患が考えられた.左室心筋生検で,心筋細胞の変
性所見が認められ,拡張型心筋症と診断した.内服療法は,ループおよび抗アルドステロ
ン性利尿薬,ACE阻害薬およびβ遮断薬の併用療法を開始した.
#2,#3.また僧帽弁閉鎖不全は,心不全改善後にはⅡ度までに改善したので,当面保存
的に経過観察することとした.心房細動に関しては,電気的除細動を試み一旦は除細動さ
れたが,洞調律を維持できず,心拍数コントロールと血栓塞栓予防療法を主に内服治療を
開始した.
#4.心室頻拍症VTは非持続性であったが,左室収縮不全例であり,早速アミオダロンの
投与を開始した.投与後からは3連以上の心室頻拍は認められず,電気生理学的検査での
VT誘発刺激試験にても,VT出現がないことを確認した.今後は埋め込み型除細動器の
適応の検討が必要と思われる.

ChatGPT4oのアウトプット

タイトル

「息切れと食欲不振を主訴としたうっ血性心不全の一例」
確定診断名

    うっ血性心不全

    副病名・合併症(主要なもの)
        僧帽弁閉鎖不全
        心房細動
        心室頻拍症

現病歴

平成28年4月、患者(70歳女性)は両下肢痛および全身倦怠感が出現。5月下旬頃より息切れが出現し、6月中旬には咳嗽を伴うようになった。7月2日に○×医院を受診し、胸部X線写真で肺うっ血を認め、心不全の診断で7月4日に当科紹介入院となった。
既往歴

    30歳:胃潰瘍

家族歴

    父:胃癌

生活歴

    喫煙:30〜50本/日
    アルコール:ビール1〜2本/日

主な入院時現症

    身長:164 cm
    体重:62 kg
    体温:36.9℃
    血圧:88/58 mmHg
    貧血:なし
    黄疸:なし
    心音:Ⅰ、Ⅱ音は清、心尖部収縮期雑音(LevineⅢ/Ⅵ)
    両肺野:湿性ラ音を聴取

主要な検査所見

    BNP:650 pg/mL
    動脈血ガス分析:
        PH:7.484
        PaCO2:34 Torr
        PaO2:99.1 Torr
        HCO3-:25.3 mEq/L
        SatO2:98.0%
    胸部X線:心拡大(CTR 58%)、肺うっ血、両側胸水
    安静時心電図:心房細動
    ホルター心電図:
        総心拍数:111,730/24hrs
        心房細動
        平均心拍数:77/分(最高107/最低51)
        心室性期外収縮:3,480個、最大7連発の心室頻拍

プロブレムリスト

    うっ血性心不全
    僧帽弁閉鎖不全
    心房細動
    心室頻拍症

入院後経過と考察

    うっ血性心不全
        診断:うっ血性心不全
        診断根拠:胸部X線写真での肺うっ血、BNP 650 pg/mL
        治療:酸素投与およびフロセミド静注による利尿効果が得られ、速やかに改善
        考察:心不全の原因は心臓カテーテル検査で冠動脈病変は認めず、左室全周性に壁運動低下を認めたことから、心筋疾患が考えられた。左室心筋生検で心筋細胞の変性所見が認められ、拡張型心筋症と診断した。内服療法はループおよび抗アルドステロン性利尿薬、ACE阻害薬およびβ遮断薬の併用療法を開始。

    僧帽弁閉鎖不全
        診断:僧帽弁閉鎖不全
        診断根拠:心音所見(心尖部収縮期雑音)
        治療:心不全改善後にはⅡ度までに改善したので、当面保存的に経過観察
        考察:現時点での外科的介入は必要ないが、定期的な心エコーでのフォローが必要。

    心房細動
        診断:心房細動
        診断根拠:安静時心電図およびホルター心電図
        治療:電気的除細動を試み一旦は除細動されたが、洞調律を維持できず。心拍数コントロールと血栓塞栓予防療法を主に内服治療を開始。
        考察:長期的な心房細動管理が必要であり、抗凝固療法も併用。

    心室頻拍症
        診断:心室頻拍症
        診断根拠:ホルター心電図
        治療:アミオダロンの投与を開始。投与後からは3連以上の心室頻拍は認められず、電気生理学的検査でのVT誘発刺激試験にても、VT出現がないことを確認。
        考察:今後は埋め込み型除細動器の適応の検討が必要。

総合考察

患者のうっ血性心不全は迅速な診断と治療により改善が見られた。心不全の原因は拡張型心筋症であり、適切な薬物療法が開始された。僧帽弁閉鎖不全および心房細動についても適切な管理が行われており、心室頻拍症の管理も安定している。全人的視野での診療が行われており、長期的なフォローアップが必要である。

整理はしてくれるのですが足りない項目などは補ってくれないのは前回検討の通りです
ポイントを押えて加える必要がありそうです

追加事項

追加事項を足してサマリ内容を膨らまします

以下の情報を追加してサマリを改善させて下さい。 現病歴: これまでに定期健診等において心疾患を指摘された事はなかった.労作時の息切れが出現、夜間の咳嗽 家族歴:心疾患の家族歴はありません 主要な検査所見: <心エコー図> 左室の拡大とびまん性の壁運動低下を認める.LVDd 66 mm,LVDs 57
mm,IVS 9 mm, LVPW 10 mm,LVEF 29%,LAD 49 mm,MR中等度(ERO:0.15),
推定PA収縮期圧 30 mmHg 入院後経過と考察:#1 入院時にはNYHA Ⅲ度、虚血性心筋症は否定
されて心筋疾患が考えられた. また,高血圧の既往もなく,毎年の健診でも強い心雑音を
指摘されていない事より,高血圧性心臓病や一次性の弁膜症の可能性は低い.さらに,右
室心筋生検で,心筋細胞の変性所見が認められる一方で,アミロイド沈着やサルコイド
結節および炎症細胞浸潤なども認められないことより 拡張型心筋症と診断した(Roberts
WC. Am J Cardiol 1989;63:893).なお,病状が安定してから実施した右心カテーテル検
査では肺動脈楔入圧 16 mmHg,心係数 2.8 L/min/m2であった.カルベジロールは2.5 mgより開始し,病状の悪化のない事を確認して5 mgまで増
量しているが,血圧は90/60 mmHgと入院時から明らかな低下はなく,退院時の体重も
59 kgであった.

改善後のサマリ

タイトル

「息切れと食欲不振を主訴としたうっ血性心不全の一例」
確定診断名

    うっ血性心不全

    副病名・合併症(主要なもの)
        僧帽弁閉鎖不全
        心房細動
        心室頻拍症

主訴

息切れ・食欲不振
現病歴

平成284月、患者(70歳女性)は両下肢痛および全身倦怠感が出現。5月下旬頃より息切れが出現し、6月中旬には咳嗽を伴うようになった。これまでに定期健診等において心疾患を指摘されたことはなく、労作時の息切れや夜間の咳嗽が現れるようになった。72日に○×医院を受診し、胸部X線写真で肺うっ血を認め、心不全の診断で74日に当科紹介入院となった。
既往歴

    30歳:胃潰瘍

家族歴

    父:胃癌
    心疾患の家族歴なし

生活歴

    喫煙:3050本/日
    アルコール:ビール12本/日

主な入院時現症

    身長:164 cm
    体重:62 kg
    体温:36.9℃
    血圧:88/58 mmHg
    貧血:なし
    黄疸:なし
    心音:Ⅰ、Ⅱ音は清、心尖部収縮期雑音(LevineⅢ/Ⅵ)
    両肺野:湿性ラ音を聴取

主要な検査所見

    BNP:650 pg/mL
    動脈血ガス分析:
        PH:7.484
        PaCO2:34 Torr
        PaO2:99.1 Torr
        HCO3-:25.3 mEq/L
        SatO2:98.0%
    胸部X線:心拡大(CTR 58%)、肺うっ血、両側胸水
    安静時心電図:心房細動
    ホルター心電図:
        総心拍数:111,730/24hrs
        心房細動
        平均心拍数:77/分(最高107/最低51)
        心室性期外収縮:3,480個、最大7連発の心室頻拍
    心エコー図:左室の拡大とびまん性の壁運動低下を認める。LVDd 66 mm,LVDs 57 mm,IVS 9 mm,LVPW 10 mm,LVEF 29%,LAD 49 mm,MR中等度(ERO:0.15),推定PA収縮期圧 30 mmHg

プロブレムリスト

    うっ血性心不全
    僧帽弁閉鎖不全
    心房細動
    心室頻拍症

入院後経過と考察

#1 うっ血性心不全

    診断根拠:胸部X線写真での肺うっ血、BNP 650 pg/mL
    治療:酸素投与およびフロセミド静注による利尿効果が得られ、速やかに改善
    経過:入院時にはNYHA Ⅲ度、虚血性心筋症は否定され心筋疾患が考えられた。また、高血圧の既往もなく、毎年の健診でも強い心雑音を指摘されていないことから、高血圧性心臓病や一次性の弁膜症の可能性は低い。右室心筋生検で心筋細胞の変性所見が認められ、アミロイド沈着やサルコイド結節および炎症細胞浸潤なども認められないことから拡張型心筋症と診断した(Roberts WC. Am J Cardiol 1989;63:893)。病状が安定してから実施した右心カテーテル検査では肺動脈楔入圧 16 mmHg,心係数 2.8 L/min/m^2であった。
    治療方針:カルベジロールは2.5 mgより開始し、病状の悪化がないことを確認して5 mgまで増量しているが、血圧は90/60 mmHgと入院時から明らかな低下はなく、退院時の体重も59 kgであった。今後も心機能の定期的な評価と薬物療法の最適化を行う。

#2 僧帽弁閉鎖不全

    診断根拠:心音所見(心尖部収縮期雑音)および心エコー図
    治療:心不全改善後にはⅡ度までに改善したため、保存的に経過観察
    経過:現時点での外科的介入は必要なく、経過観察を続ける。
    治療方針:定期的な心エコーでのフォローアップを実施し、必要に応じて外科的治療を検討。

#3 心房細動

    診断根拠:安静時心電図およびホルター心電図
    治療:電気的除細動を試み一旦は除細動されたが、洞調律を維持できず。心拍数コントロールと血栓塞栓予防療法を主に内服治療を開始。
    経過:長期的な管理が必要で、抗凝固療法も併用。
    治療方針:内服薬による心拍数コントロールと抗凝固療法を継続し、定期的なフォローアップを行う。

#4 心室頻拍症

    診断根拠:ホルター心電図
    治療:アミオダロンの投与を開始。投与後からは3連以上の心室頻拍は認められず、電気生理学的検査でのVT誘発刺激試験にてもVT出現がないことを確認。
    経過:アミオダロンの効果で安定。
    治療方針:今後は埋め込み型除細動器の適応を検討し、定期的なモニタリングを実施。

総合考察

患者のうっ血性心不全は、適切な診断と治療により改善が見られた。心不全の原因として拡張型心筋症が考えられ、長期的な薬物療法が有効であった。僧帽弁閉鎖不全および心房細動についても適切な管理が行われ、心室頻拍症の管理も安定している。全人的視野での診療が行われ、患者の生活の質を維持するための長期的なフォローアップが必要である。

お気づきかと思いますが、AIの文章は具体的な記述がかなり弱くなり、なんとなくフワッとしたかんじなってしまうことが多いです。文章の外観は整っているが、中身をみるとん?となる感じでしょうか

AIを使ってサマリを作成する場合は、重要事項を箇条書きにして、テンプレートスタイルに合わせて整形してもらうような使い方がオススメです。
重要事項が抜けている場合はAIを駆使ししても間の抜けたサマリになってしまいますのでたたき台を作って、指導医に早めに見てもらうようにすると良いでしょう。

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