見出し画像

5月25日 傷のない自分の手を見ながら焦る

丸2日間、家から1歩も出なかったので、それなりの支度をしてちゃんと時間通りに出勤しただけでやりきった感がある。

猫と一緒にベランダに出るので一応外気には触れていたが、ベランダで当たる風と地上で当たる風は、なんというか、ちょっと違う気がする。さほど高層階でもないのに。

ベランダの体感で服を選ぶと、暑かったり寒かったりずれていることが多い。
信じられるのは自分ではなくウェザーニュースだけである。

職場のおじさま方が、賭け麻雀のニュースを観ながら、パチンコは景品をもらった後にさらにそれを交換所でお金と交換するのだよと教えてくれた。

アラフォーの私でさえ、この職場では若者なのだなぁと実感する。後輩がたくさんいたあの頃の(ブラック)職場には戻れないんだなぁと思う。
戻らなくてもいいなぁとも思う。

元から舎弟気質な性格なので、今の環境の方が居心地が良い。
おじさま方は札幌オリンピックにも詳しい。
どんどん質問してしまう。

疲れた雰囲気を出しながら、夫に晩酌の支度を頼んだらおつまみを作ってくれた。
できたそばからカウンターで立ったままビールと一緒に食べた。

私が大好きな、サルボ恭子レシピのピーマンとひき肉の温サラダを作ってもらい、天才天才と言って食べた。

よっ、大将、次は何食べさしてくれんのかな? と常連客のふりをしてみたものの、二品で店じまいしてしまった。
早いな。残念。

うちの猫は抱っこされるのが嫌いだが、人間の気配のある場所が好きだ。
私も猫の気配のあるところで過ごしたいので、いつも同じ部屋でそれぞれに寝たり本を読んだりしている。

夫は愛情表現を我慢できない人なので、きゃわゆいね〜と言いながら抱きしめては手を噛まれ続けている。
ひとつも傷のない自分の手を見ながら、私ももっと愛情を示さねばならないのかも、と少し焦る。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?