暴かれた世界

現代は誰かによって暴かれた世界。

みんなimagineで世界は救えないことを知っているし、エイトビードにのせた歌詞に何の影響もないことを知っている。信じることは救われないし、神が沈黙を続けるのは試練でもなんでもなく信者に学がないことをだれもがわかってる。信者ですらわかってる。

僕らは、誰かが暴いた世界の上に住んでいる。

だれが暴いたのか、思想家や哲学者かもしれないし、ヒッピーかもしれない。はたまた夢想家をはいて捨てた科学者によるものか、ともかく僕らが誌上でのみ知り得る情報の中で世界はいとも簡単に暴かれていくし斬新さを失っていく。それはまるでドライバーがどれだけハイスピードでカーブを曲がれるか競うかのように。

AIによる進化は今限界まで達した。

機械は人の心を学習し、人の好きなものの傾向を習得し膨大なリストの中からお勧めを表示できるようになった。かつてはそれは人による仕事だった。音楽誌のライターが最近の熱いバンドを紹介し、司書は新作のミステリがいかに前衛的であるかを力説する。一昔前ではあたりまえの光景であったが、すべてをアレクサがやってくれるようになった。案内的なAIだけではなく、文章の特徴を掴んで作家風の文章を書いたり、亡くなった歌手の新作を作ってくれるAIも誕生した。現段階では過去のデータを元に模倣を行うものばかりだが、やがてクリエイティブな分野も得意とするものが生まれるだろう。

そうなれば人はどうなるだろうか。

機械に使われ人間は退化するというものもいるが、僕はそうはならないと思う。逆に、奴ら人工知能は人間がその世界を恐れていることをも学ぶだろうから、それは逆効果だ。

簡単なことで、人間にしか書けない文を書いていけばいい。人間らしさは人間にしか作れない。ずっとそう思いながら創作を続ければいいのだ。

例えば文を書くとき、人間はあらゆる感情を元に文を書く。だからたまに脱線するし、荒唐無稽なことを言い出す。あらぬ間違いの文法を使う。そのままの感性が僕らの武器だ。五感は僕らにとってフィーリングだが、奴らにとってはリーディングだ。自分で感じ取る力がなく、人真似ばかりする作家。そんなヘボ物書きに人間が負けるわけがない。全人類1人残らず勝てるだろう。

僕は人工知能に敵対したい。そのためには生産性のない無駄な文章を書き散らして奴らにわからせてやるしかない。人間はよくわからない、と。

過去を学び取る能力はどう頑張ったって人工知能には勝てない。今までの偉人以上に、世界を暴いていく。ただ、そうして出来上がった暴かれた世界から、奴らは次を切り開いていくことができない。

今はまだ暴かれた世界。

©️Google,2025

※google開発のAIによる文章です



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