M.K.

神奈川県の大学病院の耳鼻咽喉科勤務医です。手術が好きですが外来も好きです。専門はマイナ…

M.K.

神奈川県の大学病院の耳鼻咽喉科勤務医です。手術が好きですが外来も好きです。専門はマイナーな小児耳鼻咽喉科です。

最近の記事

一側性難聴

少し前のNHKの朝ドラ「半分青い」で注目された一側性難聴。日常外来ではかなり多くの患者さんが来院されます。夏休みシーズンは1年1回のフォローアップとして来院する学童の子も多いです。 新生児聴覚スクリーニング検査が発達する前は就学前健診で初めて発見されていた疾患。最近の研究では原因は以下の様なものと言われています。 ■先天性 ①蝸牛管狭窄(蝸牛神経の入口が狭くなっている病気) ②サイトメガロウイルス感染症  これに限らず風疹等でもおこります ③内耳奇形 ④その他 ■後天性

    • 手術動画の保存先

      僕が主に手がける手術は鼓室形成術という顕微鏡を使用した手術です。最近では内視鏡を利用したEndoscopic Ear Surgeryなんてものも流行りですが、やはり全体の2/3くらいは顕微鏡が必要です。慢性中耳炎で1時間〜1時間半、真珠腫性中耳炎で2時間〜3時間くらいの手術時間です。 昨年(前職場)まで使用していた機種はCarl ZeissのS7という20数年前のレトロな機種でしたが、異動した先の顕微鏡はCarl ZeissのPENTERO900というかなりよいものでした。

      • 手術って何歳まで?

        今週高齢者の手術が続いたので・・・ ちなみにたまたまですが皆さん右耳の手術。88歳、80歳、76歳・・・ でも術前検査とか一切引っかからないんですよね。ちなみに個人的な手術執刀最高齢は93歳の男性。人工内耳手術ですら最高で85歳の人を執刀しましたがいつまでもお元気ですね。 60歳超えたら高齢とか言われていますが、サザエさんの波平さんは54歳ですし、、、自分が医者になったころ(16年前)は70歳越えたらそれなりに高齢なんですが、今は80過ぎても元気な人が多いですね。 基本

        • note始めてみます

          中堅の大学病院勤務の耳鼻咽喉科医です 専門は耳科学(手術)、小児耳鼻咽喉科ですが結構色んなことに興味あります 普段は手術と外来メインです 気になっていることなどをちょっとずつ書き留めていけたらいいな

        一側性難聴