【英語】英作文の推奨問題集について

0.はじめに

今回は、英作文の推奨問題集について書いていきます。
筆者が重視している点は、
(1)記載されている英文の量は必要十分か
(2)解説が読みやすく、単純暗記よりも理解を重視した構成になっているか
以上2点です。

1.自身の判断の原点となる参考書

まず、理論上最も優れた問題集は『決定版 竹岡広信の英作文が面白いほど書ける本』です。

解説が非常に詳しく、受験生が起こしがちなミスの例なども丁寧に載せられており、まさに至れり尽くせりといった参考書です。

ただ、この参考書には1つ欠点があります。

それは、負担が重すぎて終わらせにくいという点です。
当塾では、難解な和文英訳が課される京大志望の生徒には取り組んでもらっていますが
なにぶん、チャートの如く分厚いため、消化不良を起こすケースも多いです。

そのため、他の大学を志望する人には違う問題集を推奨していました。

2.原点となる参考書の簡易版とその弱点

それが、『改訂新版 ドラゴン・イングリッシュ基本英文100』です。

『決定版 竹岡広信の英作文が面白いほど書ける本』のエッセンスを抽出したような本となります。例文も100題と、非常に覚えやすいです。

逆転合格を謳う某塾も、この問題集をルートに組み込んでいます。

ただ、この問題集にも欠点があります。

それは、例文の網羅性が低く、準難関大の和文英訳までしか対応できないという点です。
正直、過去問のレベル的には工学院大学の和文英訳にも太刀打ちするのが難しいケースも散見されます。

『決定版 竹岡広信の英作文が面白いほど書ける本』と、『改訂新版 ドラゴン・イングリッシュ基本英文100』の間をとったような問題集はないものだろうか…

そう思い、ずっと英作文の参考書を調べていました。

3.辿り着いた推奨問題集

そうして辿り着いた問題集が、『基礎英作文問題精講 3訂版』です。

暗唱用例文と基本例文、Exerciseを合わせて約250題、「精講・研究」による一文ごとの解説に加え、「鉄則・理論表現編」による英作文全体のポイントを詳細に説明してあります。
また、「自由英作文編」もあり、これ一冊で殆どの大学に対応できるだけの実力を習得することが可能です。


4.おわりに

当塾の指導スタンスですが
基本的に、京大志望者には『決定版 竹岡広信の英作文が面白いほど書ける本』を課題として指定します。
その他の大学志望者には、『基礎英作文問題精講 3訂版』を指定し、自由英作文の添削&24時間以内に返信を無料で行っています。
加えて、慶應義塾大学経済学部を第一志望にする塾生には、会話文テイストの和文英訳に慣れてもらうため、追加で問題集を課すことがあります。

大学受験において英作文の学習は、基本的にハイリスクローリターンです。
英会話がなかなかできるようにならないのと同じで、習得に時間がかかります。一方で、せっかく暗記した例文と同じ問題が出題されることはありませんし、英作文の配点をそこまで高く設定していない大学もあるので、「いつ頃から他教科等とのバランスを考えて取りかかるか」という戦略も重要になってきます。

そのため、英作文に取りかかる際は、
現状の学力と志望校、滑り止め候補校の出題傾向を踏まえて
指導者からアドバイスを受けることを強く推奨します。

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