壮年性の脱毛症について

壮年性脱毛症は、遺伝的形質に基づいて起きる脱毛のことです。大抵の場合、何年かかけながらじっくりと脱毛は進みます。髪形によっては進行に気がつかず、気がついた時には随分と脱毛が進行していると言う事もありますので注意が必要です。休止期、成長期、退行期という3つの時期が髪にはあり、常に新しい毛に生えかわっています。この中でも成長期が極端に短いのが壮年性脱毛症の特徴です。

髪の一本一本も細く弱いものしかできなくなってしまいますが、これは新しい毛を作る毛包が小さくなったためです。壮年性脱毛症では、頭髪が減少する一方で、ひげや胸毛などの体毛は増加します。男性ホルモンの分泌が盛んになることが原因になっているといいます。男性に多いですが、女性でも壮年性脱毛症にはなります。治療方法は、円形脱毛症とほとんど同じです。また、自分自身の別の部位の毛を頭につけるという、自家植毛手術もあります。使う体毛は、皮膚ごと切って採取したものです。早い段階で治療をすることができれば、壮年性脱毛症の症状を遅らせることができます。早期対策のためにも、皮膚科や脱毛症の専門病院で診てもらいましょう。

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