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『値頃感』は実は大事。移動平均線の本質と需給について考える回〜順張り&逆張りを添えて〜


投資が趣味の一つなこともあって、妻や子供に説明することがあります。

知らない人になるべく簡単な言葉で伝える方法を考えることで『本質』への気づきがよくあります。

この先何度も同じことを聞かれたり教えたりすると思うのでいっその事ノートにしてみました。


⚠️移動平均線や需給について考えたことがない人向けのノートになっています

⚠️特に参考書籍などはありません。現在の自分の知識と思考で作ったロジックですので正しいかどうかの検証はありません

⚠️本ノートは気づきのアウトプット それによる理解の深まりを目的にしています。

⚠️基本的には考えると当たり前のことばかり言ってますので、何当たり前のこと言っとんじゃい と思った方はソッ閉じして下さい😌

テーマは以下
⬇️

みかんの相場
高い安いを決めるのはなに?
値頃感ってなにから生まれるの?
みかんと株の決定的な違い

移動平均線てなに?なんの意味があるの?
なぜ上から順に20•50•200日平均線で並んでる方が良いの?
なぜ200日平均線を下にくぐったら売りが強くなるの?
移動平均線の上向き 下向きの意味は?
順張りと逆張りの違いの本質は?
なぜ逆張りが上級者向きと言われる?

・みかん🍊の相場  ・値頃感  ・高い安い
について。

例えば

みかん🍊が10年間1個50円で売られてきたとします。

これから1個30円になったら安いと感じます

1個70円になったら高いと感じます

そのみかんが高い安いって感覚はある期間の

みかん相場の平均値からくる値頃感によるものだと思います。


例えば今から数年みかん🍊が30円が続いたとします。

するとみんなのみかんに対する値段の常識は
「みかんは大体30円」になり、

一時期は安いと言われたはずの30円のみかんが普通の値頃になります。


ただ、みかんは食べ物なので安いのと高いのどちらが良いかと言われたら、

同じものなら安い方がお得で買いたいですよね?

これを株の需給の話に置き換えていきます。

株Aの場合はどうやって値頃感を測るでしょうか?



これもみかんの例と同じで

今の株Aの「値頃感」は

最近続いてきた値段の平均値に左右されます。

それを視覚化したのが移動平均線です。

「値頃感」での売買は
よく否定されますが、

実は移動平均線という形で値頃感は多くの投資家もトレーダーも利用しているのです。

移動平均線をまったく見ない人は恐らくほとんどいないはずです。

過去20営業日の株価の平均が20日移動平均線。
50営業日が平均が50日移動平均線。
200営業日の平均が200日移動平均線。

移動平均線というと小難しく聞こえますが、
要は

A株は 「最近1ヶ月は100$くらいだよ」
         「最近2ヶ月は120$くらいだよ」
          「最近1年は150$くらいだよ」


と言ってるだけです。


そのA株が
今80$だったら人は安くなったと感じるわけです。
逆に180$だったら高くなったと感じるわけです。

(⚠️ただしここでは業績や地合いなど安くなっている理由には触れません。又、安く感じることと買われるかどうかは別です)



そこで需給について考えていきます
(⚠️出来高に関してはここでは触れずにいきます)

みかん🍊と株の違いは?


みかんは安くなるとスーパーに客が群がり買われますが、

株の場合はそう単純ではありません。

それはみかんは食べ物で『食べることが目的』なので安ければ安い方が喜ばれますが、

✅株の場合は

『より高く転売することが目的』

なので安いか高いかが問題ではなく、

上がりそうなのか、下がりそうなのかが重要視されます。

多数派としては

「高くなっていってるもの」が買われます。

どんどん下がっていってるもの、
いつ上がるのかわからないものを欲しがられないのです。

基本的に追っかける心理を動かすものはFOMO
(Fear of missing out)=見逃す恐怖  
で説明のつくところが大きいと僕は思っています。

上値にどんどん手をつける心理を動かすのは「もう今の値段では買えないかもしれない」「儲け損なうかもしれない」という恐怖・欲によるものです。

(上値に手をつけるのが悪いという意味ではありません。大衆のこの心理の波を巧みに生かして上昇に乗るのが順張りだと思います)

上昇トレンド中の押し目に群がるのはそれは
短期の突発的な下げなので「すぐに」騰ると思われているからです。
この値段ではもう買えないかもしれないとそこにもFOMOが働いています。

なので反発が力無いと認識された途端急に弱くなります。
そこにFOMOは働きません。
「放っておいてももっと下がりそうだからもっと下がったら買おう」 です。


これが一旦『長期間下げ出すと』割安になろうと中々買われない理由だと思います。

(実際は地合い・業績・ニュースなど需給を動かす元があるはずですがここでは区別しません)


このようにシンプルに考えると移動平均線にまつわる話がスッと頭にはいります。


①なぜ上から20日平均線・50日平均線・200日平均線の順が良いのか

②なぜ200日平均線を下にくぐったら売り推奨とされてるのか


これらを言葉に訳すと

①→その株Aは1年前より、2ヶ月前より、ここ1ヶ月と現在に向けどんどん需要が強くなってきている

②→その株Aはこの1年の平均より現在安く売買されている
=需要が非常に弱い

(実際は200日平均線が最もポピュラーで200日線を切ったら売った方が良いというのがある程度共通認識になっていることが大きいと思います)

移動平均線の上向き・下向きは

ようするに
過去→現在に向かって需要が良くなってきているか 悪くかってきているか

という風にざっくり解釈できます。

こういうことを意識すると◯◯日平均線を下回った後(バーゲン)に対して買いが入るか、逆に売りが入るかを観察することが重要に思えます。


🔴まとめると移動平均線は
その株のある期間の市場参加者の値頃感、需要を具現化したものと解釈しました。




ここで一つ疑問が出てきます。

株の目的はより高く売ることじゃないのか?


だったら単純に株は仕込むなら安ければ安いほどいいのじゃないか?



この発想が『逆張り』です。

いい悪いではなく、ここまでの話しから言えるのは
逆張りというのは現在の『需要』に逆らう行為になります。

(需要に逆張る・業績に逆張る色々あると思いますがここでは触れません)


ポイントは『時間』です。

「時間」を気にしないのが前提になります。


需要が戻るのを待つということです。

初心者には『逆張り』より『順張り』

『逆張り』が玄人向きと言われる理由は

『需要が戻るまで待つ』
『戻るまでの時間を読む』
『そもそも需要が戻るのか?の読み』
があっているか?

過去でも現在でもなく
『未来』
を読む力と「忍耐力」が必要だからです。


一方『順張り』
で見ているのは『今』存在している需給であり、
力量はそれを正確に掴む「洞察力」と
その需給に従順に従う「規律」だと考えます。

ただ見えていないものを追うのではなく、
見えているものを追っているので再現性は高くなりそうには思います。
そして何より即結果が出やすいです。


一方こちらの注意は

『見えていないもの』を勝手に追ってはいけません。
自分の欲望や期待、希望、予想など加わりますので、
それらを排除できるか

それらにより見えている事実を捻じ曲げないか?


試されるのは『自制心』かなと推察します。


このように 順張りと逆張りについて自分なりの考えてみると

「現在見える需要を利用して売買する方法」


「今の需要は捨て、企業価値の割安感と未来の需要に合わせて売買する方法」

と言う風に解釈してるのですが、、


いつも難しいなと感じているのは
言葉でこうやってある型にはめて分けて表現することはできますが、、

実際に自分の売買や 他人の売買をみていても

こんなに単純に型は分かれてはいなくて色んなものが混ざりまくって人それぞれ独特の形になっているなと。

だけれど、見ていると凄いと思う人は皆それぞれの「勝ちパターン」を持っているなというのは感じます。



どんな手法であれ『買った値段より高く売る』
ってことは共通なんですけどね。


少し脱線してしまいましたが、

こんな感じで

投資法や指標、テクニカルなどを時々人に教えるために噛み砕いて考えるようにしています。
今まで同様思考でPSRについてのnoteも書きましたが色々と役に立つことも多いです。

冒頭にも書きましたがこのノートの本質は『自分の頭で考えること』であり、正解を見つけたり押し付けたりするものではありません。

全てイチ個人の思考、そのアウトプットです。

出来高から他投資法など
もっと色々いくらでも書くことはありそうですが
あまりボリュームを膨らましたくなかったので、
あるイチ側面からの視点で書いたものになります。

これが読んで頂いた誰かの思考・理解の助けになればそれは幸いです🙇‍♂️



過去考えてみたシリーズ
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