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SKLZをどこまでポジれるか試す回 ~Aarki社買収を添えて~


今までもノートを書いてきましたが企業分析記事は初めてとなります。

(本ノートは現時点で調べた事から見える私の『妄想』を記録したものです。他人に買い推奨をするものではありません。投資は自己責任で。                 本ノートの主目的は後々にこの妄想が現実になった時に俺すげー!ヒャッハー!するためと、調べ直す時のための自分用まとめです  )


既にホルダーの方にはかなり握力の高まる内容になっております🔥


本note構成は

1️⃣清書となる参考記事の紹介
2️⃣スキルズのビジネスモデル及び特徴
3️⃣想像する最良の成長パターン
4️⃣想像するリスク
5️⃣それらを踏まえ、買収及び過去IRについて考察&妄想   ~2021/5/3 Q1カンファレンスコールを添えて~
6️⃣注意点・伝えたいこと
7️⃣おまけ 色んな人の分析記事紹介


3️⃣以降の意味がよくわからない場合は1️⃣2️⃣を読み直して頂ければと思います。

本記事メインディッシュは3️⃣4️⃣5️⃣6️⃣になります。

特に5️⃣が暴走全開ですのでホルダーは一緒に楽しんで頂けたらと思いますww



では、

1️⃣優良記事の紹介

SKLZのしっかりとした理解するためにはぜひ以下記事の精読をお勧めします。




2️⃣スキルズのビジネスモデル及び特徴

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上記をまとめ、ここでは収益モデルを簡単に説明します。

今のところSKLZは広告でのマネタイズは行っておらず、収益はゲーマー同士がベットする勝負への参加料から賄われます。


GMV(流通取引総額)=ゲーマーの勝負参加料の合計


今のところGMVの14%台(テイクレート)がSKLZの取り分、つまり売上となります。


そこから決済手数料少々と営業コストを引いたものがSKLZの利益となります。


なお残りの85-6%くらいの内ほとんどがゲームの勝者へ当たる賞金💰で、少しの一部がゲームのデベロッパーに渡る仕組みです。

詳細はNekoさんのノートなどを熟読して頂きたいのですが、私が特に重要視している点は以下。


①継続的に粗利95%の超高収益ビジネス

詳細は省きますが可能にしているのは、現時点でポリシーではアップルストアからの30%が徴収されない特殊なルールになっています。


②異常とも言えるセールスマーケティングコスト

収益に対し占めるセールスマーケティングコストは直近4四半期で 

96%•121%•117%•115%

と度を超えてますね。


③KPI(Key Performance Indicator)重要業績評価指標は?


SKLZ自身が最近強調しているのが、

KPIはMAU(Monthly Active User)ではなく、

Paying MAUです。  

つまり無課金プレイヤーではなく、月に一度でも課金対戦するプレイヤーの数です。


広告ではなくほぼ全ての収入がプレイヤーの対戦参加費から成り立つSKLZにとっては当然かもしれません。

Q1の公表ではMAU 270万人に対しPayingMAU

は46.7万人 MAUに占める割合は17.2%です(前Q4は16.2%)

GMVを増やすにはMAUそのものをスケールするのもいいと思うんですが、『新たな収益化する機会を得る』までは今はPayingMAUの割合を増やすのに集中すると。


☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆個人的な意見は・・

SKLZがより儲ける方法は

PlayingMAUを上げる他、

・やはりMAUそのものを上げる

・セールスマーケティングの効率を上げる

・GMVのテークレートそのものを上げる

・ドル箱となるゲーム🎮を引っ張る

・海外進出

・広告・スポンサーなど新たな収益源の導入



3️⃣想像する最良のパターン

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セールスマーケティング力⤴️

→MAU PayingMAU ⤴️

→SKLZ &ゲームデベロッパー儲け⤴️

→儲けに群がり大きなゲームデベロッパーの参加⤴️

→さらにMAU PayingMAU⤴️

→MAU巨大化したところで無課金への広告ビジネス導入

→SKLZ・ゲームデベロッパー儲け激増⤴️

→いよいよ大企業参入  ドル箱ゲームの追加

→SKLZ知名度・規模急拡大   

→スポンサーゲット!

→殿様ビジネスへ  GMVテークレートの引き上げ

→以下ループ     

間、海外進出や州規制緩和などグッドニュースも含む

〜完

これが僕が好む雪ダルマビジネスです⛄️

強くなるとそれがさらに強さを呼ぶ。


4️⃣想像するリスク

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⚠️ゲームギャンブル依存症が生まれ州規制が入る

や集団訴訟  

(今も全ての州で認められているわけではない)

⚠️アップルストアーのポリシー変更により粗利が30%以上下がる


⚠️凄腕ハッカーに荒らされ終了





5️⃣それらを踏まえ、買収及び過去IRについて考察&妄想   ~2021/5/3 Q1カンファレンスコールを添えて~

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上記妄想の最上位にあるのがSKLZの場合は『セールスマーケティング』ということはなんとなくご理解されたでしょうか?


セールスマーケティングが持つ意味合いはSKLZにとっては他社の比ではありません。それは売上に占める割合を見ればわかります。100%越えなのですつまり、

『戦略の命』です。


今回Aarki社の買収に僕が震え上がった理由がそこにあります。


普通に考えて、強化した際に、

セールスマーケティングコストが売上の20-30%の企業が得られる恩恵と、

コスト100%を捧げるスキルズが得られる恩恵は一緒ではないと思いますね

セールスマーケティング強化によるシナジー「も」他社の比ではないと思いますSKLZのビジネスでは。



Aarki を簡単に説明するとモバイル広告向けのAI/機械学習対応のデマンドサイド マーケティングプラットフォームです。                                            又個人的にここが良いと思う強いポイントに、アップルがiOS14よりIFDAの仕様の変更を行い広告業界には打撃があると思うのですが、ここは調べたところその辺りもしっかり対応できていそうです。


そもそも今までセールスマーケティングによりSKLZはどれ程の効果を出してきたのでしょうか


2019年Q1から今までの四半期毎の売上の伸びと、

セールスマーケティングコストの伸びを羅列します。


QtoQセールスマーケティングコスト%(売上%)

+7.2%(+6.8%)  →+14.6%(+11.8%)→+15.1%(+11.2%)→+26.3%(+25.6%) → +35(+35%)→+28.2%(+1.8%)→+8.8%(+12.8%)→+20.9%(+23.4%)

これってレバレッジ効いていると言えるんでしょうか

(※僕は詳しくないのでセールスマーケの効果がどれくらい時差があるのかよく理解してませんが)


がこうしてみるとそこには相関が見られるように見え、特にこの一年やり方が変わったことはわかります。


これがおそらくQ4 Q1カンファレンスコールにも強調されていた『PayingMAU 』に標準を合わせた戦略の効果なんでしょうか?


いかにせよセールスマーケティングコストはSKLZにとって莫大な費用をかけておりこれの強化、効率化というのは至上命題です。


Q4後の公募増資により大規模な資金調達があり、


それによってたまったBS上の6億1300万$の内1億5000万$をAarki買収に使いますが、非常に効率の良いお金の使い方と言える思います。



今まで通りマーケ全振りしていけばトップラインを伸ばしていけますし、

抑えれば黒字化もできる。よりレバレッジを効かせる事でそれを容易にできるでしょう。


さらにはここの技術はこの先の無課金ユーザーに「広告を導入するステージ」ではさらにドンピシャで刺さる。     

ここの買収は可能性の塊だと思います。


さて、『セールスマーケ命』ということでここまで話を進めてきましたが、



ここで改めてSKLZのスタッフを見てみましょう。


ファングマンさんにもいち早く教えて頂きましたが、



SPAC上場の仕掛け人はこの2人


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Harry Sloan→ メディア業界の重鎮

Jeff Sagansky→  映画プロデューサー

如何にもプロモートが強そうなタッグですね

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今見ても当時のファンさんのツイートって次元が違いますね🪐



そして、2021年2/24日に実はとんでもない大物が取締役会に加わっています。


Jerry Brudcheimer氏(ジェリーブラッカイマー)



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ジョニーデップとトムクルーズを両サイドに何者?!


そうこの人映画界 歴代トップ5のプロデューサー


パイレーツオブカリビアン アルマゲドン トップガン  ビバリーヒルズカップウィズハンドル  ・・挙げるとキリがありません。


NHL🏑のシアトルクラーケンの共同創設者でもあります。   多くのヒットゲーム会社で取締役をやっていた経緯があります。

NFLの次はNHL🔥ワンチャンお願い🙏みたいな気持ちにもなりますね


CEO のAndrewの言葉は

「ジェリーは世界中の視聴者を魅了し、何十億もの人々の生活を豊かにする大ヒット体験を生み出す能力がある。インタラクティブなキャンバスを手に入れ、最大の聴衆にリーチできる。」

はいお願いします🙏



その他株クラでは騒がれてないですが、


良いIRあるんですよ


2021/1/28 Play Mechanixとのパートナーシップの発表

Big Back Hunter・・・ 

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世界中のバーやレストランに置かれている世界中で最も売れているアーケードシューティングゲームの一つ。


Nekoさんも期待されていたFPS (一人称シューティング)ジャンルへの足掛かりもしっかり作っていますね!

FPSの対戦ギャンブルは熱い🔥


ちなみにミックさんかなり早い段階で調べ上げていた気が・・🌚



この一年MAUが伸び止まっていました

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※Nekoさんノートより引用


これには色々解釈があると思います。


・PayingMAUにフォーカスしたマーケティング戦略をシフトしたからMAUが落ちた?


・MAUが落ちを予測してマーケティング戦略をシフトしたか?


どちらが卵かはわかりませんが、


実際にさまざまなSKLZ参加のアプリを見た感じだとソリティア系のカードゲームなどかBINGOとかボーリング🎳とか割とゲームそのものに興奮しなさそうなものが多いです。


想像ですが、賭けなくても面白いではなく、賭けるから面白い。

もっと言うと賭けなきゃつまらないやらない。


そっち系だとしたらPayingMAUは増やせるかもしれないですが、

MAUはリピーターが続かないので割と簡単に頭打ちになりそうな気がします。


そういう意味でゲームそのものの興奮性はどうしてもテーマになってくると思います。


そんなタイミングで、

FPSを引っ張ってきたのはかなり良い一手だと思います。🔥


そして、3️⃣の好循環のループで予想に上げた「スポンサー」の獲得。


これについて先日こちらインタビューで

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Gibsonさんがリスニング要約してくださいました🙏🙏🙏

さらっといってますが、『ブランド・スポンサード・コンペティション』にも色気出してますね


もしこれが起きるとビジネスモデルへのテコ入れ半端ないです。🔥



ここまで読んでどうですか?

SKLZしっかり仕事してませんか?進んでいる方向も投資家(俺)の期待通り👍

スピード感も十分。

というよりここにきて加速してきている。🚀



それに加えインド🇮🇳への進出も本年後半には進めていきたいとカンファレンスコールでもいっています。


それにしても凄いスタッフを惹きつけるこのCEO恐らく只者じゃないと思ってます。

Andrew Paradice・・・

俺にパラダイスを見せてくれ💰💰💰


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人たらし臭がします。見て下さい社員さんの満足そうな顔を。


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というわけで、

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『最も働きがいのある職場賞』を2021年5月に受賞しています。



そして先乗りしている投資家目線で素晴らしいことは

Q1のカンファレンスコールコールでも言っていましたが、


『NFL』『インド進出』『テトリス』などなどこれはまだガイダンスには全く反映されていないんです。  その後発表された『Aarki買収』はもちろん。


これは2022年に数字として表れてくるでしょう。


2022年SKLZ 多分バラ色です🌹

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そんなSKLZをキャシーも猛プッシュ。



Wolf🐺のショートレポートに攻撃を喰らった時もARKは援護にはいってくれました。

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僕の知る限り、このショートレポートでかなりの方が降りてしまいました。

このショートレポートに関する僕のスタンスなのですが、


結局ARKの調査力をもってしても裏が取れなかったと判断しました。


ARKは大きく投資していますからかなり調べたはずです。

こういう際どいショートレポートに対しては個人で調べたり想像するより、

調査力のある機関投資家やファンドの動きに身を委ねます。

話変わり、

その他参考は、

2020/Q4カンファレンスコール

2021/Q1カンファレンスコールが気になる方はこちら。  Oku StockさんまじでGJ!!



✴️長くなったのでポジ要素を事実と妄想にわけてまとめます

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【事実】  NFLコラボ   ・インド進出目指している・Aarki社買収  ・テトリス追加


【妄想】

Aarki買収による凄まじいシナジー

NHLコラボ   広告の導入   スポンサー     ビックメーカーの参戦  ラスボス任天堂マリオ

(小声)

1番辛いパターン Aarki買収が全然しょぼいシナジーしか生まないパターン💀


6️⃣⚠️⚠️⚠️注意点・伝えたいこと


ここまで散々ポジってきましたが、ここでは冷静に。❄️


バリュエーションは

2021/6/7現在 $SKLZ  株価20.31$ 時価総額80.53B$   Q1売上 83.6M$を使用すれば、

PSR(✖️4)で24.0倍    TTMで26.0倍

チャートの日足と週足

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なんでこんなにお安くなってしまってるのか?


まず下落の1番大きな理由は単純に40$越えは過熱し過ぎたんだと思います。

それに加え2月に小型株・SPACバブルは崩壊しました。モロに影響を受けた銘柄の一つ言えるでしょう。PSRの強い圧縮、その後の相場の不安定さに加えタイミング悪くショートレポート。


もちろん3/18に発表したクラスA 3200万株の売り出し価格24.0$の公募も大きかったと思います。

ある意味最悪のコンボもあり、達した12.40$。


そこから現在20.23$  PSR24-26をどう捉えるか

強気な私からするとまだまだ安い水準だと思っていますが、

なぜこの水準で放置されているのでしょうか??

これは完全に私見ですが、

一つはこの一年を通してSPAC企業への不祥事リスクなどの認知度がかなり上がってしまっていて、かつ、

相場自体の調整時に小型やSPACが割を喰らいやすいということがこの数ヶ月で強調されてしまったことが大きいと思います。


SPAC自体がリスクを避ける大勢の人は触らない株になってしまった気がします。


だからしばらくは相場が不安定な間は大した株価の上昇は見込めないかもしれない。


金利急上昇局面なんかでは真っ先にやられるかもしれないですね。

特に公募価格24$より下は結構なダウンサイドがあるかもしれない。

っていうかぶっちゃけ言いますけど、本命は今は勝てないと思った上で含み損抱える気満々で僕は仕込んでますよホントに。


ただ下がったとしても地合いの下げであれば全然ビビることは僕はない。

これだけの勝算を持って保有してるから。



普通の人の入り時としては色々な難局を越え、 業績にも色々数字に現れる頃がいいかもしれないですね

それこそ来年のQ2 Q3より手前に入れればいいのかもしれない。

ただここのスピード感を見る限りは何かを拍子に追い行かれる可能性も十分あると思っているので、

納得のいく今の値段で買い集めています。


また、他には大きな理由はこの事業・ビジネスモデルが持つリスクだと思います。


正直アップルのポリシー変更は心のどこかで覚悟しています。


特にSKLZが儲かれば儲かるほどAPPLがそこに目をつける可能性は高くなると思います。


また、青少年にもリーチしやすい性質のギャンブルが故に、

行き過ぎれば『法規制』のリスクもあり得ると思っています。


この辺りのバッドニュースはある日突然チャートが窓を開けて30%-50%落ちてもおかしくないような可能性があると思っています。

だからこそ今まで散々述べたようなリターンの大きそうな良い成長イメージがもてるにも関わらず、


今くらいの値段で放置されていると思っています。


まさにハイリスクハイリターン。

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だから僕としては株価5倍〜10倍になってもらって、

半値になっても2.5〜5倍で勝利みたいなイメージでなんとかその恐怖とともに歩もうという覚悟です。

またあくまで私見ですが、まだSKLZは広告なしで闘えるステージだと思っていて、

何かで業績が悪化する際の『大きな切り札』を

1枚残しているのは大きいなと考えています。

また、どの局面でSKLZが広告という切り札を使うのかには注目です。


個人的には引っ張れるだけ引っ張ってほしい。



以上自分なりの成長予測・リスクから結論は、


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この銘柄はリスク許容度の高い投資家にとっては非常に魅力的な銘柄だと思いました。

そしてリスク許容度の低い方にはあまりお勧めできないと思います。

目に見えるリスクがあるので。


そして最後に、

ここまでnoteに書いた妄想は自分なりに調べ考え出した結論です。


なのでこれを読んでこれを鵜呑みに投資されるのはやめて頂きたいなと思っています。


このnoteに対して批判的な目で読み、

少しでもいいので自分のオリジナルの主張で投資をしないと、

それで勝っても負けても良い経験は得られないと思うからです。

僕も分析度素人でしたが、自分でやりはじめたら投資が最高に楽しい体験に変わりました。

そういう体験を色々な人と共有できたらなと思っています。

また僕のnoteに誤りや納得のいかない方はごちゃごちゃ言わず、

Nekoさんのノート見に行ってください貼っておいたでしょ?

貴方の欲しい答えはそこにあるよ




最後に、ファングマンさん  AKIさん  YASUさん

ミックさん NEKOさん

OKU-Stockさん  GibsonさんなどなどみなさんSKLZを学ぶのに大変色々教えて頂きましたありがとうございました🙇🙇🙇

特にファングマンさん、CEO投資やジェダイ投資の教えがなければ、

この様な角度で企業を調べたり、想像することはなかったと思います🙏




7️⃣おまけ  分析ノート紹介







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