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IPO企業の『公開価格と現在の株価』と『売上の伸び』の関係について 💡💡


平たい話、

株価の伸びと

実際の業績の伸び

は釣り合ってる?

という話をしてます。


2019-2021年にIPOした銘柄の中で独断と偏見で有名人気銘柄に絞り上記を検証しました。


先に鍵を刺しておきますが、

分析というものではなく、何らかの相関が見られたら面白そうだなという主旨で調べました。

トリビア


程度に捉えて頂けたらと思います。

ただ、

実際は調べてみたら、

少し誘導したくなるような数字の並びにもなりましたのでそこは各自の判断で。


目次

1️⃣検証の方法

2️⃣結果

3️⃣感想

4️⃣使用した参考データ詳細


1️⃣検証の方法

では、今回の検証の仕方

分かりやすくするため、具体例で説明します。

例えば$AFRM  
IPO  公開価格49.0$ 
現在(6/14時点)  67.9$ でIPO価格の1.38倍
対する売上は IPO直前決算174M$、
直近決算(5/10)売上は230.6M =1.32倍

まとめると、

$AFRM( IPO後)株価 1.38倍 売上1.32倍


という結果になります。  

以後ひたすらピックアップ銘柄についてこの数字だけ列挙します。


2️⃣結果

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株価=IPO公開株価→ 現在株価(6/11引け) の倍率

売上=IPO直前決算売上→直近決算売上の倍率

$ZI  株価2.20倍  売上 1.47倍

$NCNO 株価2.06倍  売上1.39倍

$SNOW 株価2.00倍  売上2.61倍

$U           株価1.91倍 売上1.27倍

$DASH    株価1.51倍  売上1.22倍

$AI          株価1.44倍  売上1.25倍

$ABNB    株価2.18倍     売上0.66倍

$WISH      株価0.41倍    売上1.34倍

$UPST     株価6.27倍     売上1.85倍

$FUTU     株価12.1倍   売上11.9倍

$LYFT     株価0.77倍   売上1.20倍

$PINS     株価3.58倍   売上3.01倍

$ZM       株価10.17倍        売上9.1倍

$UBER       株価1.11倍     売上1.20倍

$CRWD    株価6.79倍    売上5.42倍



3️⃣感想

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どうでしたか?  何か感じるものはあったでしょうか?

私の主観としては、

株価の伸びと売上の伸びに大きなズレがないなと思いました。


結局売上が爆発的な企業は

売上が伸びる限り株価も上がってきたのだなと当たり前のことが見えます。

今年IPOした企業の中にも数年後 CRWD のように育つものがあるはずなので大事にホールドしたいですね。

(てか未だに大概の銘柄より売上の伸びがあるCRWDって何気に化け物ですね)


続いて、

上記のラインナップの中でズレの大きい銘柄はなんなのか?今後の想像が容易なアップサイドが織り込まれている?(例ABNB)


UPSTはまだバブルバリュエーション継続中なのか?それとも別の隠れ要素があるのか?


またここにピックアップした銘柄自体が特別に優秀な企業が多く、

この辺りの傾向には恐らくバイアスがあるので

注意が必要だと思います。

載せてみましたけど、例えばWISHとか毛並みちょっと違う印象。


本当はもう少し公平に測るために、

IPO時 PSRと現在PSR  で見るべきでしたがめんどくさ過ぎたので、


疑似的に売上を使いました。



⚠️バリューエーションの問題を「売上」単体で語ってしまうのは無理があるというのは重々承知ですが、

若い企業という前提の元に、

ここでは粗利も利益も無視して売上の伸びをメルクマールとしました。


なので本物のバリューエーションの検討がしたい方は各自お願いします⚠️


そして、興味深いのは、

ここでいくつか紹介しますが、この一年で各銘柄がつけた最高値。

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例えば $AFRM IPO公開価格の2.99倍  、$ABNB 3.23倍、  $ZI 3.06倍、

$UPST 9.59倍、$U 3.36倍、

$AI 4.37倍・・・


これらを先程の売上成長と並べて見直してみて下さい。   

かなりの乖離が見られます。

完全に後付けになってしまいますが、

要するに、

バブルだったことがよくわかります。

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缶ジュースが一本500円で売られていたのです。

ただバブルだからと言って手を出せないといつまでも見ているだけになってしまいますので致し方なかったのですが。


AFRMが90切った時も80切った時もTLをみれば「おいおい嘘だろ?」という反応でした。

今こうして並べてみると先日50$切った時もあった理由が理解できます。

最高値から30%下がったから買いや!


ではなく、冷静な最低限のバリュエーションの読みが必要だったようです。

もちろん今こうなったから言えることなんですけどね。


と同時に、

逆に今こうして冷静に数字の並びをみると、

バブルなバリュエーションの調整も大分健全なところまで進んだように見えます。


あとどれくらいのPSRの縮小が残っているか


株価は業績に釣り合わないところまで上がりますが、

下がるときも業績を無視して行き過ぎます。

この先そうなることがあれば冷静にそこを狙い撃ちたいですね。

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追加⚠️⚠️⚠️ミスリードするかも気づいたので追加します

たまたま検証した今は

IPO価格と株価と売上の関係はこのようになっていますが、検証する時期によって上振れも下振れもしますので、今回検証したような比率に「株価と売上が収束する見込み」という意味ではありませんのでそこには注意してください⚠️⚠️


4️⃣使用した参考データの詳細

疲れたんで、大分省略します。

◯IPO価格とIPO前決算の売上

$AFRM 49.0$ 174M

$ZI 21.0$ 103.6M

$NCNO 31.0$ 44.7M

$SNOW 120$ 87.6M

$U 52.0$ 184.3M

$DASH 102$ 879M

$AI 42.0$ 41.6M

$ABNB 68.0$ 1.34B

$WISH 24.0$ 576M

$UPST 20.0$ 65.3M

$FUTU 12.0$ 184M

$LYFT 72.0$ 161M

$PINS 19.0$ 161M

$ZM 36.0$ 105M

$UBER 45.0$ 2.4B

$CRWD 34.0$ 55.7M


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