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オフィス環境と幸福度の関係

オフィスで、幸福、生産、創造性を高めるのに最も役立つ色は?
1、緑
2、赤
3、グレー
 


答えは緑です。
オフィスにいながら緑の植物や自然光などの自然環境があると、幸福感15%、生産性が6%、創造性が15%高まります。
緑、青、茶色などのアースカラーは創造性を高めます。
とあるコールセンターでは、窓から自然の景色が見えるようにデスクの位置を変えたところ、電話応対の処理能力が6%上がり、一人あたり約3,000ドルの利益を生み出しました。
 


1984年に生物学者のエドワードウィルソンは、「人間には自然とつながりたいという、本能的欲求がある」と言っています。
 
しかしながら、国連の発表によると人口は都市部に集中する傾向が続いており、2030年には人口の60%が都市部に移動すると言われています。
そして、世界中のオフィスの58%に植物がなく、47%に自然光がありません。
 
近年は自然の要素を取り入れたバイオフィリックデザインがオフィスで多く導入されるようになってきました。
バイオフィリックデザインは、白やグレーだけのオフィスや、自然光や植物のないオフィスに比べると、ストレスの度合いが低く、ストレスを受けた後の回復も早いことがわかっています。
 


「注意回復理論」とは、自然の中で過ごすと注意力が回復し、より集中できるようになるという理論です。1980年代に心理学者のレイチェル カプラン&スティーブン カプランによって提唱されました。
カプランは、数字を逆唱するゲームを2つのグループに行ってもらい、一方のグループには途中で植物園を歩いてもらい、もう一方のグループには繁華街を歩いてもらいました。
植物園を歩いたグループの方が20%も良い結果が得られました。
 
どのような作業でも長時間ひとつのことを行なっていると段々と集中力が減ってきます。一方自然の中で過ごす時のように、一点に集中せずに五感に身をまかせて、見えるもの、聞こえるもの、肌の感覚などを自由に感じ取る状態に切り替える時間を作ると、集中力が回復するのです。
 


窓から緑が見えるようなデスク配置、机の周りの観葉植物、自然光を取り入れる、オフィス用品に緑、青、茶色などのアースカラーを選ぶことなどは、幸福で健康な会社作りに役立ちます。

内科医と産業医の経験を生かした健康経営サポートを行っています。
健康増進の取り組みの監修、メンタルヘルス研修などをお考えの方はこちらをご覧ください。

 
 
 参考サイト
 
オフィスの観葉植物について 産業医科大学 三宅先生



https://u-note.me/author/asteroid-b-612/20131209/94390/

 
オフィスのグリーンの効果 パナソニック

バラの花を見ると自律神経に変化が起こる
https://www.mizuho-rt.co.jp/case/research/flower2012.html
 
バイオフィリックデザイン

https://interfaceinc.scene7.com/is/content/InterfaceInc/Interface/AsiaPac/WebsiteContentAssets/Documents/Brochures/Japan/wc_humanspacesreport-jp.pdf




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