主人公の生き方が凄絶すぎて読んでて苦しくてしょうがない!「夜が明ける」を読んで
苦しい〜苦しいよ〜
主人公の生活が極限状況に追い込まれていて、読んでてとても苦しかった。
今回の本は西加奈子さんの「夜が明ける」!
あらすじ
主人公が高校の時に父を事故で亡くす。その父が莫大な借金があったことが判明し、その後バイト三昧の生活となるものの、大学をなんとか卒業したあとに就いた職業がテレビ局のAD 。ブラックな労働環境で頑張り、何年も働くが、最終的には体を壊し、仕事をやめざる得なくなるという話。
西加奈子さんといえば
西加奈子さんの作品でこの前に読んだのが、映画化された「漁港の肉子ちゃん」。これもある意味底辺の母子家庭の話なんだけど、母親役の肉子ちゃんがとても陽気で、楽天家なので、全然苦しくなく、楽しく感動的な話だった。
この小説の場合は
この小説はとにかく苦しい。
もうね、救いがない。
作者はこの小説で何を伝えたかったのか?疑問に思っていたら、最後の最後に救いか待っていた。
アパートで寝込んでいたら、女の後輩が訪ねてくる。その後輩が言ったセリフがこちら。ちょっと長いけど引用します。
このセリフ読んだとき、うわってなった。程度の違いはあったけど、同じような状況のときあったから。
その時、こんなふうに言ってくれる人がいたらなぁ!
自己責任とかもうやめません
やっぱり、自己責任って聞いて、ドキッとしたんだよね。同じようなこと考えてたことあったから。
でも、それって余裕がないときなんだよね。
もっとみんな余裕持って、他人に寛容になったほうがいいのかなと、そんなことを感じたね。
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