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世紀の実験に立ち会って感動したよ、という話

過去にこんな記事を書いた。

実はこれ、弱小ブログである我がブログの中で過去最も読まれてる記事である。2位の約2倍!

我がブログの状況

この世紀の大実験ですが、広島県の御調高校の教頭先生だった長岡先生がALSにかかり、現在は手足が動かせず、視線入力で接客するという実験です。当然ながら、まだ誰もやったことがない取り組みということもあり、改善点を潰していくという段階で現在進行形です。

今までの経緯はちょっと長いけど、オリィさんの記事に詳しく出ているので、読んで欲しい。

先日の自分のnoteに書いた社会実験の報告はかなり進展があるものの、(柴川さんの実験ノートを逐一取っていて、毎回今の課題とそのための方法などを意識しながら進めていて素晴らしかった)実践するにはかなりのハードルがあるとの事であった。

毎週水曜日の昼間に実験をしていて、水曜日は平日ということもあり、なかなか行けなかったが、今回は祝日ということもあり、日本橋の分身ロボットカフェに行ってきた。

カフェの様子


まず、実験の前に担当してくれたOriHimeの担当者はゆいさん、そしてメニューの方はシチューでした。

分身ロボットカフェは障害者が働くカフェということだけでなく、食事メニューもガッツリうまいです。今回は幻のメニュー、シチューにしました。同じテーブルの2人も同じメニューでした。

そして実験スタート!


実験はこんな感じでした。

実験中と書かれた込を持ったOriHime-Dがきて、

「どこから来たんですか」という質問を受けて、いくつか会話のやり取りをするという感じでした。当然ながら、会話には普通の会話のように行かずタイムラグがあるのですが、そのラグを埋めるためにいくつか工夫がされてました。

実験中のOriHime

細かいけど色んな工夫をされていた。

工夫1


まず、視線入力って少し時間かかることを分からせるために、アナログなんだけど、これが紙で表示されてるけど待つことができる。

実験中という文字大事!

工夫2

そして2つ目に名刺。名刺が用意してあって名刺をお取りくださいとセリフを用意していた。

名刺を用意していた

名刺を拡大するとこんな感じ。これを読むことでうまいこと視線入力の時間稼ぎとしていた。よく考えられてる。

名刺表面

名刺裏面にはなんと、QRコードが。ここには泣ける話が入っているのだが、どんな話か知りたい方はぜひ立ち会ってください。

名刺裏面

工夫3

そして極めつけは、視線入力の画面がタブレット上で表示されていた。これが一番インパクトあったかも。

視線入力

実際のスピードはかなり早い。10秒くらいだけど、こんな感じ。ちょっと早くてびっくりです!

色んなことを試して本当に少しずつ改善しているのがよく分かります。とても感動しました。

メイン担当者

このプロジェクトメインで動いているのが、元御調高校の生徒会長で現在徳島大学に通う柴川さん。

柴川さんのツイッターアカウントはこちら。このアカウントを追いかけていると実験の過程がわかると思います。ちなみに先週のツイートはこんなんです。

昨年の夏は夏休みを利用してカフェでリアルで実験をしてましたが、現在は徳島からリモートで実験に参加しているそうです。それってめっちゃ大変そうと思いますが、頑張っているようです。

寝たきりになって呼吸器をつけて話が出来なくなってもカフェで働くことが可能になる人類の可能性を広げるチャレンジを支援したいという方は毎週水曜日の13時30分の回を予約しましょう!

予約はこちらから!

※追記  毎週水曜日お昼に実験を実施と書きましたが、長岡先生の体調や柴川さんの都合により開催が中止になることがあるようです。ご注意ください。ただ、中止となってもOriHimeパイロットの会話、料理など楽しむものはいっぱいあります。

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