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みんな誰かに操られているのかもしれない、ネットフリックスドキュメンタリー「グレートハック」を見た感想

今回はネットフリックスのドキュメンタリー動画「グレートハック」の話です。ネットフリックスはドキュメンタリーが素晴らしい。

これは数年前にアメリカやヨーロッパで問題となったケンブリッジアナリティカ事件の中心人物であるブリタニーと言う人物に迫るドキュメンタリーです。ドキュメンタリーというと、だいたい後日の取材ということが多いけど、これはまさに事件の渦中で、話題となっている最中に密着しているところが特徴だと思う。この事件は、アメリカや欧州ではセンセーショナルな問題となり、関係者がアメリカ議会で聴聞会で証言する事態までなっている。その聴聞会の中継に対し、ブリタニーが感想呟いているシーンがあったりして、リアルタイム性を追い求めた新しいドキュメンタリーという気がしました。

ケンブリッジ・アナリティカ事件とは

自分もこのドキュメンタリーを見るまでよくは知らなかったのですが、Facebook上で30万人の人に簡単なゲームをしてもらうことで、選挙コンサルティング会社のケンブリッジ・アナリティカ社が当時のFacebookのバグをついて5000万人もの個人情報を集め、その個人情報を使って、イギリスのEU離脱の国民投票や2016年のアメリカのトランプ大統領を誕生させたという事件。そのことを同社の重要人物であったブリタニーが内部告発をしたという事件です。

アメリカでは大きな問題に

この事件は日本ではあまり話題になった記憶はしませんが、当時はFacebookやGoogleなどのSNS企業も巻き込んで大きな問題になっていたようです。悪いのはケンブリッジアナリティカ社ですが、Facebookも必要な措置をとならかったということでCEOであるマーク・ザッカーバーグが議会の聴聞会で証言するまでになっています。

自分は果たして自分の意志で生きているのだろうか

動画の中で、大量の個人情報を使えば、どこに無党派層のようなはっきりとした意見を持たない人がいるのか分かり、そして、そのような人に向けてどのような広告や投稿をすれば自分の思い通りにできるというシーンがあって怖くなりました。それによって、思うような投票結果をもたらすことができると。

果たして自分は自分の意志で生きているんだろうか、それとも知らない間に誰かに操られているのではないかと考えてしまいましたね。

データ保護権は基本的人権の一つになっている

最後の方で、データ保護権は今や基本的人権の一つだという発言はとても印象的。最近のサイトではCookieの利用の同意を求められることが多くなってきましたが、この流れの一環です。知らない間に自分の情報が流出しないような取り組みの一つです。ただ、よく読まずに同意してしまうことは多いですけどね。

なんか色々と考えさせられるドキュメンタリーでした。

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