王位戦は渡辺明九段がもしかするともしかするかも。
こんにちは、サカモトです。
このnoteでは、週2回月曜日と木曜日に投稿しています。今回は、木曜日の回になります。
久々に将棋ネタです。渡辺明九段の話です。
かなりの将棋通でないと知らないと思いますが、将棋界の大天才です。
将棋界には中学生棋士、つまり中学生の時に棋士になった人が5人いるのですが、そのうちの一人です。(羽生さん、藤井聡太さんももちろんその一人です)
また、タイトルの獲得数は31期で歴代4位の記録です。藤井さんがひたひたとその後を徐々に詰めているわけではありますが。。。。
正直、藤井さんがタイトル戦に出てくる前の数年間は、タイトル戦の強さは半端なかったです。タイトル戦ではあらゆる棋士を圧倒して勝っていました。
そうそう、渡辺明九段が強さが際立つ時というのは、一回とことん負け続けた後というのがあります。
例えば、2008年の竜王戦。当時、棋界の第一人者だった羽生さんを挑戦者に迎えうつ当時の渡辺竜王という構図でした。
下馬評では圧倒的に羽生さん有利で、第3局まで圧倒的な内容で羽生さんの3連勝で下馬評どおりの内容でした。
このまま竜王戦は終わりかと思われたところから、第4局を打ち歩詰めで逃れるという奇跡的な勝利。
その勝利をきっかけに第5局、第6局は連勝。そして運命の第7局は、最後までどちらが勝つか分からない熱戦で、最後の最後で羽生さんが悪手を指して、それを的確に咎めて勝利したという戦いでした。
この勝利により永世竜王の称号を得るわけです。
また、渡辺さんが名人を獲得した時も同じです。渡辺さんは一度順位戦A級から陥落してB級1組に落ちたのですね。
この時思ったのが、もう渡辺時代は終わったと。
でも、そんなことはなく、渡辺さんは復調し、B級1組をすぐに勝ち上がり、1期でA級に復帰し、復帰してすぐにA級で勝ち上がり、名人挑戦権を獲得。名人戦でも4勝を挙げて、初名人となるわけです。
渡辺明九段は爆発的な活躍を見せる前には負け続けるという特徴があるわけです。
そうして見ていくと、渡辺さんは藤井さんの挑戦を受ける前は4つタイトルを持っていました。その4つのタイトルを全て藤井さんに持っていかれるわけです。
これって渡辺九段の爆発的な活躍の予兆のような感じがしませんか。
そして、王位戦の途中経過を見てみると、現在1勝1敗です。
第1局は序盤研究がうまくいき、徐々に渡辺九段がリードを広げ、勝率99%までいき、ほぼ勝ちを手中に収めながらも、大逆転負けを喫しました。
これだけのいい将棋を勝てないようではもはや勝負あったと思いましたが、第2局は第1局と同じ戦型を用い、藤井さんを圧倒。終盤の入り口でポッキリ折れるような藤井さんの負けでした。
藤井将棋の面白さは負け将棋にあると言われるぐらい、藤井さんは負ける時は徹底的に粘ることで有名で、その藤井さんをほとんど粘らせませんでした。
藤井さんがこんなにあっさり負けるというのはほとんど記憶にありません。それぐらいの衝撃的な勝利でした。
正直、藤井さんが負けるとは世間的には思っていないでしょうが、もしかするともしかするよと僕は思っています。
王位戦の今後に要注目ですよ。
後ですね、渡辺さんは俯瞰的に自分を見れる人で、それを正直に表現されるんですよね。
渡辺さんの最後のタイトルであった名人戦で負けた後のインタビューで、しばらくタイトル戦に出れないだろうということを率直にこう語っています。
「僕の視界から藤井聡太さんは一旦消えました」
正直に心境を吐露するのが勝負に少なからず影響するでしょうから、こうしたネガティブな発言はあまりしないものですが、渡辺さんは関係ないのですよね。
こんなことを書いている僕ですが、圧倒的な羽生ファンです。
でも、渡辺さんももっと注目されていいのに、と思いながら書きました。将棋界は魅力的な棋士が多すぎるんです。
王位戦は、藤井さんだけじゃなく、渡辺さんにも注目してみてください。
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