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ないなら創る、その考えに共感します!「ないなら創ろう!理想の学校」
こんにちは!サカモトです。
本日はこちらの本の紹介です。「ないなら創ろう!理想の学校」です。
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この本は、この4月に開校したばかりのヒロック初等部というオルタナティブ・スクール「ヒロック初等部」の立ち上げにかける想いや経緯などがまとめられた一冊になります。
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この本の著者
ヒロック初等部は2人の元小学校の先生と一人の教育起業家の3人が意気投合して作られた学校です。この本はその3人の共著になります。
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はじめにはこんなことも書かれています。インディーズアルバムっていいですね。
この本は3名が分担して書いています。内容・スタイルはバラバラ、個人的意見もヒロック的見解もごちゃまぜ。言わば、勢い重視のライブ一発撮りで、洗練性とは一線を画します。
デビュー前バンドの記念すべきインディーズアルバム第一弾と思って、このゴチャゴチャ感や勢いを楽しんでいただければと思います。
その3人のうち一人がミノさんこと蓑手章吾さんで、著書の自由進度学習に感銘を受けて、過去にこのブログで紹介してきました。
自由進度学習とは、子ども一人ひとりの理解度や勉強方法に合わせて自由に勉强を進めることができるかなりユニークな学習方法です。一番肝なのが、子どもの成長を引き出すことを目的に設計されていることです。そして、当時公立の小学校で実現していたという意味で本当にすごい教育方法なんですね。
そのすごい教育方法を実践されていた蓑手先生が長年勤めていた小学校をやめて、退路を断って、理想の学校を創ろうとしていると聞いて応援してました。
そんなときに先日蓑手さんご本人のFacebook の投稿を見て購入したのがこの本です。熱い想いを感じて思わずポチりました。
ヒロック初等部のこと
そんな熱い想いを持った人が集まったからか、ヒロック初等部の運営については色々と考えられています。
ヒロックでは先生のことを先生と呼ばず、ヒマラヤプロガイドにちなんで、「ラーニング・シェルパ」と呼び、子どもたちは「コゥ・ラーナー」(ともに学び合う者)と呼ぶそうです。
あとは個人的に一番素敵だなと思ったのが「どうしても制度」です。単に多数決で決めるのではなく、どうしてもの思いを持った人の考えを聞いて、みんなで解決策を考えていく制度です。
お楽しみ会で何をやりたいか決める際に、ドッジボールが29人、鬼ごっこが一人の場合にすぐに決定するのではなく、こうするそうです。
私は決定する前に、こう尋ねます。
「『どうしても』の人はいませんか?」
人数の多い方で決定するのではなく、一人ひとりの思いを聴くのです。
そして、どうしてもの人がぶつかった場合にはについても書かれています。
その場合は、なぜ「どうしても」なのかについてみんなで話し合います。
普段からドッジボールをやりたいのに、人が集まらなくてもできない、せめてお楽しみ会ぐらいは、という思いが聴けるかもしれません。
自分の要望を、数を集めることで押し通すことではなく、全員が楽しく参加するにはどうすればよいかを考えること。
思いを聴いて、ルールやシステム自体を再構築して合意形成すること。
その中に、多くの学びがつまっているのです。
読んでてとても感動しました。何かを決めるのにこんな納得感のある決め方があるんだなと。
その他にも、シェルパのどうしてもクラス、4つのC、スクール憲法「ヒロック宣言」など新しい教育のための仕組みや考えがこの本には詰まっています。
ないなら創ろう!理想の学校
一通り読み終わったんですが、いい本なんで、何度も何度も読み返しています。
あっ、ちなみに、理想論のような話ばかりでなく、設立の経緯では、設立に至るヒリヒリするような経緯が描かれています。だから、この学校は地に足がついた学校だと感じます。
設立したばかりで、いろんな問題が起こると思いますが、そこはなんとか乗り越えて理想の教育を実現させてほしいと思います。
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