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将棋の竜王戦が異次元の戦いになっている!

こんにちは、サカモトです。

ちょっと久々に将棋の話です。今日は将棋のことについて書く気はなかったのですが、あまりのことに気が変わって書いています。

実は、11月10日と11日の二日間にわたって、竜王戦の第四局が行われています。これを書いているのはその第一日目が終わったところです。


竜王戦は、藤井聡太八冠と伊藤匠七段の二人が指していて、現在の星取りは、藤井八冠の3連勝です。

内容も3局とも完勝と言っていい勝ち方で、相手に付け入るスキを与えない危なげない勝ち方でした。

と、ここまで書くと、相手の伊藤七段が大したことなさそうです。

しかし、野球に例えると、伊藤七段が160キロの豪速球を投げていて、普通の打者ならクルクルと三振を取れるところが、藤井八冠は完璧に打ち返してホームランにするという感じでしょうか。


竜王戦の前の王座戦では、永瀬さんは藤井さんをあと一歩のところまで追い詰めました。

永瀬さんの戦いは前にいかない将棋を指していました。3歩進んだら、2歩ではなく、2.9歩下がる将棋でした。0.1歩ずつジリジリと進んで、相手を焦らすそんな将棋でした。

永瀬さんも王座戦の前のインタビューで言ってましたが、人間をやめないと勝てないんです。その言葉通りだなと。


さて、それを踏まえての第4局です。

第3局は10月の25日、26日に行われたので、約2週間間が空いたわけです。その2週間の間に伊藤七段が戦法を練りに練ってきました。

まずは、序盤の6二金です。自分も棋譜中継を見て、なんだこの手はとなりました。

これはプロなら常識なのかと思ったら、渡辺明九段もついていけないと言っていて、プロ棋士にとっても異次元なのです。

しかし、その後、二人で駆け引きのあと、通常のよく見る形に合流するのですが、そこからがすごすぎました。

そこから、伊藤七段が右玉に構えて、見たことのない形になります。空間のネジ曲がったようなそんな印象を持ちました。

帰ってからAbemaの解説を見てましたが、なんともいえない異次元の戦いに伊藤七段が引き込んだように感じました。

もはや人間を超えたレベルの戦略を考えて望んできたように感じます。

それでも、今のところAIの判定では、ほぼ互角ながら伊藤七段がわずかにリードといった評価です。

ここまでの内容を見ると、この対局は伊藤七段がものにするんじゃないかなと思います。しかし、藤井さんは人間でないからなぁ。

明日の対局はどうなるんでしょうか、楽しみです!


ちなみに、本体局は渡辺明九段が初めて立会人を務める対局でもあります。

渡辺明九段は、中学生の時に棋士となったエリート棋士で、藤井八冠かま現れるまでは、複数タイトルを持っていました。その人が立会人を務めるのは感慨深いです。

そういう意味でも注目です。


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