女流棋界はサトミニシヤマの二人の争いなっているという話。
こんにちは、サカモトです。
今回は、藤井八冠の話ではなく、女流棋界についてですね。
女流棋界は男性棋戦(この表現は正確ではないが、女性で棋士になった人はいないので、あえてこの表現にしています。)と同じく全部で8つタイトルがあります。
男性棋士はタイトルすべて、藤井八冠が独占しています。しばらく、この独占状態が続きそうで、それはそれで恐ろしいことではありますがね。
では、一方で女流棋界は、どうなのかというと、二人の女流棋士にきれいに4つずつ分けられています。
その二人というのが、西山さんと里見さんです。
現在のタイトルの保持状況は以下のとおりです。
ここから分かる通り、タイトルは綺麗に里見さんと西山さんの二人に4つずつ分けられています。
少し前まで里見さんが五冠、西山さんが三冠でしたが、10月の白冷戦で西山さんが勝ったことで二人とも四冠となりました。
二人以外の他の女流棋士もタイトルに挑戦しますが、ほとんど寄せ付けない状況です。
現在も、女流王座戦では、加藤桃子女流四段が挑戦中ですが、2連敗と追い込まれています。二人以外はほとんど相手にならない状況ですね。
里見香奈さんの実績はこちら。
また、西山朋佳さんの実績はこちら。
二人とも過去に奨励会在籍しており、棋士となる一歩手前の三段になるも、四段に昇段できなかった経験は共通しています。
ちなみに、里見さんはタイトル獲得通算55期に対し、西山さんはタイトル獲得15期となっています。
これは、奨励会と女流棋戦を両方参加することができないという規定があり、西山さんは一時期女流棋戦に参加することができなかったのに対し、里見さんがあまりにも早くタイトルを獲得してしまったがために、特例として奨励会と女流棋戦に参加することができたことによるものです。
ただ、二人の対戦成績は伯仲しており、里見さんの33勝29敗とほぼ互角の成績となっています。
これからしばらくは、女流棋界は二人を中心に回っていくのは間違いないところです。
二人とも振り飛車党なので、相振り飛車になることが多く、分かりづらいのですよね。まあ、正直プロの将棋はそもそも難しいので、素人には理解することはできないのですけどね。
その里見さんと西山さんの将棋について解説している動画があって、この動画を見ると少しは理解したつもりになれます。(この記事のタイトルはこの動画のタイトルを参考にしています)
最近の将棋界の話題は藤井さん一色なんですが、将棋界の魅力はそれだけじゃないよという意味で、女流棋界の話をあえてしてみました。
藤井さんだけじゃなくて、サトミニシヤマにも注目しましょう。